リードショックは体罰です | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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世のドッグトレーナーの著書やブログなどを読むと、

「体罰はいけないけどリードショックはどうしても必要」などと書いている人が少なくありません。

 

これは首輪に繋いでいるリードをクイッと引いてショックを与える行為で、

『ジャーク』とか『コレクション』などと呼ぶこともあります。

 

心理学を学ばずにチョークチェーンやスパイクチェーンを使ってトレーニングするしか、

犬のコントロールを知らない訓練士やトレーナーにはリードショックしか

犬に自分の気持ちを伝える方法がないのでしょう。

 

そんなトレーナーから教わった飼い主さんはクセになってしまって、

散歩中常にグイグイとリードを引いて首にショックを与えています...

 

私にはリードを引くタイミングで逆に緩めることで犬を落ち着かせる方法もあるのだ

教えてくれる先輩がいました。

 

リードワークは奥が深く、

一生をかけて学び続けるライフワークのようなものなのかもしれません。

 

それでも正しいリードワーク古典的条件づけを学ぶことで、

犬との暮らしは飛躍的に豊かでスムーズなものになります。

 

 

 

加えて私がオススメしたいのは言葉による意思伝達です。

 

常に犬が飼い主を見ながら忖度して歩く(アイコンタクト)などではなく、

言葉で「ストップ」「さぁ、行くよ」「こっちきて」などと伝えることで、

犬に気持ちは伝えられます。

 

私の場合犬がリードを引っ張って前へ前へと進んだら、

可能であれば一緒に早足で歩きますし、

ちょっと疲れていたり荷物が多い時には、

ショックを吸収するように膝のクッションを使いながら止めて、

「ゆっくりゆっくり」って言います。

 

犬が我にかえってテンションを緩めてくれたら「いいこね!」って褒めて歩き始めます。

 

それを何回かやっていれば「ゆっくりゆっくり」だけでゆっくり歩いてくれるようになります。

 

「オスワリ」「マテ」などは言葉で教えるのに、

なんでお散歩のときのサイン(キュー)は言葉を使わないで、

馬鹿みたいにグイグイとリードを引いて意図を伝えようとするのでしょう?

 

犬はとても賢い生き物です...

 

自分が飼い主の言葉を理解していることを見せることに、

喜びと誇らしさを感じます。

 

少しづつ言葉の意味を教え、それが理解できたら褒めて、

毎日の散歩で使っていればリードショックなど必要なくなります。

 

犬に話しかけながら散歩するなんて恥ずかしいと思う方もいるかもしれませんが、

それは犬が愚かな動物だと思い込んでいた古い人たちのバイアス(偏見)に対して感じることであって、最新の動物行動学を学んでいる人たちにとっては、決して恥ずかしくなどないことが理解できるはずです。

 

日々、首にリードショックを与えて気管虚脱を起こしたり

舌骨を折ったり大切な頸椎に後々ダメージが残らないように、

もう一度考えてみませんか?