本文の前に【お知らせ】
数件お問合せ頂きましたので
当分投稿記事冒頭に記載させて頂きます
Twitterの浮線蝶をプロフ画としたアカウントは
当ブログ及び当インスタとは関係ございません
同じ様に高麗屋さんファンかと存じます
☆☆☆
竹田出雲 三好松洛 並木千柳作
仮名手本忠臣蔵より
図夢歌舞伎「忠臣蔵」
四段目
大星由良之助
塩冶判官
..松本幸四郎
大星力弥
..市川染五郎
口上人形の声
..市川猿弥
後見
松本幸蔵・松本幸之助・松本幸次郎
竹本
竹本東太夫
鶴澤慎治
長唄 鳥羽屋三右衛門社中
杵屋栄十郎
鳥羽屋里松
鳴物 田中傳左衛門社中
田中傳左衛門
柝 竹柴健
大道具 歌舞伎座舞台
小道具 藤浪小道具
衣裳 松竹衣裳・日本演劇衣裳
かつら 東京演劇かつら
床山 東京鴨治床山
照明 歌舞伎座照明部
錦絵 国立国会図書館
構成・演出 松本幸四郎
脚本 戸部和久
演出補 岡戸優太
撮影協力 藤森圭太郎・西山理彦・徳山武昇
録音・音響協力 松竹ショウビズスタジオ
配信協力 イープラス
技術協力 劇団ノーミーツ
制作 どこでも歌舞伎有志一同
製作・著作 松竹株式会社

10分前に客席に入ると
定式幕が第1回とは異なり実写映像に
時々ふんわり揺れる幕に
内側の忙しく立ち働く大道具さん達の
様子を想像してみたり
開演前の人の移動もチラホラ映り込み
劇場にいるかのような臨場感
なんか、いい!
安心出来る劇場空間というか
とっても懐かしさを覚えます
心配した配信面での(小音やフリーズ)事象は
大きく改善されていて
(それでも音飛び等若干はご愛敬
視聴側環境もあるかもなので)
その点でのストレスは軽減
猿弥さんの大序~三段目を振り返る
コミカル的口上も手伝って
お芝居に、忠臣蔵の世界に
自然と入り込みます
白木の三宝に九寸五分をのせ
判官の元へ運ぶ力弥
畳での摺り足の音
肩衣をはね膝下へ敷く
袖から腕を抜く判官
衣擦れの音が緊張感を増幅
観客(わたし)は息を殺して見守る
通さん場であることを肌で感じ
劇場内での静寂を思い出します
幸四郎さん演ずる判官の
切腹の所作ひとつひとつが
厳かで美しくて それゆえ哀しい
(劇場では席に寄っては聞こえない)
摺り足や衣擦れの音
今回そこに拘ったそう(by戸部さん)
とても効果的だったな
ただ本来、自然と耳に入る音だけに
どうしてもマイクを通すので音を
若干拾い過ぎてる気がしなくもなく
配信における《芝居の音》って難しいね

にしても今回の力弥
染五郎くんがお母さまソックリ
男子は母親に似るっていいますから
幸四郎さんもそうであったようにね
襖越しの判官とのやりとりは
まっすぐな眼差しが力弥と重なり
とても頑張ってました
まだまだ経験が少ない上
四段目の力弥は初役
相手の居ない芝居、とても難しいはず
親子でさえ、芝居はリモートですから
第1回での判官目線で迫りくる直師アップ
それに代わる、映像ならではの
今回の、してやられた的な表現
それは一部スポーツ紙に載ってますが
判官切腹のその瞬間
苦痛に歪む表情を無念さを
横から斜め上からド正面至近距離から
と様々なカメラアングルで捉え
駆けつける由良之助の足元、横顔を
次々畳み掛けるように4分割でみせたこと
いやぁ緊迫感あり、これには大興奮!

