●當る丑歳 吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎 南座
2020年12月5日(土)~19日(土)


20201205吉例顔見世南座5

初日おめでとうございます
歌舞伎座、国立劇場、そしていよいよ
関西での歌舞伎公演に命が灯ります
国立劇場先月千穐楽直前での一件で
京都顔見世がどうなることか
と心配されましたが
無事初日を終えることが出来たこと
とてもうれしく思います

20201205吉例顔見世南座2

私にとっては2018年11月
高麗屋三大襲名披露興行以来の南座
天から頭上に迫って来るような
圧巻の南座のまねきを見上げると
コ〇ナ禍でも上演に漕ぎ着けたこと
嬉しさは勿論、感慨深さをも感じます
どうぞ19日の千穐楽まで
恙無く顔見世興行が行われること
切に願います
三部を拝見する前に八坂神社さんへ
祈願のお参りにも寄せて頂きました

20201205吉例顔見世南座3

幸四郎さんは第三部
廓文章/吉田屋で
三度目の伊左衛門をお勤め
藤十郎さんがお亡くなりになる前に
演目は決まっていたわけで
このタイミングで名古屋以西では
演らないと決めてい吉田屋を
清元(江戸版)ではあるけれど
京都の顔見世で披露する
それも夕霧は孫の壱太郎さん
偶然なのか必然なのか
これも縁なのかもしれません
そしてそれを盛り立てて下さるのが
右近さんあらため清元栄寿太夫さん
どうぞ宜しくお願いいたします

いやぁそれにしても
初日の伊左衛門さん、
可愛らしさ増し増し(笑)
喜んだり拗ねてみたり怒ってみたり
表情仕草がコロコロ忙しいけど(笑)
みてるだけで幸せな気分になります
夕霧の方がずっと大人ね(笑)
壱太郎さんは可愛らしい霧さんです

今回、おや?っと感じたこと
伊左さんが炬燵で お三味線の場面
清元連中から(伊左さんにシンクロさせて)
聞こえる それではなく明らかに
幸四郎さんの爪弾く音色が
はっきりと、それでいて
心地よく耳に届くのです
客席が(間引かれている都合で)
いつも以上に静かだからなのか
幸四郎さんが意識して
これまで以上に奏でているのか
そんなところも注目

20201205吉例顔見世南座6

末広がりは初めて拝見
それもそのはず
前回上演記録が安政元年って(汗)
そしてまさかまさかの
いつもより余計に回しておりますが如く
和傘芸を右近さんで拝見するとは
とっても上手、ってか完璧だわ
女大名な米吉さんとの連舞も楽しかったよ

市松な座席は寂しいけれど
人数が少ない分、観客は拍手で応えます
その気持ちは役者さんにもきっと届くはず

今回残念なことに舞台写真も
写真入り筋書(番付)も出ないそうで
早々に購入しましたが
絵看板のイラストに注目下さい
いえ実物見た時から感じてたけれど
熊谷陣屋と吉田屋のそれが
御本人がたの雰囲気まんま
仁左衛門さん、歌六さん
幸四郎さん 似てませんか(笑)

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第三部 午後6時40分~
◆末広がり~すえひろがり
夕霧 伊左衛門
    廓文章 吉田屋~くるわぶんしょう


藤屋伊左衛門  幸四郎
扇屋夕霧    壱太郎
(敬称略)

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