仕事帰りにすてきな書店を見つけましてね。
さほど広くはない店内をぐるぐると2周したのちに選んだ本をレジに持って行くと、店主に
「ぜんぶ黄色い本ですね」
とささやかに教えられて、なんだか少し目から鱗が落ちた。
ほんとだ。
何を書いているかしか見ていなかったけど、ぜんぶ黄色い本だ。
すてきな装丁だったんだね。
それも紙の本の大事な魅力なのに、気づかずにごめんね。
3日前に、新しくマッチングアプリに登録した。
今度はtinderじゃなくて、別のアプリで。
いま私が思考していること、指向していることについて、ちょっと真面目に話しができる相手が欲しくて。
そういう理由だったので、外見は度外視して、完全に中身重視で男をスワイプしていたもので、本の装丁を見るという目も失っていたのかもしれない。
骨折後、着る服や靴にも制限がかかったせいで自分自身の外見にも構わなくなっていて、
そういうところから少しずつ染み出した「中身重視」みたいなムーブメントがいつのまにか私の嗜好にまで影響を与えていったのかしら。
自由意志で選択しているように見えて、本当はそうではないことってたくさんあるのかも知れない。
今年は100冊本を読みたいと思っていて、
いまは94冊めです。
もう一冊は個人出版っぽいのでオンラインでは流通していない。
