バカは犬じゃなくてお前だ! | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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ドッグトレーニングのために応用行動分析学(ABA)を学んでいると、

「学び手は常に正しい」 "Organism is always right" 

というフレーズを目にします...

 

例えば教えた通りに生徒が行動しなかったら先生は怒るでしょうが、

生徒がなぜ言った通りに行動しなかったかといえば、

先生の指導の中になんらかの問題や誤解を招く表現、

生徒の感じ方・状況などで指導通りにできなかったなど

先生が予測できなかった理由があったからで、

応用行動分析学的には生徒がとった行動は、

生徒が悪いのではなく起こるべくして起きたということなのです。

 

 

これはドッグトレーニングで言えば、

自分がこうなるはずだと思って行ったトレーニングが、

思うような成果をあげられなかったとしても、

その原因は犬側にあるのではなく、

教え手である飼い主やトレーナーの側に

予測できなかった問題が

あるのだということに他なりません。


トレーニングの手法や手順に問題があったから、

ねらい通りに犬が行動しなかっただけであって、

犬を責めるのは愚かなことなのです...

 

 

これを踏まえた上でドッグトレーニングを行えば、

なかなか教えた通りに犬が行動しなくても、

その子が 『バカ犬』 なのではないことがわかりますよね?

 

「うちの犬はバカ犬でどうしようもないですわ」などと言っている飼い主さんは、

自分がいかに 『バカ飼い主』 かをアピールしているようなものです。

 

なぜ犬が教えようとした行動をしてくれないかを再考して感情的にならずに方法や手順を調整し、

「こうすればいいことがあるのだ」と伝えればいいのです。

 

どうすればいいか分からなければ、

応用行動分析学(ABA)を正しく理解したトレーナーさんやインストラクターさんに

相談してみてください。

 

そして、決して体罰を使った手法に頼らないでください...