分離不安症が悪化する理由 | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

最新のドッグトレーニングと犬猫に関する情報
動物保護のお話など

 

みなさんのお家のわんちゃんは独りにされることを怖がりますか?

 

ドッグカフェなどで、愛犬を置いてトイレに行くと不安でソワソワしたり、

吠え続けたりしませんか?

 

独りで留守番させると、延々鳴いていると近所から苦情を受けたり、

監視カメラで見ると、留守番中異常に不安そうにソワソワしたり、

普段はしないような場所でフンをしたり、

異常に執着して物を破壊したり、

部屋中をグルグルと歩き回ったりしていませんか?

 

群(むれ)で生活してきた犬が飼い主や家族と離れることを不安に感じるのは、

不思議ではありません。

 

自分が独りになることはもちろん、家族が群から離れて出かけて行くのも、

不安に感じるでしょう。

 

しかしその不安が度を越してしまい、

飼い主から離れると特に異常な行動をとってしまうことを分離不安症と呼んでいます。

 

 

この分離不安に対する対処法について、どこを見ても愛情過多が原因とか、
甘やかしているのが原因だから、もっと素っ気なく接することで飼い主への依存をなくせ

などと書いてあるのですがどうも釈然としないのです...

 

 

 

 

子犬を迎えた時に、「数日はサークルに入れたまま構ってはいけない」とか、

「寝るときは別の部屋で寝かし、鳴いても構ってはいけない」などと

昔の飼育書には書かれていましたし、年配の獣医さんに聞いても、

「甘やかして抱っこせず自立心を養え」などと指導されたものです...

 

 

うちも昔はその指示に従って子犬を別の部屋で寝かし、

鳴いても無視して放置していました。

 

夫婦共忙しかったので、何時間も一人ぼっちで子犬を留守番させることが

当たり前でした...

 

それに対し、歴代の3頭の犬たちはどの子たちも留守番を不安がるようになりました。


留守中に延々吠えていたこともあったらしいことは、
ご近所からたまに聞かされていましたし、

帰ってくると如何に寂しかったかを全身で訴えてきました...

 

当時はネットワークカメラも普及してなかったので、

詳しくは分かりませんでしたが、明らかに分離不安の症状を呈していました。

 

 

 

一方で、現在一緒に暮らしているタンタンは独りで部屋に残したまま何時間置いておいても、
まるで平気で吠えもせず静かにしています。

 


ドッグランやドッグカフェで私がトイレに行ってひとりにしても、特に不安そうな態度は示しません…
(私がいない間は信頼できる仲間に見ていてもらいますが)

 

 

 

歴代の3頭と明らかに育て方が違うのは、

タンタンを受け入れてから半年ほど、私はほとんど離れたことがなく、

ほぼ毎日のように公園までお散歩しに行き、
風呂・トイレ・短時間の買い物以外は同じ部屋で過ごし昼寝の間も見守り、

一切強く叱ったり叩いたりせず穏やかに育ててきたことです。

 

どうしても独りで出かけなければいけない時は、

別のフロアの両親に預けていました...

 

これは全くの仮説なのですが、

犬の分離不安というものは、『基本的信頼感』と大きく関係して
いるのではないでしょうか?


生後数ヶ月の期間にいかに親や飼い主に守られ、
愛情豊かに育てられたかが情緒の安定にとても影響しているのでは...?

 

 

だとしたら、3ヶ月齢くらいの仔犬を別の部屋で寝かして鳴き叫んでも無視するとか、
独立心を育てるために抱っこしないでおくとか、

訓練と称して長時間留守番させることは、

かえって逆効果になりはしないでしょうか…?

 

外出するときは、犬に気づかれないようになどと指導しているサイトもありますが、

犬は気づかれないようにすればするほど、神経質に飼い主の外出の前触れを探り出し、

警戒するようになるだけです。

 

不安感が高まるあまり我を忘れ、覚えたはずのトイレ以外で脱糞したり、
家具や壁を傷つけたり自傷に至るのは、
どう考えても冷たく接して孤独に慣れさせるという対応では解消できないと思うのですが…

 

 

では、すでに分離不安になってしまっている犬をどうしたらいいかという問題ですが、

私は犬が『独りぼっちに慣れる』ようにトレーニングするのではなく、

『飼い主がいなくても楽しかった』経験を増やすことだと思います...

 

愛犬が大好きなお友達のおうちに預けてお友達わんこと遊んだり、

おいしいご飯をたべたり。

 

ママがいなくなって少ししたら、大好きなペットシッターさんが来て、

お散歩に連れて行ってくれるとか。

 

『犬のデイケア』のようなオープンな施設で他の犬たちと過ごしてみるとか...

 

 

 

そういう積み重ねから、飼い主さんがいなくても淋しくないんだという

自信をつけてあげることが必要だと思います。

 

最初から長時間ではなく30分くらいから始めて、

少しづつ飼い主さんがいなくても楽しかった経験を積ませてみてください。

 

 

以前私が通っていた保護犬の一時預かり兼ドッグカフェでは、

一般飼い主さんも仕事や旅行の際に預けにくるのですが、

慣れてくるといつもの仲良しワンコと会えて、来るお客さんにも可愛がられ、

おいしい手作りご飯を食べられるので、

預けられるのが楽しみになったわんこも多いですよ😉

 

 

 

 

追記)最近犬のフェロモンを使った、ストレスを和らげる商品が発売されました。

   分離不安にも効果があったようなので試してみてはいかがでしょう↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽天お買い物マラソン開催!10月4日~11日まで!