順番にひとつずつ
歩んだ軌跡をひとつずつ
手放したんだ

どんなに努力しても
この輪っかに止めておくことが
できなくて

春の匂いが
去年の今頃を
思い出させた

多くを失った
いや
生きていく為の糧を失ってしまった

この輪っかには
ジャラジャラと
夢がぶら下がっていたのに

今年の新しい
春の匂いに目がおどらされ
ふと手にした輪っかには
ひとつだけkeyがぶら下がっていた

ひとつだけでいい

それは
まだ
帰れる場所があると言うことなのだから