獣医さんで愛犬愛猫の心音をチェックしてもらったことはありますか?
心雑音が聞こえるようなら心臓に何らかの問題があることが推測されますが、
中でも大動脈弁や僧帽弁の硬化や狭窄、閉鎖不全などであれば、
手術をするか薬を一生飲ませ続けなければならなくなります。
ですが、実際に心臓の手術をした犬や猫の話ってあまり聞かないと思いませんか?
犬の心臓手術が可能で有名な動物病院は日本にいくつかありますが、
その中に横浜市の『JASMINE どうぶつ循環器病センター』という専門病院があります。
ジャスミンさんのホームページには「僧帽弁閉鎖不全症」の手術の場合、
最初の検査……7万円
手術費用………140万円
入院費……………1週間で約30万円
定期検診…………1回6万円×4回=24万円
と書かれています。
他の循環器系の動物病院でも手術費用だけで最低100万円以上はかかります。
「うちは保険に入っているから安心だわ!」と思った方は、
その保険がカバーする外科手術の最高金額を確認してみてください。
アニコムの70%保証プランでも手術に関する最高補償額は14万円までですよ。
ペットの高次医療をカバーしてくれる保険はなかなかありません...
つまり心臓の手術を受けさせるのであれば自費で200万円くらいは支払う覚悟が必要なわけです。
ですからかかりつけの獣医さんもあまり手術を勧めません。
もちろん老齢でこれから大きな手術には耐えられないという判断で、投薬による症状の緩和を選択するケースも多いと思います。
ただ、症状が出てくるのが老齢になってからというだけで、
若いうちに心雑音に気づいて手術を行えば薬を飲み続ける必要もなくなり、また走り回ることもできるわけです...
皆さんならどうなさいますか...?
心臓病ならこれくらいというだけで、比較的多いガンの治療のための抗癌剤なども、長期に渡り高額な費用がかかります。
気軽に犬と暮らし始める人は多いですが購入費用なんてどうでもよくなるくらい、医療費は家計を逼迫するのです...
本気でできる限りの医療を愛犬に受けさせるのであれば、
犬を一頭迎えるとということはその一生に数百万円はかかる可能性があるということを納得の上で決断してほしいと思います。
多頭飼いの方はその頭数倍です...😞