マナーを伝えようとした結果 | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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犬と暮らしていない人や犬と初めて暮らす人に
犬と暮らす上でのマナーを伝えることは本当に難しいです…

犬と暮らしていない人は、犬というものはみんな撫でられると喜ぶと思っていて、

飼い主さんに確認なく上から頭を撫でようとすることがあります。

 

でも多くの犬は知らない人にいきなり撫でられることを快く思いませんし、

とっさに歯を当ててしまうかもしれません...

そういう人は犬にもアレルギーがあることなど分からずに、

飼い主に断りなく食べ物を与えようとする場合もありますし、

それに対して文句を言われると「なんだ!こっちが好意でエサやろうってのに!」

なんて言い出すこともあるでしょう。

うちのご近所では最近犬と暮らし始めた若い夫婦のご主人が、

週末に道路にテーブルを出してその上で自慢げにトリミングして、

毛を風に乗せて飛ばしてましたし…

犬連れOKのカフェなどにペットシーツを敷いてしまう人もいて、

注意されると「なによ!じゃあ、床にオシッコしてもいいのね!」
などと怒り出すケースがあります。

 

カフェマットを敷かずに椅子に座らせてはいけないことを知らなかったり、

テーブルに前足をついたり、上に乗せることがいけないことも、

わかっていなかったりします。

ノーリードで犬を散歩させている人に、

「リードをつけるのは飼い主の義務ですよ」などと言っても、

「うちの犬は大丈夫だから!」などと言い返されて水掛け論になったりしますよね。

フンを拾わない飼い主さんに直接拾うように言っても、
大抵は睨みつけられたり、「今、紙持ってないので後で拾いに来ます!」などと言われ、

その日1日不愉快な気分になるのが関の山…

最近は少なくなりましたが、

買い物ついでにお散歩もやってしまおうと、

スーパーの店頭にリードをくくりつけて10分以上も待たせる人...


まぁ、昔に比べたら日本人のマナーは飛躍的に向上したんですけどね...😅

 

 

でも、マナーは押し付けてはダメなんですよ...

 

 

大切なのは相手と心が通じ合った上で、

素直に受け入れられるタイミングのときに一般論として話すことなのだと思います。

 

ドッグカフェなどに冒頭の画像のマナー本を置いておくのも、

マナーに気づいてもらうにはいいことでしょうね。

 

まぁ、マナーを教えるためにわざわざ仲良くなるというのもないとは思うのですが😅

 

 

 

一方で過剰なマナーの押し付けもどうかと思います。

 

「この町内での犬の排泄(大も小も)は一切禁止!」などと張り紙をすることは、

公道に一般人が勝手なルールを付け加えるわけですから町内会の決定と言えどやりすぎと言えるでしょう。

 

決して人様にご迷惑をかけないようにと散歩中も常にオムツをつけられている犬は、

犬としての喜びや開放感を犠牲にされてはいないでしょうか?

 

確かに近所迷惑はいけませんが、お互い多少の迷惑には目をつぶって、

お互い様という大らかさを持った社会で暮らしたいものですよね...