呼吸の浅さの原因でもある巻き肩ですが、
巻き肩であるほとんどの現代人は
このマリッチアーサナAが出来ません。
これは腕の短さが原因でもなく
足の太さが原因でもなく
原因は肩や背中の硬さや鎖骨の硬さになります。
特に現代人はスマホをずっと見続けていますから
スマホ所持者のほとんどが巻き肩になっていると
思います。
私は普段、プライベートで視覚障害者にも
ヨガを教えていますが、
彼女は特別身体が柔らかいわけでもなく
まだヨガを始めて２ヶ月程度です。
初めて、このマリッチアーサナAを
やってみたのですが、すんなりとできたのです。
ほとんどの人が一発ではできないのに
50代の彼女がすんなりとできたことに
実はびっくりしました。
彼女は目が見えないですが、スマホを持っています。
いつもYouTubeなどを見るときも
スマホはどこかに置いて音声を聞いているだけです。
私たちのように映像を見たり
文字を読もうとしたり、
画像を見たりして
何十分も毎日、前屈みにならないのです。
PCやスマホがなかった時代はきっと
誰もが彼女のようにマリッチアーサナAを
できたのだろうと思います。
なぜならば
マリッチアーサナはA〜Dまであり、
Aのこのポーズは一番やさしいポーズです。
でも現代はこのAで既に苦戦する人がとても多い。
しかし！
ちゃんと続けていれば両手が足の向こうで
繋げるようになります。
それは少しづつ巻き肩が
治ってきた証拠でもあります。
先日、生徒さんが・・・
このポーズをできるようになりました
彼女もすっごく喜んでいたのですが
私も涙が出そうなくらい感動しました
いつも「う〜〜ん」と唸りながら
手を繋ごうと頑張っている姿を見ていたので
ある日突然「ついた！！」というあの瞬間、
本当に本当に嬉しかったです
彼女は「しんど〜い」と言いながらも
毎週、朝ヨガに通い
多い週だと２回は通われています。
そのご自身の健康のために
「続けられてきた」結果です。
このご時世、目先の成果を求める方が多く、
それと同時に、求められる時代でもあります。
時代の流れが早いせいもあり、
忍耐もなく
「続けること」ができる方が
凄く少なくなってきたようにも思います。
その忍耐や「待つこと」を教えてくれるのが
ヨガであり、
その暁には「健康」という
お金では買えないご褒美があります。
なんでも最先端が良いとは限りません。
心を失くしてまで
情報や最先端を追いかける必要はありません。
私たちは機械よりも自然に近い生き物ですから
なんでも能力重視にならずに
心を養っていきたいと思います。
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