→ 五月花形歌舞伎・其の2
   ~はんなりと草食系 /前編

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   ~ほろ酔い加減


   ・・・まだまだ続き


●歌六さんの意休 VS 助六
歌六さん好きなんですよ
似合うだろうなと思ったお役ですが敢えてちょこっと・・・
全体的にもう少し意地悪っぽく威張った感がほしかったかも
金にモノいわせたヤな奴で吉原一の嫌われ者なんだし
なぜか優しくっぽく感じちゃいました
下駄乗っけられて可哀そうっぽかったの 涙

水入り前まではそれなり存在感~だと思うのですが
水入りでは白装束だし殺されちゃうのもあってか?少し気薄感が
物理的に水に濡れた助六にはちょっと対抗出来ない感じ
水に濡れた男とか手負いの男ってのは
無条件にカッコよく見えるから(笑)?
 まあカッコよくても魅かれるか否かそこは別問題
  ↑あっ誰も聞いてない?(爆)
それに対抗出来る敵役だから
かなりの重量感というか存在感というかが必要なのかしら?

初役だそうですが 重ねられるほどに歌六さんの意休
わたし的にはこれからもアリです


●猿弥さんのはずさないけど謙虚な通人
  VS 助六/兄&弟
お茶目な笑いのセンス?は任せておけば心配なし!
と思ってましたが なかなかやりますな~

笑いを取るのも嫌味なく
鈴緒付きの鈴なんか持参して助六に取り付けて拝んじゃう(笑)
“こんな私のような体型でもくぐれるでしょうか”には会場大爆笑
ダメ押しで “くぐってミマス~(三升)”
さすがの助六も対抗できず(笑)

って私が観た中で1度応戦したことが
最初に脚を開いた間隔がいつもより狭かったのでしょうね
猿弥さんがもちょっと広くと言いながら助六の脚を動かしたら
海老蔵さん わざとくぐりにくいように狭くしちゃったようで アハハ‥
でもそれにも負けず猿弥さん 無理やり広げて
“卑怯でざんす!(笑)”

猿弥さん最初の頃は海老蔵さんへの新婚ネタが長かったのですが
後半はそれがバッサリ消え染五郎さんへの絡み
“ジュースとコーラどっちがお好き えっジュース?コーラは嫌?
コーラはイヤ こうらいや~(高麗屋)”を主に残されてましたが
絡むな!と誰かに言われたのでしょうか(笑)?

今回の猿弥さんの通人は体型的に
この海老@助六 この染@新兵衛 あってこそ・・・(笑)?
[ くぐれる(笑)股下 ]をお持ちでないとね かわいい

“こっちはギリギリざんす”と言われていた白酒売りですが
つま先立ちしなくても猿弥さんでもくぐれるはず(笑)
ですが~お決まりなんで スカしたお顔で
ちょこっとつま先立ちポーズの染五郎さんがこれまた可愛い ♡
助六の衣裳は裾が大きく捲れ上がってますが
白酒売りの裾は無理にたくし上げないと
くぐりにくいですから~と弁解?しておきます(笑)

海老蔵/染五郎 両人を目前にして
“出た~肉食系” “こっちは草食系ざんすね”
言い得て妙(笑)まさにそのまんま(見た目がね)
絵に描いたような肉食と草食の対比!
猿弥さんナイス!お仕事!
(まっ 白酒売りは自称 肉好き草食系らしいですが(笑))
笑いも取りながらも きちんと海老蔵さんと
染五郎さんを立ててらっしゃる

最後は“海老蔵 染五郎のような役者になりたや(成田屋)~”
“喋り過ぎで喉が渇いたお~いお茶!”
ですからスポンサーさんも有難や~です(笑)

