「シャワーを浴びておいで」

と優しくうながされ、片付けは任せてお言葉に甘える。面倒な場所から逃れられるのもありがたい。
バスタオルを借りにカウンターに戻ると、スタッフさんに

「◯◯ちゃん、大丈夫ですか…?すみません、邪魔だったら声かけますから…」

申し訳なさそうに謝られた。

まあ普通はカップルで来てる2人に単独で絡みにくるのは禁止だもんね。男だったら確実に叱られている。

しかしまあ鬱陶しいが害はないので大丈夫な旨を伝えてシャワーを借りた。


縄の毛羽と汗を流して戻ると、どういう流れになったのか、アオくんがやす子を鞭で打っていた。
ポールダンス用にフロアの真ん中に立つ銀の柱に両手で捕まり、突き出されて丸出しになったお尻。巨大なそれに、象みたいだな…と誠に失礼ながら思う。
前屈みになりすぎてピンクのパンツがお尻の真ん中に食い込んでしまっている。
私もお尻は大きい方だ。油断するとあっという間にああなってしまうかもしれない。やはり筋トレはきちんとしよう。


ソファに戻ってその様子を眺めていると、カウンターからまた別のスタッフが飛んできて、すみませんすみませんと私に詫びた。

私はそんなに怖い顔をしていたのかしら。
むしろにやにやとしてしまっていたような気がする。
これは思い描いていたような嫉妬ではないな。
正直に言えばこれは、苦くて毒のある優越感である。鏡を覗き込む性悪魔女のように思う。



私の方が美しい。