暑いですね~


6/30の巡業東コースを皮切りに
歌舞伎座、松竹座と幕が開き始めました
ということで昨日は
秀山祭九月大歌舞伎の演目発表の日
出るか出るかと噂されていた吉野川
おおぉ!それ再演させて頂けるのですね、
な碁盤忠信などなど 詳細後述
まずは↓こちらに
九月大歌舞伎・歌舞伎座
平成28年9月1日(木)~25日(日)
※以下敬称略
【昼の部】
◆右田寅彦 作
松岡 亮 補綴
碁盤忠信
~ごばんただのぶ
佐藤忠信 染五郎
横川覚範 松 緑
塩梅よしのお勘
実ハ呉羽の内侍 菊之助
小柴入道浄雲 歌 六
◆岡村柿紅 作
太刀盗人~たちぬすびと
すっぱの九郎兵衛 又五郎
田舎者万兵衛之助 錦之助
◆一條大蔵譚
檜垣・奥殿
~いちじょうおおくらものがたり
三代目中村吉之丞襲名披露
一條大蔵長成 吉右衛門
吉岡鬼次郎 菊之助
お京 梅 枝
八剣勘解由 吉之助改め吉之丞
常盤御前 魁 春
【夜の部】
◆妹背山女庭訓
吉野川
~いもせやまおんなていきん
大判事清澄 吉右衛門
久我之助 染五郎
雛鳥 菊之助
太宰後室定高 玉三郎
◆岡 鬼太郎 作
眠駱駝物語~らくだものがたり
らくだ
紙屑買久六 染五郎
手斧目半次 松 緑
駱駝の馬吉 亀 寿
家主佐兵衛 歌 六
家主女房おいく 東 蔵
◆元禄花見踊
~げんろくはなみおどり
元禄の女 玉三郎
≪料 金≫
1等席 18,000円
2等席 14,000円
3階A席 6,000円
3階B席 4,000円
1階桟敷席 20,000円
いや~吉野川、かかりましたね
かからない、かからないと言われてますが
前回が平成19年なので9年振り
吉右衛門大判事/玉三郎定高の顔合わせは
これに関しては平成14年以来ですから
実に14年振り ご贔屓にとっては
待ちに待ったというところでしょうか
でも今回一幕ですから
染@久我之助と菊@雛鳥が恋に落ちる等の
小松原や花渡しもついてないんだろうな
まさか両花じゃない?とかはご勘弁

染@久我之助は平成11年以来の2度目です
今回は叔父様の大判事とご一緒
うれしいね~きっと染五郎さん
吉野川だけじゃなく
もう出来る限り、何事においても
叔父様を感じ取り、教えて頂いて
ご自分の中に最大限取り込んで
お過ごし下さることを願います

この調子でいけば
次に吉野川にお目にかかれるのは
染五郎さん世代が歌舞伎座で
させて頂けるその時まで
かからないかな?と勝手に思いますので
今回1度はご覧になるのが良いかなと
で、それよりも何よりも
碁盤忠信の再演 がめちゃくちゃうれしい!


どちらかというと
そっちでテンションあがってます(笑)


碁盤忠信?!なにそれ?な方も
いらっしゃると思います
忠信といえば、四の切りみたいに
今はなってますからね
で、す、が~
平成23年12月 日生劇場
七世松本幸四郎襲名百年
十二月歌舞伎公演
七世の曾孫3人での興行でしたが
ここで染五郎さんが復活上演させました
七世が明治44年11月の襲名披露興行で
演じて以来100年ぶりとなるもので
義経千本桜が作られる前は
忠信=「碁盤片手に戦をした人」
それくらい有名なお話
そういうこともあって “古典に匹敵する”
かつ “七世所縁の” 演目として
『碁盤忠信』に白羽の矢
一番違うのは狐ではなく
“人間忠信”が描かれていることかな
とはいえ、創作する上でほとんど資料はなく
その上 “荒事” を創ることは並大抵ではない
たった1枚のモノクロ扮装写真
ただ1枚残された舞台面の写真
ここからスタートです
そんな染五郎さんの思いと
覚悟が詰まって出来上がったのが
『碁盤忠信』なのです
それを5年を待たずして
歌舞伎座で再演させて頂ける
これを喜ばずしてどうするか!


扮装はこんな感じ


そのあたりの事が詳しく書かれたのが
★当時の染五郎さんインタビュー

★平成23年日生公演詳細

★当ブログでの観劇日記
昔のを読み返すのはお恥ずかしい限りですが
当時かな~り興奮気味に書いてます(笑)
楽しかったんだろうなと思います


忠信が手にする
“碁盤の巨大化”を夢見て・・・

ここを締めくくります
←読み返したら、これ当時も書いてる(笑)
だから冗談じゃなくて~本気です

で、眠駱駝物語
なぜここ秀山祭に らくだ ?
と思われる方の方が多いかな
ご存知 落語をもとにした演目ですが
最初に歌舞伎に取り入れ上演したのは
初代の吉右衛門丈なのですよ
当代吉右衛門さんも
平成21年 五月大歌舞伎/演舞場 にて
紙屑買久六を勤められています
比べてみるとこんな感じ?
役名 H21 H28
紙屑買久六 吉右衛門 染五郎
手斧目半次 歌 昇 松 緑
妹おやす 高麗蔵 (未定)
駱駝の馬吉 由次郎 亀 寿
家主佐兵衛 歌 六 歌 六
家主女房おいく 段四郎 東 蔵
久六は決して小奇麗なお役ではありません

自称子供の頃からキレイな役が
好きな(笑)染五郎さん

おかしみのあるこのお話
どう身に添うように
お勤めになられるか楽しみです