そこから こと切れる前の
判:由良之助、
近こぉ、近こぉ近こぉ近こぉ
この九寸五分は汝へ形見、形見じゃよぉ
由:い~さぁ~い~(委細)
画面右に別撮り判官、左にナマ由良之助
わかっちゃいるけど、
(そんなこと忘れてるくらい→)
両者とも幸四郎さんなんだけど
物理的に交わることのない視線が
互いの気持ちを汲み取り
その視線ひとつで語ってるってすごい
義太夫も相まって気持ちが高ぶります
全体の完成度が高くなってくると
(画面を継いでるとかそういう意味ではなく→)
ナマと事前撮り映像の差が見え辛くなり
リアタイで観るその良さは?というか
何というか多少のアナログ感は欲しかったり
表現難しいんですけど、、、
でもリアタイ観劇のみならず
アーカイブでも観るに値する
価値観が生まれて来たように思います
切腹の場の後に
口上人形の語りが入るのですが
創る側はチャット機能は観客席
という捉え方に拘ってるようだけど
(使いたい方は使えばいいけど)
流れの中、それを読みむのはご勘弁
折角の判官由良之助による
そこまでの緊張感がブチ切れ
芝居の世界に入っているのを
突然現実に強制的に引き戻される
演目によるでしょうけど
どうしてもというなら
終演後に紹介する等にして頂きたいな
〽血に染まる切先をうちまもり、うちまもり、
無念の涙、ハラ、ハラ、ハラ・・・
判官が末期の一句、五臓六腑に沁み渡り
さてこそ末世に大星が忠臣義信の名を上げし
根ざしはかくと知られけり
懐から紫の袱紗に包んだ九寸五分
切っ先に血が残る刀を握りしめ
そこに残された判官の思いを
その魂を、確かめるように血を舐め
本懐を遂げようと決意する
明け渡した城を背に
花道を引っ込む由良之助を
(花道ではないけれどね)
鳥屋側から拝見出来るアングルも
この一連の場面で
苦渋の表情を浮かべる幸四郎さん由良之助は
喪失感や孤独を背負いながら
主君の無念を受け止め、心の中の
激しいまでの無念さ、決意が浮き出ていて
観ているこちらまで苦しくなるのだけど
そんな幸四郎さんみてると
たまらなく愛おしくなります←コラっ(笑)
時間的な制限があるのも理解しますが
芝居終演後、間髪入れずに
戸部さんアナウンス正直これには閉口
余韻は?余韻を楽しむことも芝居の内
ほんの少しでいいから、
余韻の時間をお願いします
個人的残念だと思う事も挙げましたが
そこは観客の要望ってことで
こんなとこで言っても伝わらないか
ツイッターで吠えないかぎり(笑)
でも俄然、五、六段目が楽しみに!
次回は出演者が多いので
ナマと事前、リモート構成なんかも
苦労が多いのではないかしら
リアタイからアーカイブ期限ギリまで
楽しい時間はあっという間
忠臣蔵を観たぞ、歌舞伎楽しんだぞ!
と満足充実
あっそうそう芝居の後に
急いで拵えを落とした幸四郎さんから
歌舞伎座再開のお知らせも
お誘いあわせの上、とは言えませんが
熱中症、感染症には気を付けて
歌舞伎座にお運び下さいますよう、と
拵え落として再登場するまで2分半
顔落とすの、着替えるの
早いの知ってるよ、
知ってるけど、早過ぎ~(笑)
ということで
八月花形歌舞伎
8月1日(土)~26日(水)
連獅子・棒しばり・吉野山
与話情浮名横櫛~源氏店
幸四郎さんは四部で与三郎を
明治座・歌舞伎座・御園座に続き
今度で四度目
毎回お富が違うのですが
(いや別に浮気者ってことじゃない(笑))
今回は児太郎さん
前々回は福助さんがお相手でしたから
なんだか感慨深いですね
あっ見染は付かないよ
若旦那の愛らしい羽織落しはお預け
※写真右は見染での一場面

