其の弐から
日にちが開いてしまいましたsweat*

五月花形歌舞伎・明治座 続きです
以下敬称略
あらすじ等公演詳細は→コチラで

(1:20)
●恋飛脚大和往来
~封印切 /一幕

亀屋忠兵衛 / 勘太郎 
傾城梅川 / 七之助
井筒屋おえん / 吉 弥
槌屋治右衛門 / 亀 蔵
丹波屋八右衛門 / 染五郎


えっと~以下ちょっと辛口かも ごめんなさい
あくまで個人の感じた事ですのでご了承下さい

率直に言いますと全体的な印象として
芝居自体のテンションが高い?
トーン?が高いように感じました
若い座組だったからか
台詞にテンポがある分ちょっと風情に欠けるというか
上方情緒なんて贅沢なことはいいませんが
わたし的には この演目ではもう少し
ゆっくりな時間 はんなり感が欲しかったかな
間合いが少し違うというのでしょうか
お芝居としてはおもしろく拝見出来たのですけれど


・・・で
勘太@忠さん

初役で山城屋さんに習い一生懸命!腕。
なのはすご~く伝わってきます
が一生懸命なのが見えてしまうからなのか
いささか元気良すぎの忠さん
変な話 八っさんがあそこまで言わなくても
ちょっとつつけば勝手に
自ら崩壊するタイプに見えてしまうsweat*
所作にしても何にしても
忠兵衛にしてはちょっと がさつな感じ
そういう印象も引きずってか大詰めで悲壮感がいまひとつ
でもこの大詰めに関しては
最後花道を去って行くのが
忠兵衛 一人っていうのもあるかも
ここはやっぱり冥土への道行へ続くって感じで
梅川と二人の型の方が好きだな~
(でもこれは勘太郎さんのせいじゃない型だもの)

“忠さ~ん かわ~”のじゃらじゃらは
七之助さん共々照れも無く
観てる方が ああ~阿呆くさ(←褒め言葉sweat*)(笑)
 ※決して 馬っ鹿じゃないの~ ではなく
って感じで 良かったと思うのですけどね

勘太郎さんが嫌いな訳じゃないのよ~
むしろ好きな役者さんの部類なのですが
これに関しては辛口でごめんなさい


・・・で
七@梅川

見た目 文句なく可愛いはぁとv
忠さんの事が好きで好きでしょうがない
恋する乙女そのもの きゅん
目の前で忠さんが扱き下ろされ
耐えきれず わあっ~と泣き崩れる場面さえ
カワイイ♡ って思っちゃう こらこらっアハハ‥

なので身請けされると思った
幸せの絶頂ハートから死罪覚悟の地獄のどん底へ↓↓
観ていて かわいそうでかわいそうで
“どうしょう どうしょうぞいな~”に胸が詰まります なみだ

でも身分の低いお女郎さんは
好いた相手に死んでくれと言われたら
もうそれがこの世の幸せなんですよね
なんだか理不尽だわ~
しかし七之助さん 薄幸の女性のお役が続きます
そんな七之助さんに最近ちょっとだけほの字です~るん


・・・で
吉弥@おえんさん

忠さんとかわ をどうしてもくっ付けたい!みたいな
ちょっぴりお節介焼的?でお茶目な部分が見え隠れする
秀太郎さんのおえんさんが好きではありますが
吉弥さんもありですね(偉そうにスミマセン) こちらは
しっかりした置屋の女将さん感が強いのですけれど
でもしっかりって部分で歌舞伎版・竜馬がゆく
の寺田屋お登勢を思い出しちゃうのが玉に瑕~


・・・で
染@八っつぁん
 (長いですスミマセン)

“肩で風切る は~っちえも~ん~~♪”
で花道から登場の八っつぁんこと八右衛門
あの首巻きが何気に好きなんですけど~
舞台ではなんとも暑そう(笑) sweat*

今まで観た八右衛門はまさに
(花道を)“いそいそ来たる♪”様でしたが
肩で風切るとは人物造詣の違いかしらん?

見た目には憎まれ役には似つかわしくない!
どう落として見ても
ゲジゲジにもあぶら虫にも見えない
いい男すぎ(笑)オホホな染@八
白塗りじゃなくてもカッコイイのはどういうこと~?(笑)
と まず最初にひとしきりノロけてみる アハハ

でもこの八っつぁん やたらお金をぞんざいに扱う!
のが鼻に付く(笑)・・・けどどこか愛嬌がある?
隣の席のおじさまも八っつぁんの一挙手一投足に
クスクス受けておられウレシかったわん♪

特に私が好きなのは
“皆に嫌われても好いてくれる物があんねや
なんやと思う~?か~ね~や~”
(←染五郎さんの口ぶりを真似して読んで下さい(笑))
で始まる財布での独り遊び(笑) ← 私はそう呼ぶakn
ちょっと貰った小遣いが250両だと~? あはは・・・
と心の中で突っ込みながら
財布ごと投げだし紐をちょいちょい~と引っ張る姿に萌え(笑)えへえへ
ちょっ~と(かな~り?)行儀は悪いけど憎めないんですよね
それはきっと染五郎さんがされてるから
私にはそう見えるんでしょう

なんだか今までの八っつぁんのイメージと違う!
と(私を含め)感じる方の方が多いと思いますが
忠さんに対し言ってる事もほんとひどいのですが
ポンポン言うものだから
お役の造形として いいのか悪いのか別にして
あまりジメジメした嫌味に聞こえない
嫌味には違いないのですけど(笑)
友達っていうのが根底にあるから?
そういうのもありなのかも
同じ ぼんぼん でも極端に違う二人
けど友達っていうようにも思える

決して忠さんが憎くて言ってるのではなく
確かに(貪百姓の子とか)忠さんを見下した所はあるけれど
周りが自分をボロクソに言い始めたものだから
売り言葉に買い言葉で
腹立ち紛れについつい行き過ぎ御免!みたいな
根っからの悪人って訳でもなし
だから封印が切れた(←今回は切ったではなく切れた)時も
もしかしてこいつ封切ってしまいよった?的
表情で八の方が焦って我に返ってる

“総スカンの八っつぁん いなしてもらいまっさ”
で花道を退場する八右衛門は何だか愛すべきキャラ
ファン目線では楽しかったですけどね~ すき
っていうか普通に観れば敵役でしたか?(←誰に聞いてる?)
ファン目線だから愛すべきキャラに変貌してるのか
それとも私だけ?愛は盲目? ヤバツ

しかし染五郎さん少々煽り過ぎじゃありませんか~?アハハ‥
間(マ) が 無さ過ぎるというのも否めない
忠さん役者とのテンションの駆け引き難しいんでしょうね

と言いつつ 煽られ忠さんには申し訳ないですが
染五郎さんほんとお役を楽しまれてました(笑)
もう台本台詞なのか捨て台詞なのか
区別がつかないくらい流麗にかつ
マシンガンのように付け入る隙を与えずsweat*
一人ノリ突っ込みでありながら(←いつ勉強したの(笑)?)
たたみ掛けるのが可笑しくてね かわいい


あの~最後にこそっと聞いてもいいですか
同じ箇所でそれも登場場面で
寝落ちしたつもりは全くないのですが
八っつぁんの股火鉢ありました?
この時お顔をガン見してたのかなぁ~ アハハ‥

明治座五月花形/其の四・・・へ続く



全然関係ないですが本日6月10日
松さんのお誕生日~花束
おめでとうございま~す クラッカー