NRMってなんなの? | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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ドッグトレーニングの勉強をしていると、

『NRM』などという言葉を耳にします...

 

これは、No Reward Markの頭文字をとったもので、

『ごほうびなしの合図』のことを指します。

 

一般的には「アッ!」などと言って、

その行動が正解でないことを伝えるというのですが、

例えば拾い食いをしようとした時に「アッ!」と言って止め、

拾わなかったら褒めてトリーツ(おやつ)を与えるという訓練を続けていると、

徐々にその行動(拾い食い)が弱化(減っていく)すると言われています。

 

 

でも、この言葉は強い感情を込めて言わなければ、

「アッ!」でなくても「ノー」でも「やめて」でも「ヤバイよヤバイよ〜」でもいいわけです。

 

注意喚起を促して、どうしたらいいかを自分で考えさせるための

きっかけとも言えるでしょう。

 

でもリードを強く引いて「アッ!」と強く言うのであれば、

それはNRMではなく犬の行動を否定する叱りや罰にもなってしまいます。

 

「その行動を行うとごほうびがもらえないよ」という意味で使うだけで、

そこに『恐怖』『体罰』を加えてはいけません。

 

たとえば、ご飯を食べる前に『待て』を教える時、

犬が我慢できずに食べようとしたら「アッ!」と言って、

器を手で押さえるなどという形で使っていくならば、

まさにNRMとして機能していると言えます。

 

まぁ、食べ物を見せたまま何十秒も待たせることが良いことだとは思いませんし、

すなおに「まだよ」でいいわけですが…

 

そういう意味ではNRMなんて使わなくても、

素直に正解を教えればいいのではないかとも思いますね。

 

 

 

ちなみに、うちではタンタンが犬とすれ違う時に吠えないで静かにすれ違えたら、

「えらかったね」といってごほうびを与えるようにしているのですが、

たまに吠えたのに立ち止まって「今のえらかったんじゃね?」と見上げてくることがあります。

 

(私はこれをIES:今の偉かったんじゃねシグナルと呼んでいますが😂)

 

そういうとき私は「ぜんぜんエラくないよ」と言います。

するとタンタンは諦めてまた歩き出します…

 

実はこれが本当のNRMなのかもしれないなぁって思っている今日この頃です…