しかしながら今の状況を考えると
無事に幕が開くことを願うしかありません
誰もが安心して観劇できる日を
注)後見のお名前
配信時とアーカイブ時で
1名変更になってましたが
第1回のまま訂正せず流したな(笑)
表記は訂正された後のものです
数件お問合せ頂きましたので
当分投稿記事冒頭に記載させて頂きます
Twitterの浮線蝶をプロフ画としたアカウントは
当ブログ及び当インスタとは関係ございません
同じ様に高麗屋さんファンかと存じます
☆☆☆
竹田出雲 三好松洛 並木千柳作
仮名手本忠臣蔵より
図夢歌舞伎「忠臣蔵」
四段目
大星由良之助
塩冶判官
..松本幸四郎
大星力弥
..市川染五郎
口上人形の声
..市川猿弥
後見
松本幸蔵・松本幸之助・松本幸次郎
竹本
竹本東太夫
鶴澤慎治
長唄 鳥羽屋三右衛門社中
杵屋栄十郎
鳥羽屋里松
鳴物 田中傳左衛門社中
田中傳左衛門
柝 竹柴健
大道具 歌舞伎座舞台
小道具 藤浪小道具
衣裳 松竹衣裳・日本演劇衣裳
かつら 東京演劇かつら
床山 東京鴨治床山
照明 歌舞伎座照明部
錦絵 国立国会図書館
構成・演出 松本幸四郎
脚本 戸部和久
演出補 岡戸優太
撮影協力 藤森圭太郎・西山理彦・徳山武昇
録音・音響協力 松竹ショウビズスタジオ
配信協力 イープラス
技術協力 劇団ノーミーツ
制作 どこでも歌舞伎有志一同
製作・著作 松竹株式会社

10分前に客席に入ると
定式幕が第1回とは異なり実写映像に
時々ふんわり揺れる幕に
内側の忙しく立ち働く大道具さん達の
様子を想像してみたり
開演前の人の移動もチラホラ映り込み
劇場にいるかのような臨場感
なんか、いい!
安心出来る劇場空間というか
とっても懐かしさを覚えます
心配した配信面での(小音やフリーズ)事象は
大きく改善されていて
(それでも音飛び等若干はご愛敬
視聴側環境もあるかもなので)
その点でのストレスは軽減
猿弥さんの大序~三段目を振り返る
コミカル的口上も手伝って
お芝居に、忠臣蔵の世界に
自然と入り込みます
白木の三宝に九寸五分をのせ
判官の元へ運ぶ力弥
畳での摺り足の音
肩衣をはね膝下へ敷く
袖から腕を抜く判官
衣擦れの音が緊張感を増幅
観客(わたし)は息を殺して見守る
通さん場であることを肌で感じ
劇場内での静寂を思い出します
幸四郎さん演ずる判官の
切腹の所作ひとつひとつが
厳かで美しくて それゆえ哀しい
(劇場では席に寄っては聞こえない)
摺り足や衣擦れの音
今回そこに拘ったそう(by戸部さん)
とても効果的だったな
ただ本来、自然と耳に入る音だけに
どうしてもマイクを通すので音を
若干拾い過ぎてる気がしなくもなく
配信における《芝居の音》って難しいね

にしても今回の力弥
染五郎くんがお母さまソックリ
男子は母親に似るっていいますから
幸四郎さんもそうであったようにね
襖越しの判官とのやりとりは
まっすぐな眼差しが力弥と重なり
とても頑張ってました
まだまだ経験が少ない上
四段目の力弥は初役
相手の居ない芝居、とても難しいはず
親子でさえ、芝居はリモートですから
第1回での判官目線で迫りくる直師アップ
それに代わる、映像ならではの
今回の、してやられた的な表現
それは一部スポーツ紙に載ってますが
判官切腹のその瞬間
苦痛に歪む表情を無念さを
横から斜め上からド正面至近距離から
と様々なカメラアングルで捉え
駆けつける由良之助の足元、横顔を
次々畳み掛けるように4分割でみせたこと
いやぁ緊迫感あり、これには大興奮!

