その後、ボランティア活動をしながらTさんのことばかり考えていた。
何でここにいるんだろう?
今までなにやってたんだろう?
あの後会社はどうなったんだろう?
あの時の男とはどうなったんだろう?
病気は治ったんだろうか?
気になることだらけだ。
そして、再びTさんに会った。
「元気だったか?」
『うん。』
「仕事何やってたんだ?」
『建築関係。』
「で、今ブランテイアなの?ボランティア終わるんだろ?
これからどうするんだ?」
『いったん戻って考えます……。』
(何だろう……?うまくしゃべれない……)
ぶにぃ~っ
『イタタタ・・・
何すんねん!!』
「変な顔。アハハハッ」
思いっきりほっぺたをつままれた。
コンニャロ~
「相変わらずお肌トゥルトゥルやな~。変わらんなぁ~。あれから
どっか成長したの?
」
(あっ…なんか俺のしゃべり方うつってるし。)
(あぁ・・・言いたい。言ってやりたい。)
『そりゃどうもぉ・・・。てか、Tさん変わりすぎやろ?
何か太ってない?てか、何そのマイホームパパみたいな
その感じ。てか、何?車に貼ってあるBABY IN CARって。
てか、俺の好きなセクスィーなTさんどこいってん!!』
「アハハハッ。hiroだ。hiroだ
」
と嬉しそうに笑ってらっしゃる。
俺の好きなTさんどこいってん?
なんとTさん結婚して子供いてるし
なんか太ってるし、ファミリーカーのってるし、
嬉しそうに子供の写真とか見せられたし
どないやねん!!
ごめんよ。みんな~。期待に応えられなくて。
ワッショイとはほど遠いねん。笑
俺と別れた後大変だったって。(機会があれば書きます。)
そん時にやっちゃった彼女に子供できちゃって結婚。
あなたは×を何個重ねる気ですか?
今までと違うのが子供の存在らしい。
子供がすごくかわいいみたい。
(そりゃ、それは俺には与えられんわなぁ~。)
「でも、俺の家族はhiroだけだよ。」
(はい?この人はいったい何を言ってんの?)
「お前以外に信じられる人はいない。」
『……Tさん。俺はあれから誰も信じられないんだよ。
信じれんのは自分だけだよ。』
そうなん。俺あの時から愛情というものが欠落してん。
誰かを愛おしく思ったりとか、好きで好きでどうしようもない気持ちとか、
自分より大事だとか思えないし、いつもどこか冷めてるのん。
もう、あんなに熱く人を好きになれることがないんじゃないだろうか?
あんなに恋い焦がれた人なのに―――
・・・もう何とも思ってない自分に驚いた。
何度もシュミレーションした。
偶然に出会うことを。
会えたのに
「そんな寂しいこと言うなよ。」
俺は乗り越えたんじゃない。蓋をしたんだ。
辛くてどうしようもなくて、自分の感情を殺すことで冷静な
自分を保ってきた。
だって…本当に乗り越えたんなら本当に忘れられたなら
何とも思っていないなら、
俺の心の中に渦巻くこの感情を何と言うのだろう?
俺は嫉妬してる。
「お前が必要なんだ。」
って、言葉で落ちちゃった。
Tさんは俺の扱い方をわかってらっしゃる。
俺は再びTさんと仕事をすることになった。
*さっき一瞬地震あった。今日のはちょっと揺れてる。

