これは躾じゃなく虐待でしょう | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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先日アップした投稿を見て、

「こんなことしつけじゃない、虐待だ!」

と思われた方々は多いと思います↓

 

 

というより私のブログを読んでくださっているような方々なら、

ほとんどの人があり得ないと思われたでしょう。

 

 

ではこの動画はどうでしょう?

 

近頃本も出版しYoutuberとしても人気があるぽちぱぱ氏の動画です。

 

開始から40秒くらいのところを見てほしいのですが、

彼も同じことをしています...

 

 

ぽちぱぱ氏はファンも多いのでこういうシーンを見ても、

「さすがぽちぱぱさんだ!こんな大きい犬にもひるまない」などと称賛コメントが多いのでしょうが、まともな感性の人もいますからBADボタンの数もそこそこあります。

 

コメント欄がオフになっているのもこんなやり方が倫理的でないことを非難する人たちのコメントや擁護する人たちのコメントで荒れたんでしょうね。

 

フェンスの外からチョークチェーンをつけて首吊りをする様や、口輪をつけて反撃されないようにして、延々リードショックを与えながらのリーダーウォークで『学習性無力感』に陥らせるのは、そこいらの『咬み犬矯正』専門の訓練士たちと変わりありません。

 

違うのはぽちぱぱ氏が愛護活動をして某芸能人に評価されたり、

出版して人気が出てファンが多いことです。

 

どんなことをしても「すばらしい!」「さすがだ!」と称賛する人たちに囲まれていると、人はどんどん勘違いしていきます。

 

今や保護犬のレスキューよりYoutuberとしての登録者数増やしや、

著書の宣伝のほうが大切そうなのは見ていて伝わってきますね😞

 

別にお金儲けをしてはいけないとは思いませんが、

このような動画を見て、こういう暴力的な訓練を正しい方法なんだと誤解してしまう飼い主さんたちが増えてしまうと思うと心が痛みます。

 

実はこれらの訓練の手法や話している内容は、彼が崇拝するシーザー ミランの受け売りでしかないんですけどね...

 

しかもただのまねごとなのでどの訓練もほとんど狙った効果は得られていません。

 

 

 

この動画などもリードを掴まれた上で足で押しつつ迫ってくるぽちぱぱ氏を警戒し唸っても吠えても止めないので歯を当ててきたポメラニアンの首に手刀をぶち込んでますね。

 

ここまでこじらせてしまったのは飼い主さんの無知としつこい支配的態度が原因なのに、

さらに暴力で押さえつけようとします。

 

「上下ついた」ってなんやねん!

 

そんなことで犬が相手との関係に『上下関係』を受け入れるはずがないでしょう。

 

ヤンキーが相手を一発殴って「もうお前これから俺の子分な!」って言ってるようなものです。

 

こんなことをして一時的に恐怖心から唸ったり咬んだりしなくなったとしても、

それが『よくなった』などと言える者ではないことは家に帰ったら分かるでしょう。

 

こんな怖いおっさんにいじめられてるのに助けてくれなかったママや娘さんに対しては、

もっと心を閉ざすはずです。

 

 

 

 

こんなことからも分かるように、

バックグラウンドとか他人からの評価とか、

本を出しているとかで安易に人を信じてはいけません。

 

やっていることを実際に目で見て、犬たちのまなざしや声を感じて、

それが「異常だ!」「こんなやりかたおかしい」と感じたら、

その直感を信じてください。

 

そして家族である愛犬を笑顔で動物を虐待する連中に預けないでください...