はぁ~パタパタしてると
初日からもう1週間!いやまだ1週間?
数日前から続いている貸切公演
お客さんの反応はまた違うのでしょうね
そんなこんなで初日覚書を
ネタバレご希望の方の意には添えないかな(笑)
夜の部は小ネタなど知らずに観た方が・・・ね
歌舞伎座新開場柿葺落
九月花形歌舞伎
→ あらすじはコチラ

◆昼の部
通し狂言「新薄雪物語」
これだけの古典の大作が
花形役者で掛かる事にまずはびっくり

そして歌舞伎座の柿葺落公演となれば更に(笑)
演目発表時はそんなでした
染五郎さんがおっしゃるように それこそ
出来るのか?!という挑戦状を頂いた気持ち
というのは大いにわかる気がします
それもこれも前回主たる役は錚々たる大御所
かつ滅多に掛からない演目であり
大丈夫か花形、どこまで食い下がれるのか
失礼ながらそんな思いで観たからなのか(←私だけか

今回 大詰めで涙することになろうとは

序幕/花見 は元々花形でOKなのではと思ってまして
実際このくらい若い面々での方が
ある意味違和感なく良かったのではないかしら
そして中でも七之助さんの腰元籬がとっても好き
世話焼き感といい 遣り手感といい
奴妻平との隠れたラブ感などなど
梅枝君は見目麗しきお姫様だし と
なんだか女形な方々に目を奪われた今月初見でした
そんな中でも亀三郎さん団九郎はやっぱり手堅くて
愛之助さん妻平の立廻りは大きなしどころ
まだ初日ゆえ水奴さんどおしの息の部分で
ヒヤヒヤな場面もありましたが
大勢での立ち廻りはやっぱり華やかでスカッとします
で、広間/合腹の松・菊・染ですが
ひとつ間違えば笑いがおこってしまう場面だと思いますが
(場面というより そういう感覚の観客多し)
ってか いくら子を思う親の気持ちであっても
簡単に言えば互いの子をかばい その責任をとり
隠して腹を切り笑いあうという
現代では理解しがたいシュールな背景ながら
少なくとも私の座席周り(の観客)は緊張感で満ちていました
松緑さん演ずる伊賀守が
隠してるはずの腹切って苦しい感が
仕草さや表情に出過ぎてるかなとも思いましたが
対照的に染五郎さん兵衛は耐えて耐えて隠す
ほとんど表面に現れない
でも観てる方はすごく哀しくなってくる
うまく表現出来ませんけど
その泣き笑いに台詞の端々に
そして全てを悟るその表情に
この二人の対比があるから
それぞれが生きるのかもしれません
菊之助さん梅の方が二人の男親より大きいというか
なんだかドンと男親の心を受け止める?とでも
夫兵衛に言われるがまま無理に笑おうとするところなど
その悲しさが痛いほどに伝わります
(やっぱり同姓(女性)としての感覚?
←いや菊之助さんは男性ですけどね(汗)

もちろん大御所な方々にはまだまだですが
初日でおおっ!ここまでのものを!となりましたから
この場面 重ねるほどに良いのでは
この三人での古典ってこれに限らず
これからいろんなものを演って
鉄板になっていってほしいなと益々思います
「吉原雀」
観たんですよ観たんですけどね
新薄雪で精根使い果たし疲れてしまい
あまりよく覚えてなくて・・・

次回はちゃんと観ます

・・・つづく