5月14日に1か月に及んだ猛特訓のダンストレーニングの成果を問われるダンスコンテストが参加9チームにより、実施されました。

下の写真は当日の開幕の様子と、メインステージ上での数チームのパフォーマンスの

写真です。

 

娘の私立学校のグループのパフォーマンスです。

 

既にブログにこれまで書いてきたように、4月11日からから始まった娘の私立学校を中心とするダンスグループの練習風景を連日のように本番のステージまで、密着してつぶさに観察してきました。(ダンスコンテストについては4月14日のブログをご参照ください)

 

私は本番前日の参加9チーム、全チームのダンスパフォーマンスをつぶさに見て、私自身は娘のグループのチームが優勝するのは間違いないと思っていました。

 

結果は2nd runner upでの入賞となりましたが、娘達参加者全員、ダンストレーナー全員の一致団結したパフォーマンスは私にとっては大変素晴らしいものでした。

 

娘には以前から折に触れて、経験する事の大切さとチームでのチームワークの大切さとチームメイトに対する思いやりの心の大切さを話してきましたが、今回は今までに娘達が経験したことがない、極めてハードなトレーニングでした。

 

ハードさだけでなく、トレーナーが要求する繊細な表現力と、強いチームワークに戸惑いながらも短期間の間に着実に成し遂げていく娘達、若者達の日々成長する姿を目のあたりにして来ました。

 

今回のダンサーは娘の私立学校の生徒単独での編成方針の基、小学4年生から高校3年生までの60名近くの参加者から初日から数日後にダンスのトレーナーがダンスの素質を見極めて、男女生徒20名ずつのダンサーを選抜しました。

 

残りの生徒はバックアップ要員となりました。(男子生徒の参加者が元々少なかった為に殆どが女生徒でした)

彼女達は、その後新たに募集したパートナーのバランガイBasdiot在住の子供達と一緒にバックアップ要員として、ダンサー達とはまた違った、重い背景の小道具類を抱えながら走り回る、ハードなトレーニングに奮闘しました。

 

トレーニングの開始から約2週間は朝から夕方まで連日メインのダンサー達のトレーニングに費やされていました。

 

連日の猛暑の中の厳しいダンストレーニングで、連日のように数人が体調を崩して30分から1時間トレーナーの許可を得てトレーニングを離脱して、仲間のダンスパフォーマンスの見学にまわっていました。

 

後半の本番までの2週間は、メインのダンサー達と一緒にバックアップのダンサー達も、過酷な練習に取り組んでいました。

 

娘の私立学校の生徒達にとって、他の人達と一緒に今回のようなダンスの練習をするのは初めての経験にて、当初はお互いにシャイな様子がうかがえましたが、最後の一週間には互いに一体感ができているように感じられました。

 

募集により参加したパートナーのバランガイBasdiot在住の子供達には昼食と夕食がバランガイから支給されましたが、フィリピン特有のサリサリスープとライスの支給でした。

 

今回、娘達、娘の私立学校の生徒達にとっても、貴重な経験が得られたと思いますが私にとっても、彼らから多くの事を学ばせて貰いました。

 

何よりも11歳から17歳までの若者達の若さのパワーに圧倒されました。

 

本番の日のステージでのパフォーマンス披露前の国道でのダンスパレードで、パレード後に、小学5年生の娘の私立学校のダンスメンバーが体調を崩して救急車にて隣町の病院に運ばれるというアクシデントが発生しました。

下の写真の前列右側生徒です。

 

 

彼女が治療を受けて、既に心配ないとの、病院からのビデオチャットを受けて、急遽残りのメンバーが彼女の欠けた部分を全員でどうカバーするか、ダンスフォーメーションの変更に自分達で取り組みだしました。

 

本番のステージ終了後に、娘から隣町の病院から彼女が戻って来て本番のステージのパフォーマンスを全員そろって出来たと聞きました。

 

下の写真はストリートダンスパレードの様子です。

 

また本番のステージ上でのダンスクイーンのフォトジェニック等の各賞の発表の際に、今回のダンスクイーンになったグループのクイーンがアナウンスを聞き間違えて、他のグループのクイーンの賞の時に出た為に、司会者から貴女ではないと言われて後ろ向きになり、泣き出したのを娘達の私立学校の生徒達が舞台上で慰めたとの事でした。

下の写真は各賞発表前の9人のダンスクイーンの最後のパフォーマンスです。

 

その泣いていた他のグループのクイーンが最後の発表で今回のダンスクイーンにアナウンスされ、彼女は今度は感激の涙を流したようです。

 

この時の娘達の慰めた行為が、これまで私立学校のライバルであり今回のダンスコンテストでもライバルであった両校が、全ての賞の発表が、終わったステージ上での娘の私立学校のグループの記念撮影に一緒に加わって来て、互いの健闘を称えあうという異例の微笑ましい状況になったようです。

 

下の写真は全ての発表終了後にステージ上での入賞チームの記念撮影時に娘の私立学校のグループの入賞の祝福に突然現れたライバル高の生徒達と歓迎している娘の私立学校の生徒達の様子です。

 

 

例えライバルの学校のダンスクイーンでも失敗をして悲しい涙を流している彼女を慰めた娘の私立学校の生徒達の行為は私自身にも多くの事を学ばせてくれました。

 

全てが終わった後の娘の私立学校のグループの生徒達を前にして、トレーナーのリーダーの君たちを誇りに思うとの話、全てのトレーナー達また娘達、生徒達の誇らしげな顔を見て、少しでも、何で2nd Runner upなんだと思っていた自分が恥ずかしくなりました。

 

リーダーの話の後、全てのトレーナー達が、それぞれ今回の思いを生徒達に伝えてくれました。

最後は生徒達からの感謝を込めた万雷の拍手と感謝の言葉がありました。

 

 

78歳の私がこの1か月間の短い期間に娘達から素晴らしい多くの経験と教訓を与えてもらいました。

 

今日はここまでにします。

 

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