六月博多座大歌舞伎
二代目松本白鸚
十代目松本幸四郎襲名披露も
残すところ今日をいれてあと3日
幸四郎さんにおかれましては
全身筋肉痛以外には大きな怪我もなく
気力と体力と馬刺しと甘味、
そして誰よりも大きな歌舞伎愛で
無事に完走も目前、とっても嬉しいこと!

201806博多座B

今月 伊達の十役は
都合3回拝見することが叶いましたが
その初回で、一番早い早替りと言われる
通称昆布巻きを観て
思いもよらず、ウルウル、じわ~っと
胸に込み上げてくるものが・・・
幸四郎さんが襲名披露狂言に
ご自身が新作歌舞伎の最高傑作と捉える
尊敬する猿翁の小父様が復活させた
伊達の十役を選ばれたこと、
素晴らしいものはお客様に観て頂きたい
後世に繋げたい、残さないといけない、
そういう幸四郎さんの思いを改めて
でも、一瞬にして、感じたのかもしれません
感慨深いというか、
なんだか上手く言えませんけれどね

そしてその昆布巻き、
今回の伊達の十役でいうなら
与右衛門と道哲との花道七三での例のアレです(笑)
私自身の博多座ラスト伊達十が
謎を解くには?絶好の花横のお席

201806博多座A

本舞台から走ってくる番傘の与右衛門
しっかり傘の中を覗き見上げ(笑)てたのですが
傘の中のお顔はもちろん幸四郎さんで
けれど、すでに鬘は道哲だったはずで
えっ?えっ!?とそれを凝視してるうちに
完全なる(笑)道哲に化けて
花道から本舞台へと疾風のように
駈けていきましたとさ(笑)
観てても思考がついていけない速さで
替わってたの、ほんとこれスゴイことだよ!
幸四郎さん、サラリとやっちゃってますけど
スゴイことなんだからね~(笑)!
と大事なことはもう一回言っとく!

しかし、このお席も伊達十では毎回 外せない!
色々と忙しくて、色々とたまらない(笑)
幸四郎さんが行ったり来たり立ち止まったり
煙と共に現れて煙と共にドロンと去っていく
衣擦れの音、どころじゃないよ
名裁判官、勝元公の裃長袴の裾で
顔を叩かれそうになったり(笑)
とても嬉しかったです
←病なので悪しからず(笑)

ところで1,2月の歌舞伎座ギャラリーで
話題になった海洋堂謹製・超リアル
松本幸四郎等身大フィギュア 松王丸
博多座で再び御目文字するとは
思ってませんでしたよね

201806博多座C

松王丸が博多の地を踏めたのは
博多座さんの方から、フィギュア持ってきて!
とのオファーがあったから実現したそうです
ここでも博多座さんの懐の広さというか
長けたイベント能力が発揮されてます
なんだかそういう劇場が地元にある博多が
素敵だなと思うと同時にうらやましいですね

201806博多座Ð