少しずつ前へと進む、劇作家、演出家、
  俳優、舞台スタッフたち
ステージナタリーの企画 第3回
そのとき、何を思い、何をしましたか
長い眠りについた劇場、そして舞台人たちの思い

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三月歌舞伎座公演が中止になった当時の
複雑な気持ちを幸四郎さんが
正直に綴られています
わかってはいるつもりでしたけど
あらためて文字にされたものを読むと
心がヒリヒリします
そして演劇の本来の姿を
みせることの出来ない今

現実をしっかりと受け止めたうえで
誰も集まらずに役者、
スタッフと作品を作り上げ、
集まらずに多くの人々が共有できる方法


を模索し自分の使命とし
信念をもって動き出されている
身体はあくまで STAY HOME
だけど脳内、思考は ING
動きの取れない世の中ですけど
幸四郎さんの妄想力の発揮のしどころ
なのかもしれません(冗談ではなくね)
そしてそれは私たちを驚かせる
うん、そうに決まってる
その思考に巻き込まれることを
楽しみに待っていたいな

ところで最近ブログでちょくちょく
昔?のことを話される幸四郎さん
椿説弓張月を話題にされていて
うれしくなっちゃいました
三島由紀夫 × 歌舞伎 × 染五郎
高麗屋所縁の演目

これ好きだったんですよね
だって孤高なる未完の英雄ですよ
幸四郎(当時染五郎)さんカッコいいし
ストーリーは壮大で面白い
舞台美術も大きな船や大海原、
怪魚に烏天狗など大スペクタクル!

為朝1

大江戸リビングデット以降
染五郎さん&七之助さんを
カップル化させることに
松竹さんが目覚めた?頃で(笑)
弓張月のヒロイン白縫姫/寧王女は
七之助さんでした

201205椿説弓張月特別ポスター

2012年5月、まさに今の季節
この月は幸四郎さん
昼は平成中村座で
四変化 弥生の花浅草祭(三社祭)

夜は演舞場で
通し狂言 椿説弓張月

幸四郎さん人生初の
2劇場大忙しの掛け持ち
なので私たちも
リアル三社祭の日に45分ノンストップな
勘九郎さんVS染五郎さんの
火花散る三社祭を観るんだ!
そこからの夜の演舞場へダッシュ!
忙しいと言いながらも(笑)
そんなこと楽しみながら
やらかしてた(笑)のも思い出す

染五郎VS勘九郎

弓張月またやって欲しいな 当時、
欲は捨て三島さんがやりたかった事
初演を忠実に・・・ 変えるのであれば
初演時と同じ苦労をしてから
練り上げたものを通らないと
変えることは出来ない
そうおっしゃってたんだもの


★上演記録 以下敬称略

再々々演 新橋演舞場
平成24(2012)年5月1日~25日

源為朝 七代目染五郎(現幸四郎)
崇徳上皇 五代目翫雀(現鴈治郎)
白縫姫/寧王女 七之助
高間太郎 愛之助
舜天丸 鷹之資
紀平治 歌六
福助、現雀右衛門、志藤、松也ほか



初演 国立劇場
昭和44(1969)年11月 5日~27日

源為朝 八代目幸四郎(初代白鸚)
崇徳上皇 ニ代目鴈治郎(故)
白縫姫 玉三郎
 ※寧王女と二役ではない
高間太郎 三代目猿之助(現猿翁)
舜天丸 神辺 晃(現高麗蔵)
そして子役として
現鴈治郎、扇雀 ご兄弟

再演 国立劇場
昭和62(1987)年11月 5日~27日

源為朝 九代目幸四郎(現白鸚)
崇徳上皇 二代目又五郎(故)
白縫姫/寧王女 四代目雀右衛門(故)
高間太郎 五代目勘九郎(故十八代目勘三郎)
舜天丸 二代目左近(現松緑)
そしてここでも子役として
現彦三郎、亀蔵 ご兄弟

再々演 実は
3度目は現猿翁さんが
手掛けられているそうですよ