いつもは殺風景?な幕見席への階段も
今月はちょっぴりおめかししてこんな具合
※あらすじ等 → 歌舞伎美人
幕見はそれぞれ別日観劇ですが一気にUPします
壽初春大歌舞伎/歌舞伎座 昼の部
◆春調娘七種
曽我五郎 橋之助
曽我十郎 染五郎
静御前 福 助
よく考えれば歌舞伎座・浅草・演舞場ともに
幕開けは曽我兄弟の登場なんですね
(浅草は十郎は出てきませんが)
さすが?初春公演です
(上から観ているので幕開きが
セリである事はわかっていたのですが)
3人揃ってのせり上がりでの登場は
さすがに ほぉ~ と華やかさに目を奪われました
下手に五郎な隈どりの橋之助さん
中央に赤姫な衣裳が目を引く福助さん
そして上手にそれはキレイな白塗り十郎 染五郎さん
敵を討とうと工藤の館へ乗り込んだ兄弟
血気盛んで勇む弟五郎と
それを静かに制する兄十郎
性格が違えば拵えも違う荒事と和事の対比
そこにまぁまぁお二人とも落ち着きなさいな
気を沈めるように(七草粥でもお作りしましょうと)
なだめに入る静御前といったところでしょうか
十郎お衣裳は曽我対面とほとんど同じ感じで
浅葱色の長裃には千鳥
右肩衣を脱ぐと赤の着物との対比がとても美しく
それに加え 女性の如く抜けるような白い肌
白塗りは今までにたくさんあれど
こういう雰囲気の白塗りは久しぶりのような
十郎なのでもちろん男性なのですが
うわぁ女の子みたいにキレイ
というのが第一印象
ゆでたまごをむいたようにツルンとしていて
博多人形のようなというか・・・うまく言えませんが
(受ける印象がという意味で)真っ先に浮かんだのは
妹背山の求女だったのですけれどね
踊りはといえば
鼓(五郎・十郎)や七種(静御前)を用い
ひとりで二人で交互に舞うなど初春らしいもの
十郎は鼓を手にしなやかにだったり
お扇子くわえて型をキメルのが何気に色っぽかったり
はらり揺れ色香が薫る乱れ髪
伏せ気味の目に憂い漂う
なんだか勝手に
三十一文字(みそひともじ)になっちゃいましたが
舞うたびにハラリハラリと揺れる
一筋のしけがなんとも艶っぽく
時々長い睫毛が頬に影をおとすように感じられるけれど
その瞳の奥には凛とした意思の強さが見え隠れ
五郎は表面的に闘志メラメラですが
十郎は内に秘めたる思いといったところ
20分弱の風物詩を取り入れた御祝儀舞踊ということで
なぜ静御前と曽我兄弟が一緒になの?とか
(↑イヤホン借りてないのでその辺りは不明)
仇討ちを今にも・・・というところに
まな板トントン?とか考えてはいけないのです
おめでたいのですから
(たしかやっていたと思う記憶曖昧)
◆梶原平三誉石切
~鶴ヶ岡八幡社頭の場
梶原平三景時 幸四郎
梢 魁 春
俣野五郎景久 歌 昇
大名山口政信 由次郎
大名川島近重 種太郎
大名森村宗連 宗之助
剣菱呑助 秀 調
六郎太夫 東 蔵
大庭三郎景親 左團次
朝から幕見に並び1幕目で全神経を使い果たした為?
意識が遠のいたのは言うまでもなく
はっきりと戻ったのが
手水鉢を真っ二つに割って
名刀であることを証明する石切最大の見せ場
なんて都合のいい体内時計なのか
この演目 何度か拝見してますが
以前どこの劇場だったか忘れましたが
梶原「剣も剣」
六郎太夫「切り手も切り手」
このあと「役者も役者!」の大向うが
スコ~ンと気持ちよく掛かった事がありましたが
まぁこれは不要とおっしゃる方もいらっしゃるようですが
私はOK この日は聞けずでちょっと残念
(↑中途半端なのはお断りですが
)
そのかわりじゃないですが
幕外で役者千両!とかかってました
次回はしっかり目覚めていたいと思います
◆秀山十種の内
松浦の太鼓
松浦鎮信 吉右衛門
宝井其角 歌 六
鵜飼左司馬 由次郎
渕部市右衛門 松 江
早瀬近吾 吉之助
里見幾之亟 種太郎
江川文太夫 桂 三
お 縫 芝 雀
大高源吾 梅 玉
御園座以来でしたが
いや~おもしろかったです
忠臣蔵外伝だからというわけではありませんが
この演目結構好きなんです
吉右衛門さんのお殿様が
とってもわがままなんですがどこか憎めない
秘かに赤穂浪士の討ち入りを楽しみにしていたり
陣太鼓が鳴り響くのを指折り数える時の
子供のような無邪気さとか
・・・嫌いじゃない(笑)
討ち入りに助っ人にいくなんて言いだすし
本懐を遂げた源吾が戻ってきて
様子を聞く時のなんとまぁうれしそうな事
松浦候が浪士たちの“その日”を知る事となる
其角の発句
「年の瀬や水の流れと人の身は~」
子葉(源吾)の付句
「~明日待たるるその宝船」
今月は花道のそばで付句を
先に詠んじゃうお客様はいらっしゃらないのかな?
付句を源吾役者が溜めて詠もうとしているところを
知ってるもんだからつい先に口にする
なんて事があるらしい
気持ちもわからなくはないですね(笑)
すす竹売り姿の染五郎さんの源吾を思い出します~
本懐後の浪士たちの後々の事があるといえ
これまたある意味ハッピーエンド
今月はお正月月間なので
そういう演目ばかりで よいですね
気持ちよく劇場をあとに出来ますから
今月はちょっぴりおめかししてこんな具合

