ワンピースの下の下半身がすっぽんぽんになってしまうと、頭を押さえられて隣の席の伊達さんの方にかがみ込む体勢になった。
目の前にある勃起したものをさすさすと手の中に包む。
さすがに口に入れたら言い訳が効かないだろうととどめているけど、隠れてないお尻がぽっかりと座席の間に浮かんでたくさんの手にまみれているのだから今さら言い訳も何もなかったのかもしれない。
世の中って、私が思うよりもっと自由なんだな。
と、
あと何をすれば私はまた昔みたいに腹の底から興奮できるんだろう。
と考えている。
衆人環視で身を投げ出して他人の劣情を煽るのは面白いけど、それは未知の経験だから面白いだけで、あんまり私の性癖には刺さんないみたいだ。
開かれ続けた性器が乾いてきて、そろそろ映画も佳境。
「そろそろ出ようか」
と囁かれて、やれやれと頷いた。