花道でご自分の事を言う時はあくまで謙虚~
猿弥さんのお人柄が出ているようでもちろん拍手喝采
人懐っこいけれど洒落た通人でした

  ティンク の 覚え書き-1005助六

そしていよいよ
長い長い助六 sweat* の残り1時間をきった頃に登場の
●染五郎さんの白酒売り新兵衛

兄/新兵衛は心配されそうな風体だけど
あんな弟(どんな?(笑))だから
お兄ちゃんは心配で仕方ないんだよって感じが漂ってる

~したのは誰じゃ アップ ?・・・助六 down
~したのは誰じゃ アップ ?・・・助六 down
一人ボケ突っ込み完結とも思えるこのフレーズ
この・・・の マ が絶妙(笑) Nice!☆
クスクスと笑いが起きてましたね

弟の喧嘩を理由も聞かずにたしなめた事を逆に責められ
拗ねる助六相手にご機嫌とりの場では
“ この くちメが悪い ”と自分のほっぺをツネツネ
なんともカワイイ 笑
やっぱり どう転んでも草食系イケメン(兄)の方が好き はぁとv
猿弥さん 肉食系(海老蔵)イケメン 草食系(染五郎)イケメンとは
よく言ったものです 今更ながら感心~

喧嘩のやり方を助六に教えてもらうところ
胸を張ってこれでどう?と言わんばかりな割に
必死にやってる感が漂って(もちろんわざとね)
面白可笑しくそして愛らしい
“・・・鼻の穴へ屋形船蹴込むぞ”
な~んて到底言った事もないだろう白酒売りには
似合わないセリフで その言い方がまた絶妙(笑)

はやり 染五郎さんの新兵衛
今までの和事の経験が生きております
それにやはり すっきり爽やかキレイでなくては~(笑)
これって偏見でしたら悪しからず
和事に関しては ほとんど染五郎さんか仁左衛門さんでしか
拝見しておりませんので こらこらっ 強制的に脳内が~

4月だんまりのどのお人形?ではありませんが(まだ引っ張るか)
それこそ ちっちゃくして胸ポケットに入れて
(アリスインワンダーランド見たところなんでsweat*)
持って帰りたい(笑) 染@白酒売り キャー
で時々手のひらにのっけて遊びたい(爆)
このお人形 時々 白酒こうて(買って)たも~
とか 股くぐれ~ とか 言葉を発します
・・・とても危険な妄想圏域に アハハ‥

五月は この白酒売りと鳶頭で 癒してもらわないと
あとの二つは演じる方も拝見する方も
気持ちがとても辛い しんどいお役でしたからね
お許し下さいませ(笑)

染五郎さんご自身目立ち過ぎる事無く 助六を立て
はんなり柔らかな助六お兄ちゃんを好演 ほんわか してらっしゃったかと
とても初役(家系でも初)とは思えないしなやかさで
なんとも私には ほっこり howa*howa* 出来る白酒売りでした


●助六まとめ?
4月はさよなら公演で特別豪華バージョンだったので
物語性というか そういうのはあまり感じられずでしたが
(といっても助六に元々深い意味ってあるのかないのか)
5月は 水入りがついて きちんと?話が終結出来てスッキリって感じ
でも意休さん殺されちゃうのですよね~
本日はこれぎり~とかで終わっちゃえば?死ななくていいのに
あっでもそれだと水に入れないか
う~んどうすればいいの(笑)

今回今までに無かった座組といえ
中でも一番なかったのはご存知の通り 海老・染
それがこの興行では昼夜で3演目もあって・・・
その中で一番 問題なく??噛み合った?のは
この助六かなと(密かに自爆?)
このおふたり かなりタイプが違うかと思います

なんだかまだまだ書き足らない?
書き抜けてる?気がする染@白酒売り
知らない間に書き足してるかもしれません(笑)
備忘として残したいので


長々と妄想付きの観劇記録にお付き合い下さり感謝いたします♪
ああ~ 一番言葉に表しにくく書けてない2演目を残してます(笑)

 ・・・五月花形歌舞伎・其の3に続く ええ!!