※あらすじ等 → 歌舞伎美人
幕見はそれぞれ別日観劇ですが一気にUPします
壽初春大歌舞伎/歌舞伎座 昼の部
◆春調娘七種
曽我五郎 橋之助
曽我十郎 染五郎
静御前 福 助
よく考えれば歌舞伎座・浅草・演舞場ともに
幕開けは曽我兄弟の登場なんですね
(浅草は十郎は出てきませんが)
さすが?初春公演です
(上から観ているので幕開きが
セリである事はわかっていたのですが)
3人揃ってのせり上がりでの登場は
さすがに ほぉ~ と華やかさに目を奪われました
下手に五郎な隈どりの橋之助さん
中央に赤姫な衣裳が目を引く福助さん
そして上手にそれはキレイな白塗り十郎 染五郎さん
敵を討とうと工藤の館へ乗り込んだ兄弟
血気盛んで勇む弟五郎と
それを静かに制する兄十郎
性格が違えば拵えも違う荒事と和事の対比
そこにまぁまぁお二人とも落ち着きなさいな
気を沈めるように(七草粥でもお作りしましょうと)
なだめに入る静御前といったところでしょうか
十郎お衣裳は曽我対面とほとんど同じ感じで
浅葱色の長裃には千鳥
右肩衣を脱ぐと赤の着物との対比がとても美しく
それに加え 女性の如く抜けるような白い肌
白塗りは今までにたくさんあれど
こういう雰囲気の白塗りは久しぶりのような
十郎なのでもちろん男性なのですが
うわぁ女の子みたいにキレイ

ゆでたまごをむいたようにツルンとしていて
博多人形のようなというか・・・うまく言えませんが
(受ける印象がという意味で)真っ先に浮かんだのは
妹背山の求女だったのですけれどね
踊りはといえば
鼓(五郎・十郎)や七種(静御前)を用い
ひとりで二人で交互に舞うなど初春らしいもの
十郎は鼓を手にしなやかにだったり
お扇子くわえて型をキメルのが何気に色っぽかったり
はらり揺れ色香が薫る乱れ髪
伏せ気味の目に憂い漂う
なんだか勝手に

三十一文字(みそひともじ)になっちゃいましたが
舞うたびにハラリハラリと揺れる
一筋のしけがなんとも艶っぽく
時々長い睫毛が頬に影をおとすように感じられるけれど
その瞳の奥には凛とした意思の強さが見え隠れ
五郎は表面的に闘志メラメラですが
十郎は内に秘めたる思いといったところ
20分弱の風物詩を取り入れた御祝儀舞踊ということで
なぜ静御前と曽我兄弟が一緒になの?とか
(↑イヤホン借りてないのでその辺りは不明)
仇討ちを今にも・・・というところに
まな板トントン?とか考えてはいけないのです

おめでたいのですから
(たしかやっていたと思う記憶曖昧)
◆梶原平三誉石切
~鶴ヶ岡八幡社頭の場
梶原平三景時 幸四郎
梢 魁 春
俣野五郎景久 歌 昇
大名山口政信 由次郎
大名川島近重 種太郎
大名森村宗連 宗之助
剣菱呑助 秀 調
六郎太夫 東 蔵
大庭三郎景親 左團次
朝から幕見に並び1幕目で全神経を使い果たした為?
意識が遠のいたのは言うまでもなく
はっきりと戻ったのが
手水鉢を真っ二つに割って
名刀であることを証明する石切最大の見せ場
なんて都合のいい体内時計なのか

この演目 何度か拝見してますが
以前どこの劇場だったか忘れましたが
梶原「剣も剣」
六郎太夫「切り手も切り手」
このあと「役者も役者!」の大向うが
スコ~ンと気持ちよく掛かった事がありましたが
まぁこれは不要とおっしゃる方もいらっしゃるようですが
私はOK この日は聞けずでちょっと残念
(↑中途半端なのはお断りですが

そのかわりじゃないですが
幕外で役者千両!とかかってました
次回はしっかり目覚めていたいと思います
◆秀山十種の内
松浦の太鼓
松浦鎮信 吉右衛門
宝井其角 歌 六
鵜飼左司馬 由次郎
渕部市右衛門 松 江
早瀬近吾 吉之助
里見幾之亟 種太郎
江川文太夫 桂 三
お 縫 芝 雀
大高源吾 梅 玉
御園座以来でしたが
いや~おもしろかったです
忠臣蔵外伝だからというわけではありませんが
この演目結構好きなんです
吉右衛門さんのお殿様が
とってもわがままなんですがどこか憎めない
秘かに赤穂浪士の討ち入りを楽しみにしていたり
陣太鼓が鳴り響くのを指折り数える時の
子供のような無邪気さとか
・・・嫌いじゃない(笑)
討ち入りに助っ人にいくなんて言いだすし
本懐を遂げた源吾が戻ってきて
様子を聞く時のなんとまぁうれしそうな事
松浦候が浪士たちの“その日”を知る事となる
其角の発句
「年の瀬や水の流れと人の身は~」
子葉(源吾)の付句
「~明日待たるるその宝船」
今月は花道のそばで付句を
先に詠んじゃうお客様はいらっしゃらないのかな?
付句を源吾役者が溜めて詠もうとしているところを
知ってるもんだからつい先に口にする
なんて事があるらしい
気持ちもわからなくはないですね(笑)
すす竹売り姿の染五郎さんの源吾を思い出します~
本懐後の浪士たちの後々の事があるといえ
これまたある意味ハッピーエンド
今月はお正月月間なので
そういう演目ばかりで よいですね
気持ちよく劇場をあとに出来ますから