抱っこを嫌がる理由 | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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超小型犬の飼い主さんに多いのですが、

自分が座っている膝の上に抱き上げる時に

前足を掴んで引っ張って乗せるという癖があると、

全体重が肩やひじ関節にかかり、続けているうちに脱臼したり関節炎になる可能性があります。

 

体重の軽い子犬のうちはそれでもなんとかなりますが、

成犬になって体重が増えてくると痛みを感じますのでだんだんと抱っこされるのが苦痛になってきます。

 

胸と腹部に手を回していても、素早く持ち上げると肋骨や内臓に強い圧力がかかります。

 

できるだけ体重が分散するようにホールドしてゆっくり抱き上げないと、

抱っこを嫌がるようになってしまいます。

 

そもそも抱き上げるという行為はもっと注意が必要です。

 

基本は犬の後ろから片手で犬の胸部を支え、もう片方の手で後脚を含む腰部分を持ち上げる要領でしっかり支持しなければいけません。

 

 

しかもいきなり抱き上げずに「抱っこするよ〜 せーの!」といった声かけをして、

犬に心の準備をさせてお腹に力を入れるタイミングを与えることも大切です。

 

 

また、子どもがよくやるのですが両手を脇の下に入れてブランブランと抱き上げると背骨から腰椎に負担がかかってしまいます。

 

特に胴の長いダックスには負担が大きく、ヘルニアになるきっかけを作ってしまうかもしれません。

 

絶対やってはいけない抱き上げ方です。

 

 

 

子犬や軽い超小型犬には片手で手から肘の手前までを、お尻側から胸に差し込んで持ち上げるという抱き方を推奨しているところがありますが、安定せず落ちてしまうことがあるので必ずもう片方の手でお尻を支えてください。

 

 

 

また、犬の頭と前足を自分の肩に乗せて担ぐような抱き方をする方もいらっしゃいますが、抱っこされたくない気分の犬が背中側に飛び降りようとするケースもありますので充分注意が必要です。

 

 

 

基本片手抱っこは厳禁ですが、どうしても片腕で抱かなければいけない場合は、

このおっさんのように脇で腰をしっかりグリップして脊椎や腰椎に負担がかからないようにし、しかも短時間だけにしましょう。

 

 

人間の赤ちゃんのように仰向けに抱っこする方もいて、

犬の方も結構気持ちよさそうに抱かれている様子を見かけることもありますが、

背中に負担が出ますしあばれた時に落ちやすいのでやはり歩行時はやめた方が無難です。

 

 

「うちの子抱っこを嫌がるのよね〜」とか

「抱っこしようとすると咬むのよ」などと

言っている飼い主さんの多くは、

抱き上げ方や抱き方を間違えていて痛みや不安感を与えてしまったケースが多いです。

 

そして下ろす時も放り出すような降ろし方をせずに、ゆっくり水平に手足を地面につけてから放さなければいけません。

 

 

雑に扱わずに優しくソフトに抱き上げ、

体重が分散するよう支持し、

そっと降ろす習慣をつけてくださいね。