昨日(2023年1月25日)、無事、海外渡航から戻りましたので取り急ぎの報告です。予定どおり、訪問先はパプアニューギニアの首都ポートモレスビー、西ニューブリテン州都のキンべ、空港のある近隣のホスキンス。

 

日程も予定のとおり。1月15日に羽田前泊でPCR検査を受け、私も含め渡航者は全員陰性で一安心。翌16日に出国、25日朝に帰国しました。南緯5度の熱帯から、「10年に一度の寒波」の予報が出た東京に戻り、翌日まで屋内で凍えておりました。

 

 

調査結果は主催者がまだ発表していないので、ここでは詳細を控えます。今回はDNA検査のための検体は持ち帰らず、次の調査団が手続きをして日本に送還する予定と聞いております。検疫法が厳しい。

 

収容され、先方の政府機関に仮安置されていたご遺骨の多くは、現地の方々のものでした(つまり、地元の人も誰のものか分からなかった)。現場では人種がどうのという話は全く出ず、鑑定も慰霊式も一緒に行います。現地の人たちが大勢見ています。

 

感想や写真は、追い追い、記事にして参ります。遺骨遺品の写真はプライバシーに触れるおそれがありますので、元から撮影していません。そもそも写真を撮る時間的、心理的な余裕も殆どありませんでした。

 

 

国内線でポートモレスビーとホスキンスを往復した際には、窓から眼下にオーエンスタンレー山系の一部の山々が見えました。南海支隊はニューギニア島を横断し、この山々を越えよとの命令を受けています。富士山より高い山まであるのに。

 

上から見ると、日本の山脈と異なり、ひたすら広がる山また山。今なお村落も道路も見えず、密林に覆われた深い山岳地帯です。私見ながら、太平洋で日本が負け始めたのは、ここからでした。今なお多くの若者が眠っている。合掌。

 

 

(おわり)

 

 

 

 

ポートモレスビーの灯  (2023年1月23日撮影)

 

 

 

 

 

 

 

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