博多座 二月花形歌舞伎
 2021年2月11日~24日

千穐楽おめでとうございます
コロナ禍であるけれど
皆さん昼夜に渡って出演という形で
1人も欠けることなく完走出来た事
また一歩前進、うれしいです

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幸四郎さん筆頭に
歌舞伎大好き座組の皆さんや
それを迎える博多座さんの歌舞伎愛を
お芝居から、工夫を凝らしたイベントから
感じた素敵な公演でした
バレンタインイベントも
四つ葉の幸四郎を探せ!も
配信歌舞伎ナイトも楽しかった
ありがとうございました

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幸四郎さんは襲名披露以来
3年ぶりの博多座です
それは私にとっても同じこと
頻度は勿論 歌舞伎座の方が多いけど
なぜか落ち着ける居心地の良い空間
幸四郎さんが第二の故郷と
連呼する(笑)のもわかる気がします
身体の半分が博多で出来てる
ということを抜きにしてもね

さてさてお芝居の方ですが
昼の部の『松浦の太鼓』は
吉右衛門さんの松浦侯で大高源吾を2度
松浦侯は今回で3度目と
秀山十種という所縁のある演目
良いものは後世に伝える
それもあるでしょうけど
もう完全に持ち役かと
にこにこ、ぷんぷん、
気分が、表情が、コロコロ変わる
吉右衛門さん譲りの愛嬌あるお殿様
もうねぇ、こっちにもあっちにも
叔父様が見え隠れするのですよ
ばっかっ、バぁカ、馬鹿者めが!とか
うふふふふぅなんて笑い声もソックリ
お殿様が肘掛けに置く手にさえ
叔父様を思い起こさせる、
そんな叔父愛炸裂の幸四郎@松浦侯
←結構ココわたし的にムフってなっちゃう
萌えポイント、ここまで似るか?!ってね
芸の継承ってこういうことなんだな
と何だか頼もしくうれしく思いました

そして大高源吾な猿弥さんが
流石なのです 御本人曰く、
こんな太った赤穂浪士はいない
まっ見た目そうなんですけど(笑)
だんだら模様の白黒装束で
討ち入り後に花道から走ってくるのが
いやいやカッコイイ
赤穂浪士なのです(笑)
やっぱりきっちり旨いのですよ
幸四郎さんが信頼を寄せる猿弥さんですから

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夜は元禄忠臣蔵・御浜御殿綱豊卿
これがまたあちらこちらに
仁左衛門さんがチラリ
17年前に1度だけ納涼で綱豊卿されてますが
その後は仁左衛門さん綱豊で
ずっと助右衛門をさせて頂き
それもあるでしょうし今回あらためて
仁左衛門さんに習ったそう
似るのは当然というわけです

この狂言、以前から好きなのですが
それは明らかに
仁左@綱豊 VS 染@助右衛門が
そうさせた訳でかなりハードルが高い
好きすぎるんですよ私(汗)
お敷居を越えます!で涙腺Max
お二人の御浜御殿で何度泣いたことか
なので辛口御免(笑)

そんな中での今回、失礼ながら
思った以上に良かった!
台詞の応酬も緊張感ありつつ
互いの心も通じてるというか
ただ心の駆け引きとはまだ言えず
心のやりとり、段階かな
真面目なあまり熱くなりすぎる傾向の
歌昇さんがひとり空回りをすることもなく
逆にもう少し綱豊を
挑発してもいいんじゃね?
とか幸四郎さんにはもっと厳しさと
優しさが見えて欲しいとか
でも、あの「言えぇ!!!!!」は
痺れたなぁ、カッコよかぁ♥
仁左&染まではまだまだだけど
何度か重ねれば将来は行けるかも
と期待は大きく、未来は明るい!

元禄花見踊りはもう大セリ、
龕灯返し、一面の菜の花、桜吹雪
イケメン、イケジョ(笑)の踊りを
ただひたすらに楽しむというね
大団円の舞台上(欄干セット)に
役者8人が所狭しと並ぶ姿は
人が一度にたくさん舞台に居並ぶのは
久しぶりだわという意味でうるっと感動的
花道での幸四郎さんに
心奪われてると幸せですが
猿弥さんのアレは見逃すというね(笑)
とにかく打ち出しに相応しく華やか!

そうそうお出迎え&退場アナウンスが
幸四郎さんだったのですけれど
退場時は毎回拍手が起こるのです
なんだか客席が一体となって
ありがとうの感謝を贈っているようで
幸せな気持ちになりました
バレンタイン夜の部終了時はイベントの流れで
舞台上から幸四郎さん生アナウンス
ちょっぴり得した気分に♪

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楽しい時間はあっという間
眼に幸せ心に潤い
また頑張れます
ほんとうにありがとうございました
博多、行って良かったばい!

櫛田神社さんに伺ったら
まだおたふくわたさんの
おたふくな入口ありましたよ

※インスタには他にもお写真UP!

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