すき
と言う感情を求めて
旅にでる

遠い昔に
置いてきてしまった
あの気持ちに

懐かしい匂いを嗅ぎ
忘れてしまっていた
あの感触に

この橋を越えたら
そこに
君が立っているような気がして

胸を踊らせ
歩んでいく

もう少し
もう少しで
渡れるはずだ
と 笑みを絶やさなかった

辿り着いた
向こう側には
時と言う常識が
待っていた

いたずらに過ぎた
時だけが
密かにいらない
贈り物をおいていく

人は
ぐちゃぐちゃに心が
砕かれた時
まず
小さく笑い
大きく息を
継いでから
己を慰める為に
次の感情を
運ぶものである

喜怒哀楽が
唯一の
処方箋であることを
その橋は
教えてくれた