2日ほど前、
水泳の松本弥生選手が福岡へ向かう朝、
羽田空港の駐車場で車の中に取り残されたトイプードルを発見しました。
ところが、夜になって東京に帰ってきて見ると、まだ取り残されたままです。
松本選手が心配になり警備員に連絡したところ、
記録では8月23日の早朝から駐められていて、
中にはマックのフライドポテトの箱と水が置かれていたといいます。
通報した警察が飼い主を調べて連絡をとってくれたのですが、
飼い主は北海道へ旅行へ行っており27日まで帰ってくる予定はないとのこと。
「車の窓を少し開けてるし水もあるし餌(フライドポテト)もあるから大丈夫」
の一点張りで保護してもらう気も帰ってくる気も、
知人に預かってもらう気もないと言います。
空港の立体駐車場の最上階で昼間は灼熱の日光を遮る屋根もありません...
松本選手は警察に犬の救出を頼みますが、
「飼い主の許可なく車をこじ開けて犬を救出することはできない」
と手をこまねくばかり。
動物愛護相談センターに相談してみても、
「犬がぐったりしていない限り手出しができない」
と言われてしまいます。
松本選手は心配で、26日の練習後にも様子を見に行ったのですが、
27日まで帰らないはずだった飼い主が、警察からの連絡などで不安になったのか、
1日早く帰ってきて11時頃駐車場から出て行ったことが分かりました。
その時点で犬が元気だったかどうかは不明ですが、
松本選手はトイプードルの無事を願い、
あんな無責任な飼い主から早く救って欲しいとおっしゃっています。
日本の動物愛護法を変えるべきだと...
松本選手が感じたこの無力感や違和感の原因はなにか分かりますか?
日本の動物愛護法における動物の立場が、
50年以上前から根本的に変わっていないんですよ!
昔のノミだらけの野良犬・野良猫に対する昔の人たちの感情移入レベルで制定された、
「犬猫のことなんてどうでもいい!」
「不衛生な畜生どもが人間様に危害を及ぼさないように管理しよう」
などというコンセプトで作られた法律のままなので、
現在の日本人の感性とまるで乖離(かいり)しているのです...
そして日本では法的に動物は『飼い主の私的財産』であり、
憲法29条で認められた財産権の不可侵により、
警察といえども無断で手が出せないのです...
動物は法的にも『物』ではなく、
権利を有した『生き物』であり『命』であるという
根本を訂正しなければこの法律に対する不信感や違和感はなくならないでしょう。
でも、改正は酪農業に大きな影響を及ぼす可能性があるので、
なかなか手が付けられないという政治的な思惑もあるのです...😞
松本選手のTwitterはこちら↓
https://twitter.com/yayoi_matsumoto/status/1165638917988552707