平成31年3月31日の初日から
4月25日千穐楽までの19会場30公演

全国公立文化施設協会主催
中央コース 松竹大歌舞伎
幸四郎 改め 二代目松本白鸚
染五郎 改め 十代目松本幸四郎 襲名披


201904松竹大歌舞伎中央コース1

初めましての土地、
歌舞伎に初めましてのお客様、
連日の長時間移動や
交通アクシデントは付き物
芝居小屋!を感じられる距離感の
素敵なハコ、もあれば
ちょっと大き過ぎるハコ、もあったり
花道がなかったり、
略式だったり、本花道があったり、
その度に演出も変わります
今回は襲名お披露目な一面も加わりました
そういう色々な面、含めてが巡業
無事の千穐楽おめでとうございます

桜の時期と重なりましたが
舞台の上でも(口上の襖絵には)
四つ花菱、浮線蝶の紋とともに
桜、藤、アヤメなど過美にならず
上品な競演をしていました
歌舞伎座での襲名興行から1年経ち
ここに来て改めての
未だ未熟不鍛錬ではございますが
この後とも歌舞伎の為、精進致しますれば
何卒、歌舞伎を御贔屓のほど~

という幸四郎さんの決意表明に
胸にグッと迫るものがありウルっ(涙)
そして白鸚さんの
先祖初代幸四郎がこの世に誕生し
三百十余年が経ち
本日ここに新しい松本幸四郎が
十代目として誕生した次第でございます

という言葉に
高麗屋の家長は任せたぞという信頼
口上の言葉の端々に愛情を感じます

201904松竹大歌舞伎中央コース3

幸四郎さん、ほんと荒事の拵え、
似合うようになったなぁ
声も野太く自在に出ます
最近は逆に高い声の方が
出にくかったりするんじゃ?とさえ
梅王と松王が睨み合う場面は
一歩も引けを取らぬ、
譲らぬ気と気のぶつかり合い
錦絵の如く立派で素敵でした
そこだけ何だかキラキラしてた
しかしながら幸四郎さん梅王の拵え顔
吉右衛門さんに、そっくりなんだな
素顔は似てないのに不思議です

奴道成寺は、踊りは勿論のこと
衣裳も取っ替え引っ替えブッ返って
男前のファッションショー(笑)
長唄 常磐津の皆さんも桜色の裃
でココでもお花見が叶います←違う
花子が烏帽子を落とし髷があらわれ
男だとわかった瞬間、
あまりに美しい美青年(美中年?)登場に
←美少年とは言いません(笑)
劇場がジワってて何だか鼻高々(笑)
毬唄では身体能力の高さを存分に発揮
恋の手習、振り向く度に違う顔
梅丸くん後見との息の合わせ具合も
公演中進化したんだろうな
繊細なところもあるかと思えば
ダイナミックだったり
息遣いは感じられても 乱れる様子もなく
華やかな分とってもハードな踊りなのに
幸四郎さん始終うれしそうに楽しそう
何気にドヤ顔アラカルト状態
で楽しかったの、ありがとうございます(笑)
あまりに何度も見せるから
思わずクスっと笑っちゃいました
でもね、ドヤ顔にも品が漂います(笑)
手拭い撒きで見せた(ひとり野球で鍛えた?)
コントロールの確かさも実証(笑)だし
それにしても巡業終盤に
いくら休演日がチョコチョコあるといえ
お疲れもピークでしょうに
北九州市のバッティングセンターで
230キロ撃破ってタフねえ(笑)

201904松竹大歌舞伎中央コース2

珍しく口上から始まった今公演
曾祖父から得意とする車引の梅王丸
その七代目の衣裳を纏っての奴道成寺
演目立ては高麗屋流のおもてなし、と
それに加え
ほぼ生な ご当地イヤホンガイド
Koshiro's Challenge
途中まで、ボケをかましながらの(笑)
ほぼ全敗かと思いきや
最終的には11勝28敗
毎日大変だったでしょうが
その土地土地の事を思いながら
ご本人も楽しみつつ挑まれたのかも
ん?でも計算合わなくないか?
負け越しには違いないけど(笑)
チーム高麗屋一丸となっての
ソノ(園子さん)スタグラムの追随更新も
巡業に起こりがちな
様子がわからない!という
ファン置いてきぼりを緩和すべく
幸四郎さんと一緒に旅が出来てしまう
という嬉しいもの
そういうことも丸ごと楽しかったな
高麗屋さんらしい、ならでは、の
素敵なおもてなしを感じた
とても良い巡業でした
ありがとうございました

白鸚さん、梅玉さん、幸四郎さん、始め
役者の方々、裏方スタッフの皆々様
本当に、ありがとうございました
そして、お疲れ様でございました

これが私の平成の観劇納め
と相成りましてござりまする~