フィリピンの家族の親族の絆の強さ、また風習文化については今迄にも数多くブログにて書いてきました。

 

今回、改めて感じた事があります。

 

日本と異なり、300年にも及ぶスペインによる統治と引き続いてのアメリカ、日本の統治がフィリッピンの人々の家族親族の絆、風習文化に多大な影響を及ぼしたのは間違いないように思います。

 

私はフィリピンについて、何も知らないで移住して、今でもフィリピンの歴史について、ほとんど何も知りませんが移住してから25年間で実感したのは、フィリピンの人々の家族親族の絆の強さは、生き残る為の手段の1つだったのかもしれないと今は思っています。

 

フィリピンの一般庶民にとって、家族親族の問題を始めとした殆ど90%の問題は、お金さえあれば解決する問題、いわば貧困問題があるように私には感じられます。

 

フィリピンの常識は世界の非常識と言われる1部の風習文化についても、お金の問題、貧困の問題が絡んでいるように思われます。

 

先日のフィリッピン政府の発表で、昨年調査のある期間で国民の28%の人々がその期間に飢えを感じた事があるとの調査結果がありました。

 

昨年飢えを経験した事がある日本の方はどの位いるのでしょうか?

飢えとはどういうものなのか日本の方は判るでしょうか?

私も判りません。

 

今回、改めてその事に思い当たりました。

 

私から聞く形が多いですが、今は親族個々の現在の抱えている悩み、問題。家内の友人達の悩みや問題等も家内が話してくれるようになりました。

 

その内、最近改めて知った風習文化の1つが、知人や親族関係者が同じ日に2人同時に、亡くなった場合は、風習により優先度の高い人の通夜、葬儀に参列し葬儀が終わる9日間の間は、もう1人の通夜、葬儀には出席出来ない事。 香典も渡す事が出来ないとの事でした。

 

命日以外は、日本のように家に仏壇のようなものはないと思いますので、後日改めて冥福を祈ったり、香典を渡す等も出来そうにありません。

 

今回は2週間前に家内の母親の親族2人が同じ日に亡くなり、親族一同の話し合いで、一部の親族が、優先度の低い親族の通夜、葬儀に出席するという事で決着しました。

 

我が家の家族は家内と家内の母親と娘と私の4人で、母親の兄(叔父)が同じ敷地内に住んでいます。

 

家内には我が家の前に住んでいる兄が1人います。

 

家内の母親は10人兄弟姉妹でしたが、末妹が2022年12月に亡くなり、今は9人になりました。

 

長兄が現在75歳にて、私が78歳の為、年齢的には外国人である私が一族の最長老という事になります。

 

現在、モアルボアルの町に住んでいる親族関係者だけで100人近くいるようです。

 

その中でも私と年齢的に近い、家内の母親の兄弟姉妹の家族の状況については、最近は特に家内にキチンと情報をくれるように話しています。

 

家内の母親は9人の兄弟姉妹の6番目ですが、皆何かと我が家にきて、家内の母親、叔父と話しています。

 

最近は、近くに住む3番目の家内の母親の姉が、毎日のように我が家に訪れて、家庭での不満や将来の不安を話しているようです。(既にブログにて書きましたが、ひとり娘が、結婚して2人の子供も順調に育ち、娘のご主人との5人家族で順調な家庭生活を送っていましたが、8年前に突然に娘さんが心の病を発症して、現在はコントロールされているものの、日常生活には大きな支障をきたしています)

 

特に2週間前に87歳で亡くなった親族が、亡くなるまで毎日のように身近な親族が面倒を見ているのを見て、自分は誰が面倒を見てくれるのかと不安になっているようです。

身近に愚痴を聞いてくれる兄弟姉妹がいて、彼女にとってもストレスの発散ができるのではないかと思っています。

 

彼女より私の方が遥かに現実の事として、既に先日家内の兄嫁に、私が寝たきりになった時の体位交換の仕方等、具体的な介護の方法を徐々に教えると話したばかりです。

 

彼女以外にも、他の親族もそれぞれに問題を抱えていますが、それぞれの出来る範囲で助け合うフィリピン流の家族、親族の絆の強さをこの所改めて感じさせられています。

 

フィリッピンの風習文化について半分も理解できていない私ですが、今現在はこの地で最期を迎えることに何の不安も感じていません。

 

下の写真は2023年にホワイトビーチで撮った親族達の写真です。

 

下の写真は今年の7月にあった家内の誕生日の写真です。

 

下の写真は今朝の私がボランティアをしているダイビングショップの写真です。

今朝はドイツ人のレギュラーゲスト達と一緒にダイビングをしました。

 

昨日撮った我が家の庭の草花です

 

今日はここまでにします。

 

許可なく写真の複写転用は禁止です