新橋演舞場 五月花形歌舞伎
平成22年5月4日(火)~28日(金)

歌舞伎座閉場後 初の歌舞伎興行です
歌舞伎座から新橋演舞場へ
まさに そんな感じが伺える 意味のあるよい興行でした
本日 千穐楽です
おめでとうございます



染五郎さんは今興行で4役お勤めされていて
源蔵も鳶頭も白酒売りも もちろんですが
私 個人的には
熊谷 が一番強烈に心に刻まれました
これから先
このお役をお勤めになるのが とても待ち遠しく
その度にきっと 私自身
今月の事を思い出すだろうなと
感慨はしばしおいておいて・・・
以下順不同 (要はまとまったものからupです)
個人的感想ゆえ偏った内容及びいろいろとご容赦
今回結構はっきり書いちゃってる?ところも
あったりなかったり(笑)

→ あらすじ はコチラ
◆義経千本桜~吉野山(よしのやま)
佐藤忠信
実は源九郎狐 / 勘太郎
早見藤太 / 猿 弥
静御前 / 福 助
勘太郎さんがたっぷり拝見出来る演目
静御前と主従の関係なので
福助さんとも違和感はなかったですね
時折みせる初音の鼓となってしまった親を慕う気持ちが
源九郎狐の仕草が可愛くもあり切なかった
ひとつひとつの動きがわりとくっきりハッキリ
きびきびとした感あり
猿弥さん この方 器用なんですよね
涎くりしかり 通人しかり
どんなお役でも嫌みなくキュート❤
殺陣もしっかり出来るしマルチな才能
勿体ない使われ方されてる事が多くて
もっとガッツリしたお芝居も観たいな~
◆新皿屋舗月雨暈
~魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)
魚屋宗五郎 / 松 緑
女房おはま / 芝 雀
磯部主計之助 / 海老蔵
召使おなぎ / 七之助
小奴三吉 / 亀 寿
岩上典蔵 / 亀 蔵
父太兵衛 / 市 蔵
浦戸十左衛門 / 左團次
・・・世話物といえ私には何だか騒がしい印象
こんなだったっけと ちょっとドタバタ気味?
いや~お話はわかってるのですよ けど何だか違う
久しく この演目観てないからかな~
断酒から一変 酒を飲んでの酔態が見せ場といえ
下敷きには妹を理不尽に手討ちにされた事に対する
怒りがあるはずなのだけど その辺が
どっかへ飛んじゃって?薄れてる感?なんなんだろう・・・
実直な宗五郎は松緑さんにお似合いで
花道で酒樽を振り上げる見得は決まっておりました
芝雀さんのこういう女房役はいいですね~
七之助さんのおなぎは 自分の持参したお酒のせいで
とんでもない事になった戸惑い おろおろ感が とても可愛かった
こういう拵えお似合いです キレイなお姉さんって感じ♪
◆お祭り~(おまつり)
鳶頭染吉 / 染五郎
若者幸太 / 錦 成

待ってました!って感じでうれしかったのですよ
お祭りにはいろいろなパターンがあって
鳶や芸者衆が居並ぶものに数々ご出演はあれど
染五郎さんが鳶頭メインおひとりってパターン
今までになかったかな~?と(私が観てないだけ?)
そういうお祭りは = 仁左衛門丈 とインプットされてまして
= スッキリした男前 (私の基準です

だけに許される特権ですか(笑)?な感じ
仁左衛門さんしかり 染五郎さんしかり

ただの酔っ払いなんて観たくないですもん(爆)
やっぱり素敵でないとね?
“待ってました!”
“待っていたとは ありがてぇ”
お決まりとはいえ
やっぱり このフレーズには顔がほころびます

ほとんどセリフはなくても一挙手一投足で
(踊りで一挙手一投足って表現も変ですが)
酔っ払い加減がこれまたご機嫌さんで

粋なセリフが聞こえてきそうです
立ち姿がほんと美しく
四つ花菱の首抜きがまた鯔背な感を助長
首抜き衣裳ってお祭りの為にあるのかとさえ思えます

何度となく打ちかかる若い者達を
あっちへ行っちまえのごとく
扇であしらい追い払う仕草や
その時の(酔って据わった)目線がなぜだか萌え

扇子をヒョイと投げ 持ち直したり
何気にさりげなくやってる事が粋
そしてそれが いちいちカッコイイ
部屋子の錦成くん 教えて貰った事を忠実に一生懸命
身体がか細いので頼りなげに見えちゃうのが玉に瑕
動きにしろ踊りにしろ まだ少しかた~い印象
こんなにたくさん舞台に登場は初めてくらい?だから
これからもっと舞台になれていって下さること 頑張って~
染五郎さんが彼に注ぐ眼差しからも大事にされている事がわかります
奴道成寺みたくお面

獅子頭

男前のほろ酔い加減な御姿
目の保養


・・・な 染五郎さんのお祭りでした
とある日のとある場で
ん ん?!もしかして 今 目線頂けてますか?
な勘違い出来る時があったりして

思わず恥ずかしくなって
最後目線をちょっと逸らせてしまったりと
楽しゅうございました(笑)

今月は そういうおバカな勘違い出来る演目って
このお祭りくらいだから
勝手な妄想しちゃっても許されますよね(笑)
最後の花道引っ込み
鳥屋にお姿が見えなくなるまでお見送り
・・・は毎度のことでございます(笑)
・・・其の2に続く