いまさらながら6月26日
六月大歌舞伎/新橋演舞場・千穐楽
おめでとうございます クラッカークラッカー

染五郎さん精神的にキツイと
月初ブログに書かれたかと思えば
他愛もないテレビの話題に飛んでみたり(笑)
まぁそれで少しは安心しましたが 

で5月の観劇記ラス1(牡丹燈籠/高坏)を
放置のままではありますが
六月観劇記を先に投下しちゃいます

何故か?なんだかね~今月は
久しぶりに演舞場・大歌舞伎がおもしろかった!
歌舞伎座が休場して約1年と少し
毎月様々な劇場でそれなり楽しんではいるものの
これだぁ~!!!っていう
どこかで何かが ちと足りなかったり(←今考えれば)
それが今月は観終えてみれば
何だか気分は 万歳~!的 だったのです(笑)

吉右衛門丈・仁左衛門丈・歌六丈
・・・そして染五郎丈と
お気に入りの方々が
それぞれがそれぞれに持ち場をまっとうしてたというか
(←偉そうにスミマセン)
朝一から夜の切りまで楽しめ観応え充分
古典から新歌舞伎から舞踊劇まで
全体的に満足満足~ 合格合格合格
ああ~もちろん全てわたし的にですけど
なのでいつもより何だかすんなり書けちゃう?
まあひとつ不満?要望?を言えば
染五郎さんが舞踊以外 新歌舞伎ばっかという事と
せっかくのこの座組なのに
吉・仁左との直接絡みがなかった事かな

前置きが長過ぎ~(笑)


◆六月大歌舞伎/新橋演舞場
  6/2(木)初日~6/26(日)千穐楽


 ティンク の 覚え書き-201106演舞場絵看板1

【昼の部】11:00~
 (以下敬称略)
あらすじ等は → コチラ

(1:28)
●頼朝の死

源頼家 / 染五郎
小周防 / 孝太郎
畠山重保 / 愛之助
大江広元 / 歌 昇
尼御台所政子 / 時 蔵



正直 昼の部でこの演目が一番感想書きにくい(笑)
作品としても まあ微妙っちゃ微妙で
← かの真山作品に何て言う暴言なんだ(笑)
 きっと私にはこの作品の良さがわかってないのです

それぞれの登場人物の
苦悩と葛藤に満ちた物語りは
正直観ていても気持ち的に辛い
ほんとはそこが堪能すべき所なんでしょうけど
染五郎さんの思い悩む姿をみるのも辛い

綱豊卿(元禄忠臣蔵)や荒川の佐吉等は好きなんですが
真山作品全てが好きというわけではないのが
自分でもよくわかりました


それでも今回 頼家・重保・小周防を
それぞれ 染・愛・孝 の
若手で演じる事の意味はあったかと
それによって観る方にある程度
真実味というか納得度が増すというか

父親が死んだ真相を知りたくて知りたくて
悩んで嘆いて責め立てて
こんな状況なら普通はそうですよね
一個の人間としてなら当たり前の感情
薄々疑惑に感付いているだけに
これだけ頑なに ひた隠しされると
それも一人だけ のけ者扱いとくれば
神経も病んでくるというもの
そんなリアルな青年将軍としての
染@頼家はすんなり受け入れる事が出来たかな
それでも頼家ってほんとは18歳くらいなんですけどね(笑)

事の発端に実は自分が絡んでいると
知ってからの小周防の苦しみや重保への思い
死を選ぶことさえできない
主殺しを背負わないといけない重保の苦しみ
これらもまた若手ゆえ現実味を帯びたかな


でもこれ観てると実はイラッとする(笑)
嘆いている頼家に対してではなく
その周り(重保・尼御台所・広元)に対して
お家の事情はどうであれ
それくらい教えてやれよ!って(笑)
真実明かしたところで
最後はきっと同じように政子の権力を以って
「家は末代 人は一世」
のひとことで一蹴しちゃいそうだし

あれだけ悩みに悩んで苦しんだ
頼家のあの時間はどうしてくれるのよ~~
・・・なんて誰も考えないですねスミマセン

まぁでも将軍ともあろう父が女装して夜這いにおよび
その上 家臣に斬られて死んだなんて事実を知ったら
聡明で繊細な頼家さんは壊れちゃいそうですけど

あまり好きじゃないとか言いながら
結局はなんだかんだ思いながら観て楽しんでる私

真山作品の登場人物って
なんだか孤独を抱えてる人多い?

ああ~でも御簾越しの月明かりに照らされ
透けるような白い肌(←あっイヤらしい表現(笑)?)
憂いを帯びた青年頼家公は美しく切ない~
もうそれだけで良いわ~(笑)


番外篇
最初 小周防と一緒に出てきた侍女に目がいっちゃって
誰かと思えば梅枝くん う~んキレイだわ~
しっかりものの侍女で頼もしかったです(笑)


※長くなったので分割します
コメは → 其の弐 へまとめてお願いいたします~