昨夜は、とっても素敵な夜でした
と書き始めて、はや1週間(汗)sweat*
ここのとこイベントがトントンと続き
先週土曜の南座先行でひと段落

20181011夜話4

それはさておき夜話当日終了後は
飲んでもいないのに
美味しいお酒を少~し頂いた そんな心持ちでした ニヤリ
なんだか、なーんも話したくない、
ただただ余韻に浸りたい、みたいな
そんなでしたから石畳の先斗町を
温かな光を放つ南座までぷらぷらと
何軒かのお店に顔見世のポスター
とあるお茶屋さんの軒下で見かけた
光景がなんだか素敵でした

20181011夜話7

20181011夜話3

襲名道中膝栗毛~先斗町高麗夜話
 於:先斗町歌舞練場

幸四郎さんと菊之丞さん
おふたりの出逢いから
 ←お囃子の先生が同じだった
今日こんにちまで
 ←もう30年以上の仲です
聞いたことがあることないこと、
焦げ付いた焼肉は止めなさいエピや
麻布十番ん当日が菊之丞さんB.Dだったこと
あんなに怒られたのは
学生時代以来というベガス下見事件など
 ←これは聞かなかったことにしてと(笑)
懐かしいこと、最近のこと、
門外不出の恥ずかしい?写真※(笑)から
今見ても、二人ともカッコいい!まで
たくさん、お話下さって
たくさん、笑わされて
そだねー(笑)と思ったり うんうん
へぇ~そうなんだ?と感心したり
思わずホロっ、と涙が出そうだったりなみだ
って都合三度ほど涙しましたけど
じわっ、と心に染みる、これぞ、深イイ話(笑)も
お話の内容も盛り沢山で充実してましたが
何より、おふたりのひととなりや、
相手への信頼、通じ合うもの、絆
それらを間近で感じられる、
そんな穏やかな時間でもありました

20181011夜話1

↑これは当日配布された
夜話オリジナル冊子とでもいいましょうか
カラーコピーで手作り感満載の戸部さん?力作
門外不出のと先程言いましたが
話の行きがかり上、そういうことに
なったようななってないような(笑)
だって歌舞伎美人に該当写真※出てますから
ということで※三社祭 H8年舞踊協会
幸四郎さん23歳 悪玉、菊之丞さん19歳 善玉 の姿(笑)
幸・菊
 →これを出す?っていうね(笑)
 1度きり公演の中々レアもの
 演奏が早すぎてビックリしたって顔(笑)
その言葉を受けての
戸部 →じゃ門外不出ってことで
幸 →こんな大っぴらに配っといて門外不出って(笑)
てなっ感じですから
他にも どっから流出したんだ、と言わしめた
趣向の華でのお二人等々
一応、写真は加工しときます(笑)ご容赦
でも、わかる人にはわかりますよね、
他に何が写ってるか(笑)

最近は美人の中の人の仕事早いし
そこまで書くなら参加した人の立場は?
って程、詳細だったりするので
全部は書きませんが抜粋で
印象に残るウルッときた深イイ話を
美人と被っても気にしな~い

★勧進帳初演のお話
皆さまご存知の通り、幸四郎(当時染五郎)さんは
4年前歌舞伎座で41年の間、憧れ思い続け、
このお役を演る為に歌舞伎役者を続けてきた
自分の原点だともいう弁慶を初役で勤めました
あの日の歌舞伎座、覚えてらっしゃいますか
幕が上がるまでの あの異様な緊張感と
終わってからの あのたまらなく温かくて
慶びに満ちた歌舞伎座の空気howa*howa*
贔屓であろうとなかろうと
この日を皆が待っていた、まさに特別な日でした

菊之丞さんは幸四郎さんがずっと抱いてきた
思いを身近でわかりすぎてるから
初演の初日は絶対観ると決めていたと
ここで
幸 →でもこの日(菊之丞さんと)会ってないんです
菊 →観に行くとは伝えてなかったし
  (あえて)楽屋にも行かなかった、と
この話をご本人方の口から聞いてたら
二人の固い絆、が見えた気がして
涙が出て仕方ありませんでした

物語冒頭の花道の出で、鳥屋の中で
控えている時のこと(義経、四天王、弁慶)、
狭い鳥屋の中には椅子が1つ
幸四郎さん的には其処は大先輩である
吉右衛門さん@義経の位置、
けれど、舞台での主役は弁慶なのだから
(幸四郎さんが)シンに居るようにと促されたと
そういう吉右衛門の叔父様も幸四郎さんの
長年の思いを理解して下さってるおひとりです
これは何度聞いてもジンとするお話
役により日頃の先輩後輩関係が上下逆転する、
そういう所でも弁慶という役の大きさ、
重さを感じたでしょうね
回数を重ねる程に緊張すると仰ってます

