6月歌舞伎座はわたし的にほんと充実してました
金太郎クンの襲名披露初舞台はあるし
仁左衛門丈の一世一代・油地獄はあるし
気を抜くところがない!
なので気の抜いたところは・・・
感想が書けません (;^_^ 悪しからず

          六月大歌舞伎・歌舞伎座 
             あらすじ等は → 歌舞伎美人

◆双蝶々曲輪日記 - 角力場 -
 
濡髪長五郎     幸四郎
山崎屋与五郎   染五郎
平岡郷左衛門   由次郎
三原有右衛門   桂 三
仲居おまつ     宗之助
仲居おすず     歌 江
仲居おたけ     吉之丞
茶亭金平      錦 吾
藤屋吾妻      芝 雀
放駒長吉      吉右衛門

久しぶりの つっころばし白塗り若旦那 でしたね与五郎さん♪
贔屓の濡髪の負けをあれこれ言われると
ブツブツちょっぴり強がったり拗ねてみたり
かと思えば濡髪を目の前にした時の
まぁなんて可愛いこと(笑)
おまけに茶店の主人が濡髪をベタ褒めすると
金子に留まらず紙入れはあげるは
・・・終いには羽織まで進呈する始末 (^▽^;
濡髪の場所着を見せて貰って着せて貰って超ご満悦(笑)
染五郎さんの与五郎は物腰がやわらかくって
ぼんぼんらしく?ちょっと抜けてそうで
なんとも愛嬌ある御贔屓さんでした
思わず与五郎と濡髪のツーショット写真を見つけた時は
うれしくなって即買いしてしまいました

関取りらしい威厳ある幸四郎さんの濡髪と
対照的な放駒長吉 田舎者?素人?らしく ほっぺなんかも赤くって
吉右衛門さんのような大きい方が演じられると
逆に・・・っぽくてすごく雰囲気が出るよう
勝ったことをとても素直に喜ぶ姿
らしくないからと 歩き方を稽古させられるものの
結局は自分らしいのはコレと
チョコチョコ走りで花道を去って行く時の姿が
思わずがんばれ~と応援したくなる
かと思えば濡髪に呼び出され床几に腰掛けるところでは
酒升(だっけ?)をお尻の下に置いて自分をでっかく見せようとしたり
湯呑みを自力で割れなくてズルしたりと対抗意識全開(笑)
そんな仕草がいちいち笑えて可愛い ほのぼの♪
しかし濡髪が吾妻のことで試合にわざと負けたと打ち明けると
一変 怒り爆発 正義感が強くって一途なのがよくわかる

染五郎さん曰く 以前ご自分が演じた時は
“こういう(今回の吉右衛門叔父さま)放駒を
目指して演じていたんだけれどという気がします”と



◆女殺油地獄
  片岡仁左衛門 一世一代にて相勤め申し候

河内屋与兵衛   仁左衛門
豊嶋屋お吉     孝太郎
山本森右衛門   彌十郎
娘お光        千之助
小栗八弥      新 悟
妹おかち       梅 枝
刷毛の弥五郎   市 蔵
皆朱の善兵衛   右之助
兄太兵衛      友右衛門
父徳兵衛      歌 六
芸者小菊/母おさわ 秀太郎
豊嶋屋七左衛門   梅 玉

この演目 幕見を含め数回拝見しましたが
千穐楽について別記事で語って(^▽^; ?いますので
そちらをご覧下さいませ~

  → 女殺油地獄 千穐楽 其の1
  → 女殺油地獄 千穐楽 其の2

余談ですが
ここでは千穐楽という特別な感情を除く
このひと月を拝見した思いも少しばかり 
(書かなくとも・・・と思いましたが
その時の気持ちなんで あえて)
実は初日拝見した時 何かが足らなかったのです
2年前のまさかまさか!の松竹座で
急遽の与兵衛を拝見した時と
状況が違うのは当たり前なのですが
あの時は事態がどんな事態であろうと
もう一生観れないと思っていた願いが叶うという
奇跡に近いもの それだけで観客は大興奮
たぶん足らないと感じたのは
手前勝手なそういう衝撃度だったのかもしれません
それと 殺しでの緊迫感と翳りに
松竹座が持っている小屋の大きさと
雰囲気が拍車をかけていたこと
上方の芝居を上方の小屋で・・・
そんなところも微妙に影響したのかもしれないなと
しかしそんな思いは初日だけで
あとはもう楽日の記事の通りであります (;^_^


     ・・・極付幡随長兵衛~公平法問諍 につづく
          → 六月大歌舞伎 まとめ 其の2