往診のメリット・デメリット | 病気にならない体作り、穏やかなワンニャンライフ♥ chicoどうぶつ診療所の徒然日記。

病気にならない体作り、穏やかなワンニャンライフ♥ chicoどうぶつ診療所の徒然日記。

病気を治療するのではなく、病気にならない体を作ってあげたい。
少しでも穏やかに最期の時を迎えさせてあげたい。
動物と飼い主様に寄り添える獣医師を目指します。
著書『獣医師が考案した 長生き犬ごはん』

こんにちはニコ

 

もう2月も中旬に差し掛かろうと言う所なのに、なかなか寒さが落ち着かないですねあせる

 

先週末、北海道では雪まつりが開催されていたようで、私の地元にはブルゾンちえみwithBが来ていたようです!!

 

旭川の人口は34万人のようで、『35』に合わせることはできなかったようですが笑

 

過去には、小島よしおやスギちゃんがいらっしゃっていましたが、極寒の地で脱がせるというのが流行りなのか…

今回も、おそらくwithBの上半身脱ぐパターンで決まったのではないかと、個人的に推測しています笑

 

 

さてさて。

今日は、往診動物病院をされている丸田 香緒里先生の講演を拝聴してきました音譜

 

先生は勤務医を6年ほどされていたそうですが、勤務医を辞めた後の3ヶ月間にいろいろな飼い主さんと出会ったことで、飼い主さんと獣医師の間にあるギャップと言うかジレンマと言うか…違和感を感じ、往診動物病院を立ち上げたそうです。

 

これは、私もよく感じることで。

病院に勤務していると、1件あたりの時間は短くしなければならないので、飼い主さんからじっくりお話を伺うということができないんですよね。

でも、このお話の中から、色々治療のヒントなどがあるわけで!!

 

現在の仕事でも、主治医には話を聞けなくて…とか、自宅でのケアなんて一言もなかった…というお声も多いんです。

 

そういった、飼い主さんと獣医師との温度差みたいなものがなくなってくると、更に良い治療ができるんじゃないかなぁと思うんですドキドキ

 

丸田先生も、往診のメリットとして

 

・じっくりお話を伺うことができる

・移動によるストレスの軽減

・移動手段がなくても診察してもらえる

・病院の混雑を気にしなくていい

・待ち時間もない

 

ということを挙げられていました。

 

獣医師目線からのメリットとして

 

・犬猫さんの移動によるストレスの軽減

(ストレスが加わることで、新たな症状が出てしまったりしますからね)

・生活環境が把握できる

・じっくりお話を伺うことができる

・飼い主さんとの関係性を作りやすい

 

と仰っていました。

 

どれもこれも、本当に大事です。

 

特に、これからやってくる春は、ワンちゃんの予防の季節。

待合室はワンコさんで溢れかえっている中、ネコちゃんはもちろんのこと、ワンコさんの中でも、対人・対犬猫さんが苦手な子の場合も、多大なストレスがかかります。

 

ストレスによる免疫力低下が起こっているところでの予防接種は、副作用が起きてしまうリスクが高まりますし、逆に興奮してしまっている状態での予防接種も危険です。

 

犬猫さんの精神状態が落ち着いているときと、そうでないときの治療の結果ももちろん変わってきます。

 

また、待ち時間が長いことで、飼い主さんご自身の精神的負担も多いと思いますし、その気持は犬猫サンにも伝わってしまいますので、お互いにストレスになります。

 

 

このような、時間や環境によるストレスを軽減できるメリットってとても大きいと思うし、ゆっくりじっくりとお話することで、不安な気持ちの軽減ができるので、飼い主さんもペットさんも、心穏やかに過ごせることができると思うんです照れ

 

 

もちろん、往診も完璧ではありません。

道具が足りない、どのような人が来るかわからない、家に上げないといけない等のデメリットもありますが、ペットさんにとってのデメリットってほとんどないんじゃないかなぁ…と感じています。

 

慣れ親しんだ場所で、無理なく診察をする。

 

飼い主さんが一番の主治医。

 

獣医師は、あくまでもペットさんの治す力を引き出して上げるのが仕事。

『治してあげる』なんておこがましい。

その子が持つ生命力・自然治癒力を侮るな。

 

と、思うことがよくあります。

 

こんな考え方が一般的になってくれたら嬉しいなぁ…と思いますラブラブ