※花道会 続きです
→ 織田氏 vs 染丈 其の1 はコチラ
●播磨屋(叔父)と高麗屋(父)をどのように使い分けている?
織田さん いきなりこれ↑ですから~(笑)
するどい突っ込みです(笑)
でも 思わずそうそう!そうよね~と
私たちも意識はしてないけど
そう言われるとそうなのって事を
直球で投げかけて下さった織田さんに拍手を贈りたい(笑)
触れてはいけないとは言いませんがそういう部分に
悪びれる様子もなくスルリ入り込む(笑)
なんとな~く心のどこかにあって
染五郎さんも会場も爆笑 かなりウケました
でお答えですが・・・
目標の両巨頭であって
自分に向いてる向いてない関係なく
父と叔父のモノを全て吸収するのが
自分の使命であり全人生を駆けようと思った
芝居を勉強するのはもちろん
空気に触れることで 何かが吸収されると
ここで更に織田さん追い打ちをかけるように
お二人のキャラクターはかなり違うでしょ?


私たちがみても明らかに違いますからね~
幸四郎さんは常にチャレンジャーでひるまない
とてつもない夢を持ってるけれど
それが大きすぎて僕には見えない

何にしても理想のイメージから入る人で
シュッ!バ~ン!な長嶋さん的 なところがある
↑なんとなくこれわかりますよね(笑)
吉右衛門さんは構築していく人
教えて頂くにも ひとことひとこと
今は真似をする(なぞる)のが精一杯だけれど
やってみると芝居として流れて行くのがわかると
うま~くかわしてたとは思いますが
しかし無意識で使い分けてるよ染五郎さん(笑)
何年かみてるとそう感じます(←まあ結果論ですけどね)
それでいいんだと思います(笑)
いいとこどりしちゃえばいいんです
織田さんのたとえ話でなるほどな~と思ったのは
このお二方↑は 先代の中村屋(17代目勘三郎丈)と
紀尾井町(2代目松緑丈)のようだとおっしゃったこと
よくは存じませんが 受ける印象からはまさにって感じ
中村屋・紀尾井町 各々好きだった
天才肌/長嶋と努力の人/王さんのようだとも
●葉武列士倭錦絵 以来の仲
※葉武列士倭錦絵
仮名垣魯文の新聞連載翻案小説の歌舞伎化
1991年イギリスジャパンフェスティバル出品
グローブ座主催
葉叢丸/実刈屋姫 染五郎
舞台・音楽・衣裳 何から何まで
歌舞伎を一からつくる初めての経験で
それに影響されて 今
新作なり復活なりを創る時の心構えになってる
“あの時は何も出来なかったですね”
と当時を振り返るも 間髪いれず織田さんの
“ほんと何もできなかったよね”
にはご本人も苦笑いで吹いちゃって会場は爆笑でした
いきなり織田さんに拉致されて
(日本の)グローブ座でシェークスピア観せられ
ハムレット(歌舞伎版海外で)やらない?と誘われ
即答で“やりたい!”となった経緯は
染五郎さん好奇心旺盛というか恐いもの知らずというか
まんまと罠に嵌められた(笑)?
公演中エピソードで
ワンポンドディナー(1£を出し合い大道具さんが毎日作ってた事)を
今この時 知った染五郎さん
“なんすかそれ・・・orz”
(米とお釜わざわざ持って行ったのにみたいな)
僕聞いてないよ的に
ちょっとふくれっ面ぽい声色(笑)だったり
バッキンガム宮殿で衛兵をみて
“キットカットだ~!”とか言ってふざけてたら
同行役者のお弟子さんが撃たれそうになった事件とか
荷物が届かなくてお弟子さんが
私のパンツ履く?には遠慮した事とか(笑)
初めての海外でかつ座頭での公演
様々な珍道中もお話下さいました
●染五郎さんにおける歌舞伎とは
〆に入っていきなり織田さん
“旬なの?(会場爆笑)
旬が長いの? どうなの?”
本人に聞きますか?聞かれても困りますよね(笑)
でもうまくかえしてましたよ染五郎さん
“どうなんですかね~ 期待の・・・とか言われて
ずっとそのまま秘密兵器のまんまだとね(マズイ)”
結局 染五郎さんは長い間 旬なんだ!
ということに織田さん自己解決してましたけど(笑)
染五郎さんにおける歌舞伎とは?
歌舞伎は芸術だと認識していて
昔の庶民の現代劇とかいうけど 精神はそうだけど
それが芸術まで進化し そこにたどりついた演劇だと
なので その芸術の先の進化って何だろう?
それをつきつめたい それだけ自分の人生を
かけ得る価値のある仕事だと思っている
かなり難しいお言葉だと思うのです
私たちは観るだけなのでそこまで考えないですが
歌舞伎を生業にしている役者さんっていうのは
常にそういう事をどこかで意識しながら
前に進んでいかれるのでしょうね
伝統芸能としての歌舞伎を
後世に残さないといけないという使命もありますしね
“染五郎さんの歌舞伎に対する見果てぬ夢を
みなさんと一緒にこれからもみていきたい
いい夢を見させて頂きたい”
の織田氏の言葉と会場の拍手をもって幕を閉じるのでした
染五郎さんが退場される時
高麗屋!と大向うがかかってましたよ
19年前染五郎さん18歳からの付き合いで
うら若き頃の染五郎さんを陥れ(笑)
葉武列士倭錦絵に導いた織田さんですから
染五郎さんも結構タジタジ?!
それでも負けじとお話を割って話そうとされるのですが
負けちゃうこと何度も(笑)
結構お話進めるの 染五郎さんはお上手だと
(引きこむ力はあると)思うのですが
それをさせない勢いの織田さん主導権!
(わざとじゃないですよ 結果そうなるってだけで)
のセミナーでしたが なかなかおもしろく
著書などで知っている事でも
染五郎さんご本人のクチから聞くことが出来るのは楽しいものです
公演中にこういうの やって下さるといいのですよね~
今回 織田さんが演出上の事を結構お話下さったり
染五郎さんご自身 演じていく上で
こう思ったのでこう変えました的お話をして下さったり
それらを聞く前に観て感じていた事が
それらを聞いて踏まえて再び観て感じる
使用前 使用後って感じ(笑)?そういう楽しみ方も出来ましたし
実際演じている役者さんのお話が公演中に聞けるのは貴重な事でした
しかしトーク中の染五郎さん
ずっとシャツの裾を気にしてませんでした(笑)?
引っ張っては~・・・引っ張っては~・・・
別に短くはないと思うんですけど(笑)
それ以上は突っ込まないでおきますね (o^-')b