11月南座千穐楽から ひと月あまり
って大晦日だよ

公演中、何度か書き残していますが
キリとして やっぱりまとめなきゃです
南座吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎
二代目 松本白鸚
十代目 松本幸四郎
八代目 市川染五郎 襲名披露
1年って あっという間
毎年思うことですが今年は特に、です
襲名披露という特別な1年
いつも以上に各地の公演にイベントに、
出向くというムチャをし(笑)
いつも以上に突っ走った年でした
でも悔いはなし!
で、〆の南座
襲名披露公演のラストを飾るに相応しい
連獅子、勧進帳だったと
終わって寂しいな、と感じることより
なんだか明るい光が差しているような
そういう晴れやかな清々しい気持ちで満たされ
ひと月 経ってもスゴク幸せな心持ちです
1年で3度の弁慶を演じることは
幸四郎さんにとって幸せであり大切なこと
相対する富樫が違えば
弁慶も(良い意味で)変わるんだと
吉右衛門さん、仁左衛門さん、白鸚さん
という強者富樫の関所を超えるという
1000本ノック状態の幸四郎さんの大変さを
烏滸がましくも少しは感じ取ったつもりです
千穐楽で100回だけど×10倍の1000本!
いえ、それ以上だよ

そして、そのたびに幸四郎さん演じる弁慶に
愛おしさが増し好きになります
所作板を踏みしめる音、周りを圧する空気、
南座では、問答で富樫が一瞬ひるんだ
ように見えた日があり
弁慶の主君守りたもう必死さ、その気迫に、
思わずこちらも前のめりに、かと思えば
お酒大好きな おおらかさ可愛らしさ、
延年の舞から滝流しで
豪快なはずの弁慶が優美にさえ感じることも
幸四郎さんの幕外での弁慶の佇まいが
表情が、纏う空気が、私はとても好きです
楽日の連獅子、なんだあれ!
←最高の褒め言葉のつもり
一糸乱れぬ、とはこのこと
元々わたしは毛振りにそれを求める方でないけれど
なんかもう、スゴい!
観ててすごく感動したのが
親獅子と仔獅子は "お互いの気"を
すごく感じてるのではないかということ
でないとあそこまで息ピッタリに合わない
毛の振りだけでなく二人の空気が同調してる!
そういうのを感じ取ったのは私だけでないはずで
劇場内の全ての下座、あらゆる音、
(ここの※後日談は最後に記します)
がかき消されるほど大喝采へと繋がる
幸四郎さんの力強い所作板を踏む音さえ
見失いそうになるほど・・・
ご本人たちも、喝采に乗せられるように
ラストの高速回転に入っていったかも
連獅子でこんなに高揚を感じたの初めて
ゾクゾクしたなぁ
心震える瞬間ってこういうことなんですね

染五郎くん仔獅子に至っては
もう今日で終わっちゃう!
明日も明後日も演じてたい!と言うが如く
まだまだ華奢な身体から、その気持ちが
溢れ出てたように見えました
仔獅子にかなりの成長を見ましたが
親獅子も、ひと月でひと廻り成長したなって
初日はハッとする美しさに目を奪われ
とっても若々しいまだ仔獅子イケるよね(笑)?
どっちが仔獅子だよ!ってほど
そっち方面が前面に出てたように感じたのが
厳しさと包容力を兼ね備えたとても大きな親獅子に
変貌を遂げていたと思います
←偉そうにスミマセン
すぐにでも歌舞伎座で再演できそうな
勢いのある素晴らしい記憶に残る連獅子でした
でも攻める姿勢大の親獅子も好き(笑)
襲名するということが、
名前を継ぐということ以上に、
命を継ぐ、まさに襲命であることを
幸四郎さん、染五郎君ご本人方の姿を通し
園子さん、くんちゃん、ご家族の姿を通し
劇場で、インスタで、感じることが出来ました
幸四郎さんにとって、
高麗屋さんにとって
大切な月日、その空気を間近に感じ
見守るべく生き証人となれたこと
忘れられない襲名披露になりました
1年に渡る襲名披露興行
ホントに、ほんとうに お疲れさまでした
そして、ありがとうございました
私にとって幸四郎さんの弁慶が
すなわち高麗屋の弁慶
歌舞伎職人たる十代目幸四郎という役者と
時代を共有できる事 うれしく思います
これからも好きであり続けます
最後に、
雁のたよりの若旦さん、最高(笑)!

