第二十七回
 四国こんぴら歌舞伎大芝居

  平成23年4月9日(土)~24日(日)
   (全32回公演)

     → あらすじ等はコチラで

本来狂言立ては
第一部・熊谷陣屋/河内山
第二部・鈴ケ森/藤娘/鯉つかみ

の順ですが感想は順不同で

【第一部 2演目目】
 ティンク の 覚え書き-201104こんぴら絵看板3

(1:55) 
●天衣紛上野初花
『河内山』~松江邸広間より玄関先まで
 河内山宗俊 / 幸四郎
 高木小左衛門 / 東 蔵
 宮崎数馬 / 松 江
 北村大膳 / 錦 吾
 腰元浪路 / 高麗蔵
 松江出雲守 / 梅 玉


松江邸玄関先の場での
正体を見破られた宗俊の
最後のキメ台詞が全て!と言ってもいい
というか それが決まれば
あとはどうでもよくなっちゃう(←ちょっと暴言(笑))
という河内山ですが
今回いつにもまして(笑)
もうそのひと言につきます!

“ぶぅわぁっかめぇ~”

豪快にぶちかまし颯爽と花道を引き揚げる
スカッと爽快!
ほらね あとな~んも考えずにいられて
どうでもいいでしょ(笑)

幸四郎さんの宗俊はここに至るまでも
観客の心をくすぐる術をよ~く御存知で(笑)
金丸座という小屋のチカラもあり
客席がいつも以上にワク気がします
それに引っ張られる?反応する?かのように
今回 梅玉さんの出雲守も
なんだかいつもよりリアクションとか表情とか若干大げさ目(笑)?
でもそれはそれで楽しかったです

今回は簡易バージョンの為
上州屋質見世の場がなく
ひじきと油揚げばかり喰ってるから~
のくだりがないのがちょっと残念なのでありました


【第二部 午後3時~】
 ティンク の 覚え書き-201104こんぴら絵看板1

(0:37)
●『御存 鈴ケ森』
 幡随院長兵衛 / 幸四郎
 飛脚早助 / 松 江
 北海の熊六 / 猿 弥
 東海の勘蔵 / 錦 吾
 白井権八 / 梅 玉


もう鈴ケ森=梅玉さん
が私の中で成り立ってる演目なので
失礼ながらいくらお歳を召しても
前髪権八に違和感がないのは私だけ(笑)?

白塗り美少年権八の太刀捌きで
雲助達の顔やお尻が削がれたり
手や足がちょん斬られ飛ぼうとも
それは全て可笑しみ
そんな演目ですが~
逆になぜかグロテスクに思えちゃう
どなたがされてもそう感じるので
私の感じ方に難ありってことで
まあ最近は慣れたかな
他にもグロテスクな演目たくさんあるけどそう感じない
なぜだかこの演目に関しては
滑稽なのにグロテスク・・・不思議です

今回権八が舞台に初めて登場した時に
ん???いつになく???
そう いつもとお衣裳の色が違う
権八といえば (今回の絵看板にもあるように)
もう黒小袖の着流しと思っているので
萌葱色のそれは新鮮でしたし
この小屋の薄暗さには
逆に映えてよかったと思えます

高麗屋格子の衣裳に身を包み
花道から登場の駕篭の中からのひと声で
観客の視線を一斉に惹き付けちゃう
幸四郎さんの長兵衛はさすがの貫禄でした


    


(0:23)
●『藤娘』 (長唄囃子連中)
 藤の精 / 芝 雀


幕が振り落とされ明るくなった瞬間
小屋中から わあぁ~な歓声
舞台いっぱいに咲き乱れる藤の花
鮮やかな藤紫が目に眩しい
小屋が小さいのも幸い?して
いつも以上にさらに豪華にみえる
でもこの演目にはちょっと狭すぎ(笑)?
おまけに芝雀さんの可愛いこと可愛いこと
そんな可憐な藤の精に
上手・下手・中央と順々にご挨拶された日には
もちろん拍手喝采でございました
お衣装が何度も変わるだけで目に楽し!


 ティンク の 覚え書き-201104金丸座切手
  ~自分お土産
「第27回四国こんぴら歌舞伎大芝居」切手セット


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