二月大歌舞伎・昼の部 感想 その2 です
     あらすじ等は → 歌舞伎美人 で

◆京鹿子娘二人道成寺

白拍子花子 玉三郎
白拍子花子 菊之助

二人の花子
時には映し鏡のようだったり
心の表と裏だったり 陰と陽だったり
他人だったり 同一人物だったり

舞台のどこを切り取っても美しい

玉三郎さんはどことなく憂いがあって儚げ
菊之助さんはキレイなんですがまだ少女っぽいというか
お顔がふっくらしているのもあるのでしょうけど

玉三郎さんってあまり顔に表情がないといつも思うのですが
ともすれば冷たく映ってしまうはずが
違うのですねえ~全身から表情が読み取れる!
踊りそのものに表情や感情がきちんとあるのですね

たとえて言うと玉三郎さんは博多人形で
菊之助さんはリヤドロって感じ?
どんな感じなんだか(笑)


◆人情噺文七元結

左官長兵衛  菊五郎
女房お兼    時 蔵
手代文七    菊之助
娘お久      尾上右近
角海老女房お駒 芝 翫

この演目は結構観てるのですけれど
今回の菊五郎さんの長兵衛が今までで一番好きかもしれません
嫌みなく笑わせてくれる
いろんな仕草が自然にクスっと笑いに繋がるというのでしょうか

それにしても菊五郎さんと時蔵さん御夫婦(役柄でね)
嫌い嫌いも好きのうち みたいな感じが出ていて
いい具合に小汚い(笑)これ褒め言葉です

文七はもう少し華奢に見える方が好みかな
菊之助さんは頬がちょっとぷっくりしていて (^_^;

清く正しく?真面目なんだけど
碁に夢中になって大金置き忘れたのを
盗まれたと勘違いするという頼りなさ風情は
私の中では染五郎さん (o^-')b


でも二月は夜の部メインよ!って思ってましたが
いえいえどうして 昼の部もとても充実してました~
満 足 o(^-^)o 満 足 o(^-^)o

    二月大歌舞伎・昼の部 感想 その1は
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    二月大歌舞伎・夜の部 感想は
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