※千穐楽の連獅子の後日談
喝采が喝采を呼び途中から
下座が聞き取れないほどになったこと、
そこへ更に毛振りラストに関して
三味線以外の演奏をなくした
演出にされたことが相乗効果になり
興奮の坩堝へ繋がったのかもしれません
演奏をなくす演出、生前 勘三郎さんが
されたのがカッコ良くて!
楽日だけでいいから、と
勘九郎さんにお願いして実現したそう
今年もあと15分
拙いインスタやブログを読んで下さった方
リアルでお世話になった方など
色々ありがとうございました
今年は飛ばし過ぎたので
来年はマイペースに戻るかな(笑)と
よいお年をお迎えくださいますよう
では、そろそろ
って大晦日だよ


公演中、何度か書き残していますが
キリとして やっぱりまとめなきゃです
南座吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎
二代目 松本白鸚
十代目 松本幸四郎
八代目 市川染五郎 襲名披露
1年って あっという間
毎年思うことですが今年は特に、です
襲名披露という特別な1年
いつも以上に各地の公演にイベントに、
出向くというムチャをし(笑)
いつも以上に突っ走った年でした
でも悔いはなし!
で、〆の南座
襲名披露公演のラストを飾るに相応しい
連獅子、勧進帳だったと
終わって寂しいな、と感じることより
なんだか明るい光が差しているような
そういう晴れやかな清々しい気持ちで満たされ
ひと月 経ってもスゴク幸せな心持ちです
1年で3度の弁慶を演じることは
幸四郎さんにとって幸せであり大切なこと
相対する富樫が違えば
弁慶も(良い意味で)変わるんだと
吉右衛門さん、仁左衛門さん、白鸚さん
という強者富樫の関所を超えるという
1000本ノック状態の幸四郎さんの大変さを
烏滸がましくも少しは感じ取ったつもりです
千穐楽で100回だけど×10倍の1000本!
いえ、それ以上だよ

そして、そのたびに幸四郎さん演じる弁慶に
愛おしさが増し好きになります

所作板を踏みしめる音、周りを圧する空気、
南座では、問答で富樫が一瞬ひるんだ
ように見えた日があり
弁慶の主君守りたもう必死さ、その気迫に、
思わずこちらも前のめりに、かと思えば
お酒大好きな おおらかさ可愛らしさ、
延年の舞から滝流しで
豪快なはずの弁慶が優美にさえ感じることも
幸四郎さんの幕外での弁慶の佇まいが
表情が、纏う空気が、私はとても好きです

楽日の連獅子、なんだあれ!

←最高の褒め言葉のつもり
一糸乱れぬ、とはこのこと
元々わたしは毛振りにそれを求める方でないけれど
なんかもう、スゴい!
観ててすごく感動したのが
親獅子と仔獅子は "お互いの気"を
すごく感じてるのではないかということ
でないとあそこまで息ピッタリに合わない
毛の振りだけでなく二人の空気が同調してる!
そういうのを感じ取ったのは私だけでないはずで
劇場内の全ての下座、あらゆる音、
(ここの※後日談は最後に記します)
がかき消されるほど大喝采へと繋がる
幸四郎さんの力強い所作板を踏む音さえ
見失いそうになるほど・・・
ご本人たちも、喝采に乗せられるように
ラストの高速回転に入っていったかも
連獅子でこんなに高揚を感じたの初めて
ゾクゾクしたなぁ
心震える瞬間ってこういうことなんですね

染五郎くん仔獅子に至っては
もう今日で終わっちゃう!
明日も明後日も演じてたい!と言うが如く
まだまだ華奢な身体から、その気持ちが
溢れ出てたように見えました
仔獅子にかなりの成長を見ましたが
親獅子も、ひと月でひと廻り成長したなって
初日はハッとする美しさに目を奪われ
とっても若々しいまだ仔獅子イケるよね(笑)?
どっちが仔獅子だよ!ってほど
そっち方面が前面に出てたように感じたのが
厳しさと包容力を兼ね備えたとても大きな親獅子に
変貌を遂げていたと思います
←偉そうにスミマセン
すぐにでも歌舞伎座で再演できそうな
勢いのある素晴らしい記憶に残る連獅子でした
でも攻める姿勢大の親獅子も好き(笑)
襲名するということが、
名前を継ぐということ以上に、
命を継ぐ、まさに襲命であることを
幸四郎さん、染五郎君ご本人方の姿を通し
園子さん、くんちゃん、ご家族の姿を通し
劇場で、インスタで、感じることが出来ました
幸四郎さんにとって、
高麗屋さんにとって
大切な月日、その空気を間近に感じ
見守るべく生き証人となれたこと
忘れられない襲名披露になりました
1年に渡る襲名披露興行
ホントに、ほんとうに お疲れさまでした
そして、ありがとうございました
私にとって幸四郎さんの弁慶が
すなわち高麗屋の弁慶
歌舞伎職人たる十代目幸四郎という役者と
時代を共有できる事 うれしく思います
これからも好きであり続けます

最後に、
雁のたよりの若旦さん、最高(笑)!


※千穐楽の連獅子の後日談
喝采が喝采を呼び途中から
下座が聞き取れないほどになったこと、
そこへ更に毛振りラストに関して
三味線以外の演奏をなくした
演出にされたことが相乗効果になり
興奮の坩堝へ繋がったのかもしれません
演奏をなくす演出、生前 勘三郎さんが
されたのがカッコ良くて!
楽日だけでいいから、と
勘九郎さんにお願いして実現したそう
今年もあと15分
拙いインスタやブログを読んで下さった方
リアルでお世話になった方など
色々ありがとうございました
今年は飛ばし過ぎたので
来年はマイペースに戻るかな(笑)と
よいお年をお迎えくださいますよう
では、そろそろ