いつもさっさといってしまうのに、我慢できたのが奇跡だと思う。私の努力というより、相手のテクニックのおかげだろうか。


「下着は預かっておくね」


と赤いレースが何の変哲もない男もののバッグにしまわれるのを不思議な気持ちで見送り、結局上も下も下着をつけないままでホテルに向かった。





***



「おいで」


部屋に入ると間を置かずソファに座ったアオくんの前に立ち、ぴったりとしたタイトスカートを捲り上げられる。

一時停止が解除されたみたいにさっきの続きから始まると、今度は中にも指を入れられ、次は我慢する必要もなくあっという間に弾ける。

長く焦らされたあとの開放に腹の中で蛇がのたくるみたいに奥から奥から快感があふれる。

太ももにぴしゃぴしゃと飛沫を感じたけど、それどころではなく、さらに激しく掻き回す指に、目の前の肩に力を込めて指を食い込ませる。



「見てごらん」


しばらく呆けたあと、言われて見下ろすと自分の真下を爆心地にして放射状に水飛沫がいっぱい飛び散っていた。

アオくんが履いたエナメルのスリッパが濡れてきらきらと照明の光を跳ね返している。


「ユカリさんが潮吹くとこ、久しぶりに見たなあ」

「…そうだね、私は滅多に、…」


前に潮が出たのは誰のときだったっけ。

思い出せず、息を整えて、余計なことを言う前に洗面所にタオルを取りに行った。