新年あけましておめでとうございます。旧年中、ご指導ご支援いただいた皆様、まことにありがとうございます。今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

以下はまだビザ申請など渡航の手続き中につき、あくまで内定の段階であることを先にお断りして進めます。

 

 

以前より何度か書いておりますように、私はかつての第十七軍(陸軍)および第八艦隊(海軍)が置かれたソロモン諸島およびビスマルク諸島の遺族会である「全国ソロモン会」の会員です。思想信条の自由がある会です。

 

本来の予定では、同会は慰霊および遺骨収容の自主派遣団を昨年(2022年)8月に、ソロモン諸島国のガダルカナル島に派遣する計画でした。しかしながら、日本も現地も新型コロナウイルス感染症の猛威にさらされ、無期延期になっています。

 

 

 

 

自主派遣の実現に先立ち、詳しくは帰国後に可能な限り詳細を書き入れますが、上記とは別件で、公的機関より同様の趣旨で派遣される調査団に申し込んでおり、現状上述のとおり手続き中ながら参加する可能性があります。

 

出発は今月(2023年1月)の後半を予定しているので、もう準備は進めています。日程は、新型コロナの流行状況や、両国の出入国管理の方針次第となりますので流動的です。また、海外渡航は本件に限らず、航空便の運航状況や政情治安も影響します。

 

 

肝心の行き先ですが、パプアニューギニア国ニューブリテン島のホスキンスという地です。同島にはPNG国の州が二つあり、北東端にラバウルやココポがある東ニューブリテン州と、ダンピール海峡に面するツルブなどがある西ニューブリテン州です。

 

ホスキンスは、島の中央辺りの北岸にあり、西ニューブリテン州の州都キンべに近い地で、空港があります。今回は、その地に首都ポートモレスビー経由、空路にて往復する旅程が組まれています。遺骨鑑定も行いますが、素人の私は鑑定補助と慰霊が主目的です。

 

 

 

ジョウビタキとカワラヒワ

 

 

確定しましたら、改めて報告いたします。空港でのPCR検査に引っかからなければ、というのが最後の懸念です。では、あとは余談です。このホスキンス行きの内定を頂戴したとき、私はちょうど第十七師団の撤収についての記事を書いていました。

 

すなわち、ツルブおよびマーカス峠に上陸してきた連合軍に対するため、第十七師団を主力とする守備隊が送られたのですが、戦力差は如何ともしがたく、また、ラバウルの守備も固める必要が出てきたため、十七師は主に陸路で撤収します。

 

 

 

戦史叢書(58)の地図を拝借します。活字がにじんで読みにくいですが、第十七師団は北東岸(図の島の上側)を進んでおり、その行程のちょうど真ん中あたりにホスキンスがあります。

 

ホスキンスの名は、戦史叢書にはホスキンス岬という地名で出てきます。上図では、下手な青い矢印の位置にあり、西に敵軍が上陸してきたタラセア半島、東に師団司令部が置かれたガブブがあります。

 

 

この時代、この方面の戦史を読んでいる最中に、それまで聞いたこともなかった土地に行くことになりそうだとなって、周囲からは「呼ばれたな」と言われております。三が日を終えたら、もう一度、追加で買った資料も含め、勉強してゆきます。

 

本ブログも昨年内に、ビスマルク諸島の戦いについての概要を終えたところですが、出発までに、いつもの書きながら習うやり方を発揮して、同地を経由し労苦を重ね、ラバウルに戻った日本軍の行軍の様子を再確認します。

 

 

(おわり)

 

 

 

 

拙宅から見る初日の出  (2023年元旦撮影)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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