小川砲台
一昨日はグァム、テニアン、サイパンを巡る慰霊団18名様と同行しテニアン島内の(松本)第50連隊の碑、海軍第56警備隊の碑への慰霊式に参加させていただきました。
お1人の男性の方はお父様がこの地で戦死された後、お母様の母体から生まれ、お父様の写真もなく、70年近い人生の中でお父様の面影をずっと心の中で探していらっしゃるとおっしゃってました。
碑にお酒を捧げるとき、俺の親父は酒好きだ、子の自分がそうだから間違いないといって皆を笑わせていらっしゃいました。
お1人の女性の方はお父様とご本人、お母様ととった1枚の写真、その時の一度の出会いが一生の別れになり今まで生きてきた、昨年亡くなったお母様が戦後も一生懸命子を守り育て上げたことを碑に向かい報告されてました。
お線香をあげて、皆で唱歌ふるさとを3番目まで歌いました。
2つの碑でおこなった慰霊式後半にともに不思議とパラパラと雨が降ってきました。団長さんが、ほらお父さんが来てくれたよとおっしゃり、これで胸のつかえがとれたねとおっしゃってました。
同席させていただいきましたが、お2人の心の扉を開け、静かに語るお言葉にはご苦労が伝わり涙が出ずにはいられませんでした。
今年7月にサンケイ新聞社、サンケイツアーさんの主催するテニアン、サイパン戦跡を訪ねるツアーでもやはりテニアン担当ガイドをさせていただきましたが、スーサイドクリフのある碑に向いあい、
お手紙を置き号泣していた女性の方も忘れられない出来ごとです。
テニアンの観光業者をさせていただいておりますが、2400キロ離れた祖国日本のお母様、ご家族、お子様を思いながら、この土地に永眠された日本人の皆様に深く哀悼の意をいつまでも捧げ歴史を忘却することない、過去と未来の橋渡しの末端の役ができればと思います。
南国の地に慰霊式で掲げていただいた日の丸は美しく、あらためて身の引き締まる思いでした。


