少し前の話は まだOKのようなので(笑)sweat*
 → 少し前の話を 3/10
今更UPする機会を与えて頂いたような気がします
昨夜 そめいろ 更新されてから とっとと残りをまとめました(笑)
折しも6月博多座も詳細出たことですし

二月博多座花形歌舞伎 続きです これが最後です
  → あらすじ等/博多座公式サイト

◆竜馬がゆく

坂本竜馬  染五郎
桂小五郎  獅童
池田寅之進 種太郎
中平忠一郎 壱太郎
千葉重太郎 高麗蔵
勝 海舟   歌 六

幕開き テーマ曲“宇宙へ”の尺八の音色が流れると
もうそれだけで条件反射(笑)です
一気に幕末の世界へ・・・
やはり音楽というものはすごい
って前にも何かで書いた気がする

歌六さんの勝海舟
煙管を吹かしながらの あのべらんめぇ口調
貫禄ありつつ軽妙であって なのに妙~に説得力がある
斬りに来て ぜひ弟子に!の竜馬の気持ちがわからなくもない
懐が大きな そんな勝さんでした

獅童さんの桂小五郎
初演は誰だっけ?と思わせるくらい違和感なく
染五郎さんと年齢が近いのもあって
同士という感じがよくでていたかなと


染五郎さんの話される土佐弁がとても好きです
立て板に水のごとく(←ご本人曰く)
発せられる土佐弁ではありますが
時には力強く 時には温かく 時には厳しく
竜馬の人柄を映すよう
とてもおおらかでそれでいて豪快

立志編・風雲篇・最後の一日と竜馬の生涯を1度
ドラマを入れたら2度 演じられたことと
染五郎さんの竜馬への愛情から
自然と生まれてくるものだと思います うれしい

歌舞伎座初演では“上機嫌”
今回はそれに加え“男臭さ”
毎回テーマが増えていく(再演を重ねる)ごとに
染五郎さんの竜馬に厚みが増していくのだろうと
これからも楽しみです♪


今回の竜馬については細かに述べることが出来ません
なぜなんだろう?
気持ちがいっぱいいっぱいで逆に書けない?
ある場面がどうとか そういうことでなく
うまく言えませんが 幕末という大きな流れの中で
出会いであり 膨らむ夢であり そして別れも
立志編はまだまだお話的には これから始まる竜馬ですが
竜馬のこれからの生きざまを感じたから?

もちろん
武士としての最期を生きようとする寅之進と
それを尊重しようとする竜馬の場面には涙し ポロッ
海舟を斬りにいって 弟子に!
と言ったあの竜馬の柔軟性のある心に脱帽しました ええ!!
好きな場面はたくさんあるのですが

最後の最後あの場面が“全て”と言ってもいい!
(・・・なんて言ったら語弊はありますが)
ものすごく印象的でそして一番好きな場面

漆黒の空が満天の星に覆われ始めて
やがて真っ赤な朝焼けが広がり
船を背負ってたつ竜馬

竜馬が夢見るメリケンにも繋がっているかのような
言葉では表せない広い世界を感じることが出来ました

何か壮大なる異国のにおいさえ
竜馬がこれから駆け巡ることになる大きな海・世界
そしてその中の ほんの小さな日本しいては土佐までも
あの場面は 言いようもなく(良い意味で)ぞぞぉとしました
ちょっとこれは観ないとわからないかも

風よ吹け 嵐を呼べ
龍は水を得て 天に昇るぜよ------


ティンク の 覚え書き-1002博多座竜馬
        ~演劇界4月号より

今回の竜馬 歌舞チャ収録してないのかな?
地方公演ですしね無理かな 舞台写真もないですし
残るのは染五郎さんご自身と私たちの心の中だけとなりますか

わしゃ日本人(にっぽんじん)ですきに-------



◆三社祭

悪 玉  染五郎
善 玉  亀治郎

すみません ちゃんと善悪二人の舞踊です
・・・が が お察しの通り
ほとんど ひとり舞踊って感じ?
そうですとも~悪玉しかみておりませんsweat*
視界には入るのですがどうしても
知らず知らず?悪玉のクローズアップになるんですね
イケナイ観方です 申し訳ない(笑)!
しかし3階からの時にはご両人共拝見しましたから

人形に魂が入り動き出すことから
最初のそれっぽい動きから
だんだんエンジン全開の20分弱の舞踊劇
冒頭の 櫓を漕いで ゆ~らゆらしてるところ
何故か好きなんです
いつも一緒に揺れながら観てます(笑)

見た目は地味~ですよね
船頭さんだしお衣裳基本黒・茶だし
お顔も 悪玉 善玉 の面でほとんど見えませんし(笑)
 ※絵文字つくってみましたsweat*

その分? 踊りの華やかさ
華やかと言う表現は適当でないかな
踊りの躍動感であり軽快さ滑稽さ
言い方が悪いかもしれませんが
だんだんエスカレートしていくみたいな
扇を持ってからが特に激しくなる気がします

同じ振りなのにお二人違う
亀治郎さんは柄が小さいのでぴょんぴょん軽快
染五郎さんは力強くも躍動的
それでいてお二人とも 手先の使い方は柔らかです
二人してキメるところはぴったりキメる
お二人の意地ですか?(ってどんな意地なんだか)sweat*

腰蓑や扇を後見さんに渡す
というより素早く投げ捨てるが如くの場面があるのですが
扇を開いた状態であまりにも見事に
スパっ~と一直線(空を切って)に
染五郎さんから錦一さんの手にナイスキャッチなことがあり
客席からも おおぉ~とざわめきが
こういうの何だかうれしい(笑)
と要らぬところ?ばかり観ていた私をお許し下さい

染五郎さんの悪玉
顔の拵えはほとんど塗ってないようなお化粧ですが
朝髭そりなさって夜になって濃くなってきたわけじゃ・・・
ああ~言っちゃいました(笑)
だって~ちょび髭の位置を若干?青く(黒く)描かれてるのは
前回(2008演舞場)同様ですが何だか前より濃くなかったですか?
正面を向かれた瞬間 失礼ながら笑ってしまいました
それでもって何食わぬ真面目な顔で飄々と踊られるものでね aknぷっ


やっとここまでこぎ着けました
博多行き・・・迷ったのですが 結果出向いて良かったです
ご本人は出突っ張りで大変だったかと思いますが
昼夜にして様々な染五郎さんが拝見出来たことうれしく思います

拙い私的感想に長文にもかかわらず
最後までお付き合い下さった方感謝いたします ありがとう
これで心おきなく染模様の世界へ
まあ半分くらいすでに足を突っ込んでる状態ですけれど
あとは一気に燃え尽きるだけ火火炎炎

  → 二月博多座花形歌舞伎・番外篇
  → 二月博多座花形歌舞伎・其の1
  → 二月博多座花形歌舞伎・其の2

ティンク の 覚え書き-201002博多座竜馬