カーミングシグナル | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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以前もお話ししましたからカーミングシグナルというものはみなさんよくご存知だと思います。

 

犬同士が相手に敵意がないことを示したり、落ち着いてくださいとお願いしたり、自分自身が落ち着くために行う行動ですね。

 

下の動画のバーニーズ2歳メスのクレアちゃんは、実に様々なカーミングシグナルを見せてくれます。

 

 まずは地面に伏せて最上級の「あなたに敵意はないです」というアピールをしています。 

 

また、視線をタンタンからそらせてそれを強調しています。 

 

地面の匂いを嗅いで自分自身を落ちつかそうともしていますね。

 

この時点で私もあちらの飼い主さんもリードは緩めた状態です。


これは犬たちに余計な緊張感を与えないために重要なことです。


いつでも逃げられる距離 『フライト・ディスタンス』 を与えることにもなります。

 

 

 

次のシーンで鼻と鼻の挨拶をし、

タンタンも目をそらしたりまばたきをしてカーミングシグナルを出していますが、

クレアちゃんはストレスを感じたのか遊びへの誘いなのか、一旦跳びのきます。


そして大きく視線を外らせ体を震わせたり地面の匂いを嗅いで、

再度自分を落ちつかせようとしています。

 

これ以外にも尻尾の動きや振る方向、口角の動きからも,

クレアちゃんの気持ちの変化がよくわかるのですが割愛します。

 


こんなに礼儀正しいクレアちゃんですが、

飼い主さんは多分『カーミングシグナル』についてご存知ないので、

伏せたり地面の匂いを嗅いだりするのをリードを引いて止めていますね。

 

お腹が汚れるからとか何かを舐めようとしたと勘違いしたという理由なのでしょうが、

せっかくの社交性を否定してしまう結果になってしまうかもしれませんね。


カーミングシグナルを見せている犬のリードを引いたり、叱ったりしないでください。
挨拶のできない犬になってしまいますから…


 

(本来オンリードで初対面の犬と挨拶をさせることは滅多にないのですが、お互いの様子を見て相手の飼い主さんとも情報を交換してから挨拶させています)

 

これを見て、「わたしもカーミング シグナルを勉強したいな」と思った方は、

ぜひトゥーリッド・ルーガスさんの著書『カーミング シグナル』を読んでみてください。

このシグナルが読みとれれば、愛犬がどう感じているか?何を伝えたいのかが分かってくるはずです。

 

薄い本なのですぐに読めますが、何度も見直す犬語のバイブルとなるでしょう...😉

(現在販売が終わってしまっているらしく中古書が異常に値上がりしていますが少し待てば再販されるはずです)

 

ヴィベケ・リーセさんのDVDは初心者にもわかりやすく、

実際の犬の動きに説明をする形で教えてくださるので、

きっとすごく勉強になると思います。