おおきなおせわで愛犬との関係が | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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皆さんは犬と暮らし始めた頃、

先輩の飼い主さんやドッグトレーナーに「犬になめられてるのよ!」とか、

「犬に下に見られてるのよ!」 とか言われたことがありませんか?

 

この言葉が本当に厄介なアドバイスで、

多くの飼い主さんがこれのせいで愛犬との関係を悪化させます...


犬が人間に対して強気に見える意思表示をしたり、吠え続けて困らせ自分の要求を通そうとするのは、そうしたら自分の希望が叶った経験から学習して繰り返しているだけで、そこに悪意侮蔑の意識はありません。

 

まさに間違った擬人化です...

 

にもかかわらず、言われたほうはとってもショックで、

「せっかくこんなに可愛がっているのに私を馬鹿にしてるなんて...」

などと疑心暗鬼になってしまい、

あれほど愛おしかった犬が急に憎たらしくなり、

「やっぱり主従関係をしっかり叩き込まなければいけないんだわ」という

間違ったしつけ方針に走ってしまいがちなのです。

 

 

 

それまで優しく接していたのが間違いだったと思い込み、

常に半ギレで命令し、言った通りにしないと自分は犬になめられていると腹を立てて、

叩いたり怒鳴ったり犬から見たら情緒不安定な信頼できない飼い主になっていきます。

 

 

犬は痛いことや怖いことを回避するために、

一時的には萎縮しすまなそうな態度をとり、言うことをききますので、

飼い主さんは「やっぱりこれが正しいんだわ!」と嬉々として叱り続けます。

 

犬に対しては常に命令語で怒鳴るように話し、

不必要に我慢させ、要求は一切通さず、

常に自分に服従しているか確認していないと不安になります。

 

しかし、犬も徐々に慣れてきますし

どんなに大声で怒鳴っても効果は薄れていきます。

 

そしてそこに体罰が加わり体罰は徐々にエスカレートしていくのです...

 

なぜ犬がそういうことをしたかという

行動の理由を考えずに、体罰で言うことを

聞かせようとする最も頭の悪い方法は、

犬がどう反応を返すか分からない危険な方法でもあります。

 


暴力では敬意は得られません。

 

 

単に犬が自分に対して危害を及ぼす攻撃的な飼い主に対して恐怖を感じ、

逃げ出せない家庭というオリの中でビクビクしているだけの状態といえます。

 

仮に、怖いから飼い主のいうことを聞いたとしても、犬にとっては自分のやりたいことのメリットとやったら起きるデメリットを天秤にかけているだけです。

 

(そこにズルい気持ちや悪意はなく純粋に学習しているわけです)

 

 

飼い主がいなければまたやろうとするでしょうし、後で叱られても何を叱られているか分からないので、神妙な顔をして飼い主の怒りが通り過ぎるのを、じっと耐えて待っているいるだけで反省などしません(できません)。

 

よく、昔は卒業式の日にお礼参りに生徒にボコボコにされる体育教師がいましたが、

犬だってチャンスがあれば酷い目にあわす飼い主を、咬んで脱走してやろうと思う危険性は十分あるわけです。


そんな不毛な関係になってしまう体罰教育より、犬が何を求め、なぜその行動が強化されたかを感情的にならずに考えて下さい。

 

犬は主従関係など叩き込まなくても、

飼い主が穏やかで終始一貫した根気強い態度をとることによって信頼し、

飼い主に褒められることが心地よいと感じれば、自分のやりたい気持ちを抑えても飼い主に褒められることの方を優先するようになります。

 

迷信のような古いしつけ、学術的根拠のない個人の持論を鵜呑みにして

大切な家族との信頼関係を壊さないでください…