近ごろめっきり緊縛界隈にはご無沙汰していて、いっときはあんなに毎日縛られていたのに、離れてみればそれはそれで別に恋しくもなんともない。

このドライさが私らしいなと思いつつ。
久しぶりにアオくんの縄を受けてみれば、なんと

彼の縄筋が変わっている。

だいたいの人は縄に癖みたいなものがあって、受け慣れると次にこうくる、こんなふうにくる、というのが分かるもの。
私もすっかり気を抜いて、なんなら注意力散漫に店内で流れる音楽に気を取られていたりしたところ、腰に縄をかけられ、ぐいっと吊られた。


えーーーっ
吊り、出来るようになったの?!!

※縄で人を吊れるのは上級者です。


まさかここに来てアオくんの縄が進化しているとは考えもせず、ただ純粋にすごいと思った。
今年はマンネリしないように技術を磨きたい。と言っていた年始の話を忘れずに実行しているのはめちゃくちゃえらい。
私の知らないところできちんと縄の練習に通っているんだね。


高さはないけど、お辞儀するみたいに上半身を90度に折って腰を吊られている。
シャツが縄でたぐられてむき出しのお尻。
何を考えているかわかる…
と思うと案の定、鞭。

アオくんが少し前に新しく手に入れた鞭はバラだけど、今までのものよりは少し痛みが強い。
とはいえ彼は優しいから、無茶をしたりはしないけど。
少しずつ少しずつ、手加減を忘れるように仕向けていければいいなと思う。