犬社会の序列 | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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犬の群れの中では決して攻撃性が強く力で群れを押さえつけるものが、

リーダーとなるわけではありません。


イアン・ダンバー博士もオランダのワーヘニンゲン大学の2015年の論文でも、

「犬の群れの中でのリーダーは他の犬たちが服従的行動を示すことで決まる」と伝えています。

 

いわば生徒たちに慕われ、信頼を勝ち得た者が学級委員や生徒会長に選出されるように、

犬の世界でも多くの者から敬意を勝ち取った者がリーダーと認められるのです。


我も我もリーダーになろうとしのぎを削って、

勝った力のある者がリーダーになれるということではありません。


そこが古い犬のしつけ論の根拠となった『支配性理論』という、

間違って発表してしまったオオカミに関する学説と根本的に違う点です。

 

 

ちなみに犬たちのそれは直線的階層(リニア・ヒエラルキー)という、

全員に階層があって同位の者が存在しないという形態だと発表されています。


自分が自分より上だと感じている個体が服従的行動を見せている個体は、

自分より上という認識を重ねることで出来上がっているのでしょう。

 

さて、そのヒエラルキーの中に犬たちが人間も含めているかといえば、

それはまた別の話です。


犬が人間の家庭内でヒエラルキーを意識しているかどうかは未だ研究結果が出ていません。

 

 

 

さて、ここからはジョークのような話なので真に受けないで欲しいのですが…

 

仮にそのヒエラルキーに人間も含まれているとして、

自分がリーダーだと認めて欲しいなら、

自分に対し他の家族が服従的行動をとっているように犬に感じさせる必要があるでしょうね。


ろくに犬の面倒を見ないお父さんがなぜ一番好かれているのかも、

もしかしたら家族がお父さんを敬う雰囲気を感じ取っているからなのかもしれません。

 

あるいは犬はレアキャラが好きなので、

日中なかなか会えないお父さんが帰ってくると飽きるまでくっついているのか🤔

 

 

少なくとも貴方自身が愛犬から信頼し尊敬される上位者となるためには、

決して暴力で強さを示すのではなく、

常に犬に気を配り、精神的に安定して悠々と振る舞い、危険から守り、

一緒にいることで安心感を得られる者である必要があるのでしょう。

 

愛犬が外出から帰った貴方に対して玄関までお出迎えして顔をペロペロ舐め、

尻尾をブルンブルン振るような様々な服従的ボディーランゲージを見せるのであれば、

自分は貴方より下位の存在であることを認めているのかもしれません。

 

別に犬に自分より下位だと思われていてもいいんですけどね。


自分よりか弱い家族だと思って愛情を感じていてくれれば、

逆に貴方を守ってくれるでしょうし…😉