犬は人間の奴隷じゃない! | タンタンとパパの子犬の社会化ブログ

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その昔、アメリカでは肌の色の黒い人々は奴隷(どれい)として迫害されてきました。
 
人間扱いされていませんでした。
 
比較的言葉が分かる動物扱いです...
 
 
合法の暴力で支配されていました。
 
主人の言うことをきかなかったり、
勘に障ることがあれば罵声を浴び鞭で打たれました。
 
自分より体力のある者を自分の思い通りに動かす為には、
そうするよりほかなかったのです…
 
「黒人法」という法律で、残忍に扱うことが認められていました。
 
奴隷はその所有者の合法的な財産でした。
 

 

金銭で売買されていました。
 
所有者を示す印に焼きごてが押しつけられていました。
 
病気になったり歳とったりすると、安く売られました。
 
鎖に繋がれ、焼き印を押されたり、鞭で打たれたりしました。
 
いらなくなったら譲渡されたり、屠殺されたりしていました。
 
 
 
 
犬もそうです…
 
 
 
昭和の日本では、どんなに寒い夜でも暑い日中でも
鎖に繋がれ、「犬小屋」で過ごさなければいけませんでした。
 
犬小屋さえない庭に棒に繋がれている子もいました。
 
飼い主が旅行する時は、
ボコボコのアルマイトの器に適当に多めの残飯と水を入れて与えられ、
数日放っておかれました。
 
水が入れてあった器は初日のうちに倒れて水がなくなり、
残りの日々は水も飲めずに過ごすこともあったでしょう。
 

 

「犬は数日飲まず喰わずでも平気なんだよ」
 
そういう言葉を、私たちは大人たちからよく聞いてきました。
 
病気になった犬を獣医さんに連れて行くと、
「これは治すのにかなり時間とお金がかかりますから、
安楽死させて新しい犬を買い直した方がいいですよ」
などと笑顔で言われてました…
 
そんなわけで犬の寿命は平均5〜6年が普通でした。
 
でもそれは、その当時に生きていた人にとっては『常識』であり、
おかしいんじゃないかって感じる人は殆どいませんでした…
 
今でも同じように考えている年配者たちは少なくありません…
 
そういう人たちに育てられてきた中高年にも、
同じような感性が刷り込まれている場合があります。
 

 

でも、犬の気持ちになって考えてみてください…
 
ええ、犬には人間と同じ、
いや人間以上に感受性豊かな「心」があるんです!
 
嫌なことは「嫌だ! やめてっ!」って言います。
 
それを反抗だとか、主人をなめてるとか言われて、
怒鳴られて叩かれて育てられてきたんです。
 
犬は辛抱強い子も多いですから、
なんとか適応して生活してきましたが、
そういう犬達は常に怯えた目をして、
飼い主の表情をうかがっています。
 
なにを要求してもダメだという無力感と叱られる恐怖から、
卑屈でビクついた性格になっていきます。
 

 

 

 

まるで奴隷と一緒だと思いませんか?
 
 
 
 
今は昭和の頃に比べ多くの犬たちの生活は改善されました...
 
家の中で快適に過ごし、
栄養のバランスがとれた食べ物が与えられ、
病気や怪我のときは適切な治療を受けさせてもらえるようになりました。
 
しかし、私たちに見えていないところでは、
相変わらず犬たちはひどい虐待やひどい待遇を受けています。
 
 
犬を都合のいい道具のように思っている人たち。
 
仕事や人間関係のストレスを発散するため自分の怒りをぶつける対象に使っている人たち。
 
無責任に買って無責任に捨てる人たち。
 
モノのように販売し、売れ残ったら『引き取り屋』に流して飼い殺しにする人たち。
 
犬の首にチェーンをかけて強く引いたり吊り上げをしたりする人たち。
 
犬を殴ったり蹴ったり棒で叩いたりする人たち。
 
犬にろくに水や食事を与えず、手入れもせず、運動もさせないひとたち。
 
子犬という『商品』をたくさん生産するために、
汚い環境で無麻酔で帝王切開し母犬がボロボロになるまで産ませる人たち。
 
売れる商品にするために見た目を変えようと異常な近親相姦を繰り返す人たち。
 
犬は怒鳴って体罰を加えて育てないと飼い主のいうことを聞かなくなるという、
間違ったトレーニング論を教える人たち。
 
犬同士戦わせて傷だらけにする人たち。
 
そして劣悪な環境で1年ほど育てたのちに、
生きたまま焼いたり煮たり皮を履いだりと苦しめた挙句
食肉加工し販売する人たち。
 
その犬肉を喜んで食べる人たち...
 
 
そして、そういう問題があることを知りながら、
拡大するペット産業の利権を守るために見て見ぬふりをする政治家たち。
 
 
私たちは今こそそんな人たちと戦って、
犬たちをこのおぞましい奴隷制度から解放しなければいけません。
 
生まれ落ちたその時から余命10数年しかない
知能の高い生き物にそんな苦しみを与えることが、
どれほど罪深いことかを感じられる社会にしなければ...
 
 
 
 
私は今自分ができることをコツコツとつづけていこうと思います。
 
よかったら協力してください🙏
 
犬や猫たちがどんなにひどい目に合っているかという現実を、
ひとりでも多くのひとたちに理解していただくために...