・・・つづき

歌舞伎座新開場柿葺落
九月花形歌舞伎


◆夜の部
新作歌舞伎「陰陽師~滝夜叉姫」
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 ティンク の 覚え書き-201309歌舞伎座玄関

またまた日にちが空いてしまいました
(って実は単に詰めが甘くUpしてないだけ)
再び拝見するまでの少しの間は
培われた(←どこで?)妄想力で繋いでます(笑)

初日はいろんなところで煮詰まってない感があり
まだまだ改善の余地があって
そこがクリアになればもっと面白くなるだろうなと
ものすごい大雑把すぎる感想(笑)
わたし的にはまだまだ満足しておりませんです、はい

いまさら初日もなんですが
新作の初見の感じたことは残したい
すでに改善進化されてる部分については悪しからず

思った以上に原作に忠実であり かといって
そこは残して そこ省きますかってな部分もあったり
なにせ長編上下巻を正味3時間の舞台にですから

ある意味楽しみにしていた
魑魅魍魎跋扈が暗闇過ぎて観え辛かったり
(魑魅魍魎大歓迎なヒトなもので私(笑))
大百○退治で一気に古典歌舞伎の世界になるのは
おおぉとテンションが上がったけど
その○○足 初日ゆえ足並み(身体)バラバラだったり(笑)
時空があちこち飛ぶのは原作もそうですが
今回のような手法を用いても
本を文字で読むようにはいかないねと感じたり
そんなこんなで1幕はまだまだ段取りっぽかったな

全体として松緑さんが妙に(失礼)かっこいい~
原作読んでる方はおわかりかと思いますが
藤太ってキャラとしてすごくいいですよね
それに決して負けてません藤太万歳!
ものすごく彼に合ってます
こういう役どころ安心して任せられる

将門は単に悪の権化ではないので
この舞台に関しては愛おしくさえ思えるかも
だけどそれ以上に怨霊としての将門ハマってますな
これ誉めてるんです、はい
卑怯で姑息な悪い奴は興世王(=○仙,=○友)の方ですが
復讐に燃える将門の存在がちとデカすぎて
少し沈んじゃう感が残念だったかな
でも将門にそこまで執着するのは
単なる権力欲なのかLOVE心(男色)なのかってくらい
不気味に粘着しております(笑)

そして亀蔵さん・・・ご覧になって~(笑)
でも蘆屋道満あれでいいのか?
ってか配役を亀蔵さんにアテたってことは
それを求めてるってことなんでしょうが
はい 何もなさいません(笑)
なのに 飄々としてそれで持っていってしまう
原作読んでのイメージは 胡散臭いけど
もっと存在が怪しい爺さんって感じ?
けれど番外編で
染五郎晴明 VS 亀蔵道満 の対決観てみたい(笑)


・・・で肝心の晴明殿
これほど世間で映像イメージが定着していて
活字,コミックで自分なりのイメージを抱いている方多数という
そこからですからね晴明は
どのキャラクターより ある意味難しい
その上 大立ち回りをするわけではなく
話を進めていく軸の部分での立ち位置です
染五郎さんの目指す存在感のない存在という部分では
わたし的には見事にクリア

ただ鮮烈にイメージとして残るものには
私の中では正直まだなってない
○○感だとか ○○さとか ○○○○した感など
がまだ足りない でもこれもあくまで
私が抱く晴明のイメージであり
というか染五郎晴明に求めたい部分
、なだけなんですけれども

 ※あっ読んで下さってる皆様
 途中で念押し(笑)
 忘れそうになるけど初日時の話ですからね


そして観る前から良い意味で想像出来た
“陰陽師”の世界になくてはならない
晴明と博雅とのやりとり ったくほんとにもう
染五郎さん勘九郎さん ありがとう
と言いたくなるほどイメージ通り(笑)

しかし染五郎さん 睫毛 長い~目
わかっちゃいるけど長い~(笑)
時にはその睫毛の長ささえ
役に不釣り合いな時もあるのですけれど
(←無茶なこと言う取り外しは不可(笑))
今回は大いにこれでいいのです!

烏帽子に直衣の出で立ちは
ビジュアル公開された時から
そして実際拝見しても
申し分ございません
が、ビジュアル的な部分でもうひとつ言うなら
客席に登場する幼き頃の晴明
陰陽師は年齢不詳といえ
前髪稚児くりなあの鬘は・・・
似合わないのではなくてゴニョゴニョ(笑)
そう思った人もいるはず

あっ ひとつとても大切な事忘れてました
ええ名前はパトラッシュと申します
ご主人様がそう言うんだからそうなんです
晴明さまの可愛い相棒 式神白○
初日はいうことも聞かず
お神酒徳利に衝突したのはご愛嬌でスミマセン
改良も加えら・・・いや違う(笑)
ご主人様のいうことも聞くようになり
中日には芸をするまで従順に(笑)
楽にはどうなってることでしょうね

しかし染ブログ9/3の“パトラッシュ”
というワードに爆笑したのは言うまでもなく
もう10年も前の事なのに脳裏に甦るって(笑)
というかご本人もやっぱり覚えてるのね
 ※詳しくは『舞台版/阿修羅城の瞳』で
染五郎さん小動物と戯れるの
(←等身大の着ぐるみ及び自ら操る系ペット)
昔からお好きですよね
これがまた手なずけるのが上手いんだな(笑)

メモ追記
 時間差で染ブログがまたまた
 パトラッシュネタでUPされてる~(笑)


個人の覚書としてなので
なんか取り留めもなく走り書きましたが
原作読まないで観た方がよかったのか
読んだ上で観てよかったのか私の中では謎(笑)
私は観る前に読んじゃったのですけど
それが舞台で各々のキャラクターを観る上で
邪魔することはありませんが
大胆に省かれてたり描ききれてない部分を
いいように勝手に妄想で脳内補てんしちゃって
さらに面白くなっちゃうわけでして
読まずにの方は そのあたりは
どういう風に映るのかななんてね

染五郎さんがおっしゃっるように
ほんとそれぞれの人物がまるでアテガキ
原作時点でも感じた事ではあるけれど
あらためてそう感じるのは役者さんそれぞれが
『陰陽師』という世界観を崩さずに
体現出来ているからなのかなと

次回は細かいことは抜きにして
存分まるごと陰陽師の世界を
染五郎@晴明様を楽しみま~す