★趣向の華のお話
大ちゃん(鷹之資君)と金太郎(現染五郎)君が
連獅子(後ジテ)やったら(天王寺屋の)おじさん
絶対喜ぶねと言ってた矢先の富十郎さんの死
そんな状況の中、大ちゃんが出ると
言ってくれて実現した時、
演奏で参加された幸四郎さん、菊之丞さん
大ちゃんが毛振りで引っ掛かった時、
演奏しながら大ちゃんの後ろ姿に
頑張れ頑張れ!と泣きながら演奏した事
きっとおじさんも観に来ているよと
これも何度聞いても良いお話で
ウルウルだったのに うるうる
僕ら良いことしたね、と思ったと(笑)
照れ隠しで茶化してはいますけど
そういう所もなんか愛おしくて
さらにウルっとしちゃいました

この二人、今までも傾奇おどり、
趣向の華や金王丸、などなど色んな場面で
舞台からトークから拝見してきましたけど
わたしが言うのもなんですけど(笑)
スッゴく良い関係ですよね
この日、何かの話の流れで
幸四郎さんの口から 友達、
という言葉がでて、知ってますけど、
わかってるけど、あぁいいなぁと、
すっごくうれしかったな

始終、幸四郎さんが、すっとぼけたり、
脱線したり、子供みたいにハシャグのを
横に座って相槌を打ち、
時には軌道修正し、足したり引いたり
優しい眼差しで見守ってるのが
何ともこちらも幸せな気持ちになりますうれしい
こういうスタンスが一緒に何か創る上でも
まんま、活きてるというか
幸四郎さんの無茶ぶりを噛み砕いて
形にする菊之丞さん、みたいな(笑)
実際は菊之丞さんが3つ年下なんですが
もう、どっちが年上かわかんない(笑)アハハ

時々、菊之丞さんをイジるんですけど
菊之丞さんの振り付け細かいんですよ、
スッゴく細かいんです、と茶化しながら
幸四郎さん言うんだけど
メチャうれしそうで楽しそうに言うんだ(笑)
それをニコニコ聞いてる菊之丞さん
そんな彼を見てると、ふと、
幸四郎(当時は染五郎)さんの為なら、
幸四郎さんがやりたいと思うことをしてあげたい、
それを自分も一緒にやりたい、と
仰って下さったのを思い出します涙睫毛

お話以外では何といっても
先斗町のお姐さん方の唄・三味線を得ての
タテ幸四郎さんとワキ菊之丞さんの鼓演奏
ここまで真剣な、鼓ガチ競演
この日、朝初めて曲を合わせたとは思えない程
息のあった素晴らしい音色でした
 ←実は初めての曲でなく昔趣向の華でやっててsweat*
 でもその時はタテとワキが反対

松の翁12分強、たっぷり堪能させて頂き
聴いてる此方が、ありがとうございました、
なのに終わった時の、幸四郎さんの
ほんと楽しかったぁ!のひと言を
満面の笑みで仰ったの うれしかったなうれしい
しかし鼓を構えるおふたりの
なんと凛々しく麗しいことかキラキラキラキラ*
真剣な眼差し滑らかに撓る指先、時折入る声、
革を湿らせる為の息を吹き掛ける仕草
何をとっても眼に耳に至福でしたすきキュン
自己採点、65点(菊之丞さん)、64点(幸四郎さん)?
とんでもございません
私にとっては100点 100点超え!

ラストは
幸四郎さんに微妙に距離が縮まらない
と言われた(笑) みなみーなちゃん登場
なんか芸とかあるの?と
またまた無茶ぶりを発動しそうになった
幸四郎さんなのでした(笑)

お二人が出会った翌年に
菊之丞さんの入院で
未遂に終わった勢獅子
いつか実現するかしら
菊之丞さん曰く
(体力的に二人が)出来るうちに、ね
これ、戸部さんの二人への無茶ぶりです(笑)

20181011夜話5
↑京都に行った際の戦利品
右から ステージぴあ、Leaf
幸四郎さんが自分宛に使うらしい(笑)
フレーム切手「南座発祥四百年」

長々とお付き合い下さりありがとうございました

20181011夜話6