さて土曜日が終わった。
みんなはいかがお過ごしだったかな?
私は部屋から一歩も出ずに本を読み散らしていた。

昨日はとある飲みの約束があったのだけど、待ち合わせた相手がなかなか来ず、空いた時間に図書館に寄っていくつか本を借りてきた。
購入済みの積読たちは腰を据えて読みたいようなものばっかりだから、簡単に読めるライトなものを。

本日読んだ本たち。


リンドグレーンは小さいころから夢中になって読んだなぁ。
今読んだってほんとうに面白い。
特に海外の児童文学って、耳慣れない食べものが出てきて好き。
ピッピが焼いてくれるショウガクッキーやパンケーキ、味つき丸パン。実際どんなものかわかんないけど、想像するしかないから美味しそうなんだよね。
じかに床で生地をこねてるから衛生的にヤバそうだけど(笑)



超有名なのに初めて読んだ。なんか既視感あるなーと思ったら、ケストナー作か!!
「飛ぶ教室」は良く読んだもん。
少年たちの様子や、それからなんだか切ないリアルなお金の話。子どもだってちゃんと貧しさを理解しているんだよね。




この表紙、一時期よく書店で見た気がするけど聞き覚えのない作者だしファンタジー系なのかな?と思って手に取らずにいた…。
いや、もっと有名になっていいだろ!!
これは素晴らしい、読み始めてすぐに、またすごい作家に出会っちゃったぞ!と思った。
初版2011年なのに今更。
読んでて景色が目に浮かぶ、映像的な文章。
あれ?と思うような箇所も、「まあ新人作家なんでしょ」とあなどっていたら伏線回収されたりする。

あらすじ的には、自殺未遂により昏睡状態の弟と、特殊な医療技術でコミュニケーションを取る女性が主人公。あるときから彼女の周囲で不可思議なことが起こり始め…
って感じ。
夢とうつつの境をふわふわと行き来するうちに読んでるこっちもなんだか現実との境目が曖昧になっていく描き方が素晴らしい。

それはともかく脱字があった。
出版物の誤字脱字ってめちゃくちゃ校正されてるだろうに、どうしても存在するよね。
誤植を見つけると、初版かっ?!とときめいてつい奥付を確認してしまう。



そんな感じで活字漬けの土曜日だった。

そうそう、昨夜の待ち合わせの相手はしばらくしてからやってきたから2人で飲んだけど、最近のトピックスがサッカーでロングシュートを決めたって話で。
男性ってほんと、すごいねって言ってもらいたい生き物なんだなぁ。
社会ではそんなに誰も褒めてくれないんだろうか。
なら精々私は世の男性を褒めてやろう。お手おすわりの出来た犬のように。