そこから こと切れる前の
判:由良之助、
近こぉ、近こぉ近こぉ近こぉ
この九寸五分は汝へ形見、形見じゃよぉ
由:い~さぁ~い~(委細)
画面右に別撮り判官、左にナマ由良之助
わかっちゃいるけど、
(そんなこと忘れてるくらい→)
両者とも幸四郎さんなんだけど
物理的に交わることのない視線が
互いの気持ちを汲み取り
その視線ひとつで語ってるってすごい
義太夫も相まって気持ちが高ぶります
全体の完成度が高くなってくると
(画面を継いでるとかそういう意味ではなく→)
ナマと事前撮り映像の差が見え辛くなり
リアタイで観るその良さは?というか
何というか多少のアナログ感は欲しかったり
表現難しいんですけど、、、
でもリアタイ観劇のみならず
アーカイブでも観るに値する
価値観が生まれて来たように思います
切腹の場の後に
口上人形の語りが入るのですが
創る側はチャット機能は観客席
という捉え方に拘ってるようだけど
(使いたい方は使えばいいけど)
流れの中、それを読みむのはご勘弁
折角の判官由良之助による
そこまでの緊張感がブチ切れ
芝居の世界に入っているのを
突然現実に強制的に引き戻される
演目によるでしょうけど
どうしてもというなら
終演後に紹介する等にして頂きたいな
〽血に染まる切先をうちまもり、うちまもり、
無念の涙、ハラ、ハラ、ハラ・・・
判官が末期の一句、五臓六腑に沁み渡り
さてこそ末世に大星が忠臣義信の名を上げし
根ざしはかくと知られけり
懐から紫の袱紗に包んだ九寸五分
切っ先に血が残る刀を握りしめ
そこに残された判官の思いを
その魂を、確かめるように血を舐め
本懐を遂げようと決意する
明け渡した城を背に
花道を引っ込む由良之助を
(花道ではないけれどね)
鳥屋側から拝見出来るアングルも
この一連の場面で
苦渋の表情を浮かべる幸四郎さん由良之助は
喪失感や孤独を背負いながら
主君の無念を受け止め、心の中の
激しいまでの無念さ、決意が浮き出ていて
観ているこちらまで苦しくなるのだけど
そんな幸四郎さんみてると
たまらなく愛おしくなります←コラっ(笑)
時間的な制限があるのも理解しますが
芝居終演後、間髪入れずに
戸部さんアナウンス正直これには閉口
余韻は?余韻を楽しむことも芝居の内
ほんの少しでいいから、
余韻の時間をお願いします
個人的残念だと思う事も挙げましたが
そこは観客の要望ってことで
こんなとこで言っても伝わらないか
ツイッターで吠えないかぎり(笑)
でも俄然、五、六段目が楽しみに!
次回は出演者が多いので
ナマと事前、リモート構成なんかも
苦労が多いのではないかしら
リアタイからアーカイブ期限ギリまで
楽しい時間はあっという間
忠臣蔵を観たぞ、歌舞伎楽しんだぞ!
と満足充実
あっそうそう芝居の後に
急いで拵えを落とした幸四郎さんから
歌舞伎座再開のお知らせも
お誘いあわせの上、とは言えませんが
熱中症、感染症には気を付けて
歌舞伎座にお運び下さいますよう、と
拵え落として再登場するまで2分半
顔落とすの、着替えるの
早いの知ってるよ、
知ってるけど、早過ぎ~(笑)
ということで
八月花形歌舞伎
8月1日(土)~26日(水)
連獅子・棒しばり・吉野山
与話情浮名横櫛~源氏店
幸四郎さんは四部で与三郎を
明治座・歌舞伎座・御園座に続き
今度で四度目
毎回お富が違うのですが
(いや別に浮気者ってことじゃない(笑))
今回は児太郎さん
前々回は福助さんがお相手でしたから
なんだか感慨深いですね
あっ見染は付かないよ
若旦那の愛らしい羽織落しはお預け
※写真右は見染での一場面

しかしながら今の状況を考えると
無事に幕が開くことを願うしかありません
誰もが安心して観劇できる日を
注)後見のお名前
配信時とアーカイブ時で
1名変更になってましたが
第1回のまま訂正せず流したな(笑)
表記は訂正された後のものです